新入社員なのに社長が亡くなって教育放棄された話

こんにちは。仕事のない正社員のパンです

社会人の方は初めて入社された時どんな教育をうけましたか?

学生の方は入社後の教育はどんな風だと思っていますか?

ここで話すのは、入社後数か月かけて研修なんて大手の話です

今回は社員たった5人の小さな会社に入社した新入社員が、入社後1年経たずに社長が亡くなり教育放棄された話です

地元に根強い会社に入社

大学3回生の夏のことでした

就職活動真っ最中の私の就職先への希望はただ一つ

「地元から離れないでパソコンを使う仕事をしたい」

ただ、それだけでした

そんな時たまたま見つけた地元会社の求人

社員5名の小さなソフトウェア開発会社でしたが、

  1. 社長の人柄
  2. 創業30年
  3. 借金なし経営の歴史

 

という所に惹かれて、経営・会計を専攻にしていた私は大満足で入社を決意

30年会社を続けることがどんなに難しいかご存知ですか?

国税庁のデータによると会社設立からの存続率は、

  • 5年で14.8%
  • 10年で6.3%
  • 20年で0.4%
  • 30年で0.021%

 

と相当困難なことがわかります

小さいながらにしっかりとした会社だという事がわかり

「これからがんばるぞ!!」

と気合が入りました

社長直々の教育

社員5名の小さな会社では社長が直々に教育をしてくれます

社長と同行してのお客さん回り、社長が自らお客さんに

社長
「今度はいった新入社員です~」

とつないでくれ、簡単な仕事を取り、社内では社長がソフトウェアの構築方法からノウハウを直接教えてくれます

そんなやり手の社長の指導を受けた先輩社員は、500万円の仕事をポンと決めてきます

システム会社ですが営業もして開発もするので、外注は一切なく契約した仕事がまるまる利益になります

すごいなーっと感心してると、社長は私にいつも言います

社長
「何年かしたら君もできるようになるからゆっくりでいいよ」

システム会社の資産は人材だといつも言う社長は、時間をかけて私を育ててくれるんだと本当に感謝していました

初めての契約

文系出身の私はPCの設定やExcelのマクロなどの小さな仕事をこなしていました

入社して数か月が過ぎたころ、社長とともにお得意様へ伺い200万円の小さなソフトウェアでしたが、初めての提案をすることになりました

緊張しながらも社長が隣にいてフォローをしてくれるのが心強く、初めての契約を頂きました

帰りにお祝いで食事をいただいたのは一生忘れません

 

そしてこの食事の日が、社長に会った最後の日になりました

 

こんなドラマみたいなことってあるんですね

突きつけられた社長の突然死

連休が明けて、今日からソフトウェア開発だと意気込んでの出社

いつもは一番に来ているのに社長の姿が見当たりません

専務の元気がなく、初めて社長不在での朝礼が始まります

専務
「昨日社長が亡くなりました……」

なにが起こっているのかわかりませんでした

私はまだ1年も経ってませんが、この1年家族よりも長い時間一緒にいて

付きっきりで指導してくださっていた社長

土曜日にはちょっと休憩しようとお菓子をコーヒーを買ってくれる社長

会社を支えてきてくれた社長が突然亡くなりました

今まで一度も葬式に出たことのない私は、初めての葬式も社長に教わることになりました

社長の交代

不幸中の幸いですが、うちの会社では社員1人1人がお客さんを担当し、営業から提案・開発し納品後のメンテナンスまで全てを任されるシステムになっており、社長が亡くなった直後も会社は回ってしまうのです

社長の後を継いだ専務は、創業以来ソフトウェアに触れずに営業に力を入れた方でした

飛び込み営業や早朝から遅くまでの営業をしてきた過去をもち、ソフトウェア開発よりも営業を優先する方で、ソフトウェア開発の技術レベルを理解していません

ソフトウェア開発の会社に30年いながらWordの保存を聞いてきます

当然、新入社員の私にはまずは営業で仕事をとれと言い、飛び込み営業をすることになります

中小企業のシステムの飛び込み営業。それも大学生のようなガキの営業なんて、今の時代効果は出ません

一緒に営業にいこうと言う日があり期待しましたが、昔自分が営業に行った会社につくと「行ってこい」と、まるでただの運転手

営業のテクニックは一向に身につきません

先輩社員に聞くと

先輩
「そもそもうちは昔からの付き合いか、紹介がほとんどで飛び込み営業でとれたことはない」

とのこと

私はいったい何をしてるんだろう

ゆとりの行く末

全てを自分でやらなきゃいけない

実践で学べといわれるそんな日々

そんな環境でゆとり世代のとる行動はなんでしょう?

サボることに罪悪感が生まれなくなります

営業をしても受付で追い出されるのなら、営業に行ったことにして昼寝しよう

それでも定期的にやってくるのが、新社長との面談

新社長
「実績を出せ!ノルマじゃないけど、これだけの利益あげろ!」

(それノルマって言うんだよぉ・・・・・・)

心の中で思いつつ、スッと計画書を提出。

「こういう計画でやっていこうと思います」

営業力はありませんが、計画力だけが身についていきます

中小企業診断士の資格も持つ新社長をうならせるほどの計画力で、新社長も納得してくれます

・・・・・・が、やる気は出ません

ここって会社なの?

社長が変わってからの毎日は

社員でありながら起業してるかのような

自分で商品やサービスを計画し、自分でマーケティングをし、自分で提案をし契約を取る

自分で開発をし納品をし、自分でメンテナンスをする

この繰り返し

たいした研修も受けていない私はそこらの大学生と変わりません

先輩社員も新社長の考えにはついていけず、給料がいいわけでもなければ休みも多くない

残業代なんて当然のように出ないし、楽しくもない

社長の考え一つで会社は大きく変わります

定時で帰ろうとすると社長の経営論を長々と聞くハメになり

こちらから喋る間をくれないほどのマシンガントークのくせに

専務
「君は自分から意見を言わない 」

と小言が入る始末

(一旦黙ってくれ・・・・・・)

と心で思うゆとりの私

そんな日々にどうしようもなく、つい祈るのは新社長の突然死

そのくらい心も荒んだ状態に・・・・・・

しかし現実は新社長が亡くなるより私がこの会社から去る方が早そうです

まとめ:これから中小企業へ就職するかたへ

中小企業は社長のあり方一つでどうとでもなります

正社員だから安定していると、油断していてはいけません

社長は必ずあなたより先に亡くなります

一生その会社に勤める気ならば、次期社長も意識しなければなりません

今までの学校と違って、トップの考え一つですぐに変わってしまうのが中小企業のいいところでもあり、悪いところでもあります

現状だけでなく、未来も予想しなくてはいけないのです

以上! 新入社員なのに社長が亡くなって教育放棄された話でした

著者紹介

著者:パン

説明:保育士キウイとSEパンの二人組でキウイパン工房を運営中。
えっ、パン屋さんじゃないですよ、
無理せず好きなことを好きな時間に記事にするブログです
ふんわりやわらかゆるゆるゆとりっこのリア充です。
ブログ:キウイパン工房

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それでアイコン泣いてんの?

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