こんにちは。Shintarouのブログ運営者しんたろーです。
様々な理由があって警察官を辞めました。
今回、ぼくが警察官を退職した理由を正直に書いていこうと思います。
最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
また、どうしても仕事に行きたくない方はこちらの記事も読んでみてください
警察官時代の経歴
それでは、まずぼくの経歴からご紹介します。
2011年4月から2016年4月まで、警察官として5年間働いていました。
2011年4月 警察学校入校
同 年10月 某署卒業配置(交番勤務)
2015年11月 パトカー勤務
2015年1月 内勤講習
2015年9月 内勤勤務
2016年4月 退職
内勤:刑事、組織犯罪対策、生活安全、交通、公安になるための講習のこと。いわばキャリアステップです。
警察署は一つしか渡り歩いてませんが、ここで
- 交番勤務
- パトカー勤務
- 内勤勤務
と多くの経験をさせて頂きました。
しかし、とあることを理由に退職を決意するのです。
これから、ぼくがなぜ安定した公務員という立場を捨てて転職を考えるようになったかを告白していきます。
警察官を辞めようと思った理由
ぼくが警察官をやめた理由。
結論からいうと
仕事の拘束時間がすごすぎて子どもたち(当時3歳・1歳)や妻との時間がとれない!
このままでは「将来絶対に後悔する」と思ったのが退職を決意した理由です。
拘束時間がどのくらいだったのかというと、忙しい時は一ヶ月休みがないというときもありました。
そのなかで6日に1回泊まり勤務があります。
泊まり勤務では、朝の6時45分から次の日の朝9時30分まで働きます。
仮眠時間があるとはいっても、がっつり寝ることができるのは希。
ほぼ何らかの出来事があるので寝ることもままなりません。
それに加え、非番は朝9時30分で帰れるわけもない。
泊まり勤務で発生した事件の処理をしたり、いま抱えている事件の処理をしなければならないからです。
帰宅時間はよくてお昼過ぎ。長いときは17時ころ帰宅することもありました。
なぜ警察官はこんなにも拘束時間が長くてしんどいのか
その理由は
犯人を逮捕すると48時間以内に検察に身柄を送致(警察署から検察に犯人や捜査書類を送ること)しなければならないからです。
え? 48時間なら、2日だけでしょ??と思われるかもしれません。
実際は身柄を送致してからも
「犯人がいっていたことは真実か調べる」
「被害者や関係者に話しを聞きにいく」
「犯人がほかにも事件を起こしてないか調べる」
といったことをしなければなりません。
これらのために休暇を返上。
土日だろうが、定時になろうが、まったく寝てない非番だろうが捜査に励むのです。
そして、仕事の時間が増加するにしたがい、大事な家族との時間が減少していくのです。
家族との時間を大切にしたい
ぼくは家族との時間がとれないことを承知のうえ、内勤勤務になりました。
しかし、あまりもその時間がない!
「いまここでしか過ごせない家族との時間」を逃したら絶対に後悔する!!
そう思い、退職を決意しました。
そしてその約2ヶ月後に上司にその旨を告げることになります。
警察官を退職しようと思ってからの上司とのやりとり
ぼくが上司に退職を告げたのは、3月になったばかりの日勤勤務の帰り道でした。
なぜ退職する旨を告げるのに時間がかかってしまったのかというと1月、2月はかなり忙しく「いま告げたら係にかなりの迷惑がかかる」と思ったからです。
仕事がひと段落したことで
「忙しくなるまえに言わなければ!」
と思い、信号をまちながら、たわいもない会話をしている時に、なんの前触れもなく
「退職を考えています」
と上司である係長に告げました。
当然、係長は驚きました。
しかし、ぼくの決意が固いのを悟ってくださりその翌々日。
課長と課長代理に「ぼくが退職を申しでている」旨を報告してくれたのです。
***
係長から報告をうけた課長代理と課長も、当然驚いていました。
なんせ、ぼくは退職したいという素ぶりを微塵もだしてませんでしたし、係の雰囲気も良かった。
だから、突然の申し出に二つ返事で「わかった。」となるわけもありません。
課長代理と課長には、まず辞めないよう説得をされました。
具体的には育児休暇制度など、休暇制度を活用したらどうか?という提案。
泊まり勤務のない日勤勤務に変更できるなど、退職しないでもこういった方法もあるんだよと提示をしてくれたのです。
しかし、ぼくはこれらをすべて断りました。その理由は二つ。
- これから先、警察官として働いていてもまた同じ状況になるかもしれない。
- 警察官を退職して、休みが多いところに転職。そして、いつでも、どこでも、好きなときに仕事をして、収入を得るための準備をするんだ! と将来の目標が定まっていたから。
もう頭のなかでは
「警察官を辞めて独立してやる!」
ということでいっぱいだったので、退職するという決意は揺らぐことはありません。
課長と課長代理もぼくの決意が固いのを理解してくださり、2016年4月。退職することになるのです。
警察官を辞めるのはもったいないのか?僕は少しも後悔していない
警察官を辞める事になり、生活環境がガラッと変わり育児や家事のことで妻と喧嘩もしました。
収入も一時的に減り、生活がつらくなかったといえば嘘になります。
警察官として働きつづけていたら、安定した収入、肩書きや社会的にいう地位というのもいくらかあったでしょう。
しかし、いま「あのまま警察官として働いていたいか?」と問われれば絶対にNOです。
僕が得た一番大きなものは何よりも家族との時間です。
転職してからは子供や妻と過ごす時間が本当に増えました。
何かを得るということは、何かを捨てるということ。
ぼくは公務員という安定を捨て、家族や自分の時間を大切にする事を選択しました。
ただ、みんながみんな警察官から退職すればいいとは思いませんし
「嫌ならやめればいいじゃん」
と簡単には言いたくありません。妻子ある身なら尚更です。
警察という仕事は、時間的拘束はありますが安定した給料や仕事的なやりがいはかなりあると思います。
ぼく自身、捜査をして犯人をみつけ、逮捕することにやりがいを感じでいましたからね。
警察官を辞めようかなと思っている方に、退職するかどうかは
「今後どう生きていきたいか」
を明確にしてからでも遅くないということは、伝えておきたいです。
警察官は離職率が高い職業です
警察官を辞めたいと思っている方は、意外にも多いです。
公務員で安定した職業であることから人気が高く、高い時には10倍近い競争率になるほどの職業にも関わらずです。
事実として、新人警官の1割がわずか1ヶ月で辞めてしまいます。
人気があるのにこの数字は中々異常であり、やる気のある人間だけ残ればOKという方針でやっています。
そのため
「折角警察官になったのに辞めるなんて……」
と思うかもしれませんが、それはそんなにおかしい事ではありません。
むしろ、警察の仕事を平気でこなせるような人にしか、警察官は向いていないのです。
自分の人生。「警察官」という肩書に縛られずに後悔の無い選択を。僕は本当に辞めて良かった。
まとめます。
警察官から転職して一年、後悔はありません。
その理由は仕事の時間的拘束から解放され、1歩づつですが独立に向けた準備を進めているから。
あなたもいまの生活に不満があるなら、その環境を改善するため行動してみてはいかがでしょうか?
大丈夫。妻と二人の子どもがいながら、警察官を退職したぼくがなんとかなっているのですから。
これ以上の説得力はないのではないでしょうか!
この記事が、転職を考えている方の役にすこしでもたてたら嬉しいです。
警察官を辞めた後の転職先について
これは非常に簡単で
転職サイトで「警察」と検索してみてください。
グーグルやヤフーでは無くて、あくまで転職サイトで行うのが重要です。
それだけで
- 元警察官の人を優遇してくれる求人
- 警察官であるキャリアを活かした求人
が引っかかります。
転職サイトのおすすめのまとめもあります。
もちろんすぐに転職をしようと思っていなくても、今後の参考になる情報がたくさんあります。是非参考にしてください。
⇒転職サイトの超わかりやすいまとめ記事を見るにはここをクリック(タップ)
ちなみにとりあえずおすすめを1つだけ教えてほしいと言われたら、自分ならリクナビNEXTをおすすめします。
自分もこのリクナビNEXTを使い転職活動を行いました。転職サイトの中では圧倒的におすすめです
すぐに警察官から転職したいならエージェントを利用するべきです
転職サイト以外にも、転職エージェントという手段もあります。
先ほど転職先の情報収集には転職サイトが良いと書きましたが、実際に転職する場合は転職エージェントに頼るとよいでしょう。
特徴として転職エージェントは
一人一人に専門のアドバイザーが付き、一緒に相談しながらアドバイスをくれたり、就職先を探してくれます。
料金も無料なので、正直使わない理由がありません
そして、「元警察官」というのは企業からしたら大きな信頼になります。
今より「時間」も「お金」も良い仕事につくことは、決して難しい話では無いでしょう。
おすすめの転職エージェントはリクルートエージェントです。
やはり最大手という事で安心感が違います。
実際にリクルートエージェントを利用した人へインタビューした記事もあるので、良かったら参考にしてください▼
もしも今の会社に不満・不安があるのなら、初めの一歩は今のうちに
この記事を読んでくれた方は、少なからず今の警察官という仕事に不満があるのだと思います。
でも、表立って「転職活動」をするのはちょっと怖いし、面倒。
そんな方におすすめしているのが
とりあえず転職サイトに登録だけ、しておく
という事です。
これには凄く大切な理由があって、それは
人は、初めの一歩目を踏み出すのが一番大変
だからです。
これから先、もっとキツくなった時にこの「初めの一歩」を踏み出す事が出来ずに
- 仕事から逃げ出す事も
- 自由に過ごす事も
- やりがいのある仕事をする事も
必ず出来なくなってしまいます。
しかし、「初めの一歩」さえ終わっていれば「ヤバい!!」と思った時にすぐに踏み出す事が出来ます。
ある程度余裕がある今のうちに、この「初めの一歩」を終わらせておく事を強くおすすめします。
是非、この機会に登録だけでもしておきましょう。
他の方のブラック企業の体験談と共に
「絶対ブラック企業を辞めた方が良い理由」
を書いている記事もあるので、良かったら読んでみてください
管理人:☆←ヒトデの一言
警察官に向いてる人・向いてない人の特徴
今回のしんたろーさんのように、せっかく警察官になったものの、理想と現実とのギャップを感じて辞めてしまう方は少なくありません。
そこで、改めて警察官に向いてる人・向いてない人の特徴や傾向をまとめました。
向いてる人 | 向いてない人 |
仕事重視の人 | プライベート重視の人 |
柔軟に考えられる人 | 真面目すぎる人 |
協調性が高い人 | 自己中心的な人 |
体力がある人 | 疲れやすい人 |
精神的にタフな人 | 繊細でストレス耐性が低い人 |
退職を考えるきっかけとしてよく挙げられるのが、「仕事とプライベートのバランスが取れない」というものです。
事件が起これば休日返上で働かなければいけないうえに、数日に一回は警察署に寝泊りしての勤務があります。
想像以上に自由な時間がないことに、「しんどい」「つらい」と感じる方は多いです。
プライベートを重視したい場合は、「警察官が自分に合っているか」をぜひ改めて考えてみてください。
警察官を辞めたい!できるだけ円満に退職する方法と注意点
「自分には警察官が合わない」と思ったら、早めに退職して新しい仕事に就くのがおすすめです。
自分の心や体をすり減らしてまで、無理して働く必要はありません。
とはいえ、いきなり仕事を辞めると他の方に迷惑をかけてしまいます。
できるだけ穏便に辞められるよう、以下のように周りに配慮して手続きを進めることが大切です。
- 年度末のような忙しい時期はできるだけ避ける
- 1〜2ヶ月前には退職の意思を上司に伝えておく
もし強引な引き止めを受けたり、心身ともに限界を迎えたりしている場合は、「退職代行サービス」を使うのも手といえます。
「警察などの公務員でも使えるの?」と思うかもしれませんが、基本的に大丈夫です。
不安の吐き出しも含めて、まずは一度軽い気持ちで相談してみてください。優しく対応してもらえますよ。
警察官におすすめの転職先や転職成功のコツ
警察官を辞めたいとは思うものの、次の転職先をどうしようか悩む人は多いと思います。
そこで、警察官におすすめの転職先を厳選して4つ紹介します。
- 警備員(見回りや警備など、警察官の仕事内容と共通点が多い)
- タクシーやトラックの運転手(パトロールで得た土地勘を活かせる)
- 営業・販売(未経験でも採用されやすく、体力・精神力を活かせる)
- 事務・総務(書類作成や事務処理の経験を活かせる)
この中でも、転職先として特に多いのが「警備員」です。
警察官の仕事内容と近いため、スムーズに転職しやすいうえに、人間関係のストレスが少ないからです。
正直、給料は安くなってしまいますが、体を壊して数十年働けなくなる前に休養の意味でも選ぶ価値はあります。
その先で、自分に本当に合う仕事をする。もし自分に合う仕事が分からない場合は、自分の強みなどを分析して、それにマッチした仕事や企業を選ぶのがおすすめです!
リクナビNEXTの「グッドポイント診断」なら、自分ではなかなか気付きにくい強みを、30分かけてじっくり本格分析できます。
その診断結果は、無料とは思えないほど精度が高いと評判です!
自分にぴったりの仕事を選んで、次の転職先ではよりイキイキと働けるように、ぜひ試してみてくださいね。
- これが本当に自分に向いている仕事なの?
- 本当はもっと自分が活躍できる場所があるんじゃないの?
- そんな風に考えて今の職場で力を発揮できないのは自分の甘えなの?
- 今の職場で駄目なのは才能云々では無くて、ただ単に自分がポンコツなだけなのかな……
そんな悩みを持っている方向けに
自分の強みを知って、自分に向いている仕事の見つけ方
をお伝えします