転職エージェントをつかって転職活動をするとき、「複数利用はしてもいいの?」と疑問に思うかもしれません。
結論からお伝えすると、転職エージェントの掛け持ちはしても大丈夫です。
本記事では、転職エージェントの複数利用について、以下の点をご紹介します。
- 複数利用していることをエージェントに言った方がいいの?
- 他のエージェントで内定が出たらどうすればいいの?
- 複数のエージェントから同じ求人を紹介されたらどうするの?
この記事を読むと、上記のような疑問や不安を解決できます。転職エージェントの掛け持ちには、案件数が増えたり、良い担当者と出会えたりするなど、メリットも多いのです。
転職活動がスムーズに進むため、理想の職場に早く転職できる可能性も高まります。ぜひ参考にしてくださいね。
【メリット】転職エージェントは複数利用がおすすめな2つの理由
転職エージェントは基本的に、複数利用するのがおすすめです。それには、次の2つの理由があります。
- より多くの求人の中から探せるから
- 担当者によりスキルや交渉力が異なるから
それぞれの理由について、以下で詳しく説明していきますね。
理由1.より多くの求人の中から探せるから
転職エージェントの複数利用がおすすめな理由は、併用するとより多くの求人の中から案件を探せるからです。
求人件数はすべての転職エージェントで同じわけではなく、各社で取り扱い件数が違います。
たとえば業界最大手のリクルートエージェントなら約16万件、ビズリーチは約12万件、JACリクルートメントは約1万2000件です。
また、そのエージェントでしか取り扱っていない非公開求人もあります。そのため、複数のエージェントを掛け持ちした方が、良い案件を取りこぼさずに済むのです。
理由2.担当者によりスキルや交渉力が異なるから
転職エージェントの複数利用をおすすめするのは、担当者によりスキルや交渉力が異なるからという理由もあります。
エージェント経由の転職活動では、アドバイザーの力量によって結果が変わることも珍しくありません。たとえば、以下のような能力の違いによるものです。
- 利用者へ的確なアドバイス・サポートをできるか
- 企業や人事担当者への交渉力があるか
担当者のスキルによって左右されるのは、書類選考や面接の通りやすさなどです。場合によっては、求人情報自体をなかなか紹介してもらえないこともあります。
しかし、どのような担当者に当たるかは、利用するまでわかりません。そのため、複数のエージェントを掛け持ちして、より優秀な担当者を探すのがおすすめです。
【デメリット】転職エージェントの複数利用で大変なこと・注意点
転職エージェントは複数利用がおすすめだとお伝えしましたが、掛け持ちすると大変なこともあります。注意点は以下の2つです。
- 面接日が被らないように自分で日程調整をする
- 複数エージェントを掛け持ちしすぎない
それぞれの注意点について、以下で詳しく見ていきましょう。
注意点1.面接日が被らないように自分で日程調整をする
転職エージェントを複数利用した場合は、面接の日程を自分で管理しなければなりません。
本来なら担当者に日程調整を一任できるのが、エージェントを利用するメリットでもあります。アドバイザーが利用者と企業の都合を調整してくれるため、自分では何も気にする必要がありません。
しかし、エージェントが複数になると、各エージェント間ではやり取りが行われないため、自分で日程を管理する必要が出てきます。
また、このときに各エージェントの面接日が被らないように、注意しなければなりません。なぜなら、予定が重なってしまい面接日を何度も変更すると、それだけで不合格になる企業も多いからです。
それを避けるためには、最初から各エージェントに違う日を割り当てるという工夫が必要になります。スケジュール管理が苦手な方は、この点に気をつけましょう。
注意点2.複数エージェントを掛け持ちしすぎない
転職エージェントは併用するのがおすすめとは言え、やはり2~3社程度までにおさえるのがおすすめです。
これには、以下の理由があります。
- エージェントが増えるほど面接日の調整が大変になるから
- やり取りする相手(担当者・アドバイザー)が増えるから
面接日の調整については先ほど説明したとおり、増えすぎると管理し切れなくなってしまいます。
また、日程の調整に限らず、転職活動中の連絡をする相手が増えるため、あまりにも多くなると大変です。
本来なら「案件を何件受けても、アドバイザー1人とやり取りすれば済む」というのが、エージェントの良さでもあります。
しかし、掛け持ちでやり取りする相手が増えると、そのメリットはなくなってしまいます。
併用のメリットを得ながらデメリットを抑えるには、2~3社程度がちょうどよいです。
転職エージェントの複数利用で内定した人のリアルな口コミ
転職エージェントを複数利用した人の評判はどうなのでしょうか?
実際に内定した人の体験談の中から、口コミを紹介します。
口コミ1.3社併用:サービス・求人の質を比較してビズリーチで内定
登録してた転職サービスもさらしとこ。実質使ったのは
①キャリトレ
②リクルートエージェント
③ビズリーチ (これで決まった)最終的にビズリーチ登録してから、企業直のオファーが幾つか来た中で決めた。
有料サービス前提だから他よりサービス、求人の品質は良いと感じた。 pic.twitter.com/eamUjrfZJr— メパ@2歳娘 (@mei_doguuuchan) December 26, 2019
口コミ2.3社併用:求人数・担当者の対応を比較してリクルートエージェントで内定
今回、リクルートエージェントを使って転職。キャリトレやtypeも利用してたんだけど、求人数も少なかった。キャリトレは世の中にどんな職種があるか?を理解するのには便利。typeは担当さんが途中で変わって、引き継ぎも万全じゃないのかあんまり連絡もなかったし、自分のやりたいことが、
— グツグツ (@yLsLlEXZ3IamcVn) February 22, 2020
反映されている求人紹介がなかった。
リクルートは求人数も豊富だし、案外第二新卒未経験も多いし(とことん異業種、異職種の企業は書類選考で落ちたけど)万人が使えるなと思った。何より、企業の営業担当さんが当たりだったのか、面談アドバイスを毎回やってもらえたのがラッキーだったのかな。— グツグツ (@yLsLlEXZ3IamcVn) February 22, 2020
口コミ3.複数社併用:担当者の対応・求人の質を比較してJACリクルートメントで内定
私もJACリクルートメントいいと思いますね。転職は1回だけど、いくつかのエージェント・サイトに登録して、それぞれ何人かの担当とやりとりしたなかで1番的確でスピード感あった。紹介してくれる企業も魅力ありクローズ案件も多々。
JACの方々は誰と話しても、できる人って感じ。 https://t.co/e6UI6Wgjbi— yry (@yury_yury5) December 25, 2019
口コミ4.3社併用:年収条件・担当者の対応を比較してビズリーチで内定
転職サイトはビズリーチが良かった。
転職を2回経験し、3サイトほど登録しましたが、2回ともビズリーチ経由で決まりました。
ハイクラス求人が多いので、最初は苦戦します。
でも年収も上がったし、何より親身になって相談に乗ってくれるエージェントばかりだった。— せい@元・月12万の研究者 (@sugimori_seiko) January 27, 2020
口コミ5.5社登録:担当者の対応より求人内容で決定
@atsu4ho4ba 5個登録してましたね、一番面倒見がよかったのはJACリクルートメント、次点でインテリジェンスですかね、ただ求人内容はRがよかったのでそこで紹介された案件で決めましたよ、ただしR対応はよくなかったです、
— 中村モラトリアム (@nakamura_5dan) July 6, 2012
転職エージェントを複数利用するときの選び方・組み合わせ方
転職エージェントを複数利用するときのポイントは、エージェントの組み合わせです。転職エージェントはそれぞれ強みや特徴が異なるため、自分に合うエージェントを選びましょう。
大きく分けると、転職エージェントには「総合型」と「特化型」の2つがあります。
総合型は様々な業種・職種を幅広く扱っています。取り扱い求人数の多さや、対象者の範囲の広さ(第二新卒など)が特徴です。
特化型では、特定の業種・職種の求人のみを取り扱っています。総合型と比べると合計求人数は少ない点が弱みですが、特有の業界の求人に絞って転職活動をできる点がメリットです。業種・職種が決まっている人は、効率良く転職活動を行えます。
併用する場合は総合型と特化型を組み合わせて、それぞれのメリットを取り入れましょう。
組み合わせ方としては、以下のようなパターンがあります。
業界・職種が確定している場合 | 特化型×3 |
業界・職種がほぼ決まっているが、確定していない場合 | 特化型×2・総合型×1 |
業界・職種の希望はあるが、まだ決めていない場合 | 特化型×1・総合型×2 |
業界・職種がまったく決まっていない場合 | 総合型×3 |
業界・職種が確定している場合は、特化型のみを組み合わせることで、案件の取りこぼしを防ぎましょう。
業種等が決まっていない場合は、特化型1~2社でその業界の案件を探しつつ、総合型で求人数をカバーするのがおすすめです。
複数の転職エージェントを併用していることは正直に伝えるべき?
転職エージェントを複数利用していることを担当者に伝えるべきか?と悩む方もいるかもしれません。その理由は、以下のような心配があるからではないでしょうか。
- エージェントからの心象が悪くなるのでは?
- 選考に影響するかもしれない
しかし、結論からお伝えすると、掛け持ちしていることを正直にエージェントへ伝えても問題ありません。なぜなら、伝えても利用者の不利にはならず、エージェントにとってもデメリットではないからです。
たとえば、掛け持ちしている内の1社にしか載っていない求人があるとします。それを他のエージェントに伝えた場合、優秀な担当者であれば、自社でもその求人を扱えるように動きます。
その結果、自分としては好きな方のエージェントで、その求人を受けられるようになるのです。また、エージェントとしても今まで取引のなかった案件が増えるため、損はしません。
利用者・エージェントの双方にとってメリットとなるため、併用していることを正直に伝えても問題ありません。
また、担当者によっては「掛け持ち=転職に本気」と考え、優先的にサポートしてくれる場合もあります。
同じ求人を複数のエージェントで紹介されたらどうすればいい?
複数の転職エージェントで同じ求人を紹介された場合は、どうすればいいのでしょうか?
基本的に、同じ求人に同時に応募はできません。なので、どこか1つのエージェントから応募する必要があります。
どのエージェントから応募するべきかは、次の2つの判断基準があります。
- 応募先の企業とつながりの深いエージェントを優先する
- 一番信頼できるエージェントを選ぶ
まずは企業に対して影響力のあるエージェントや、選考結果に関係しそうなつながりのあるエージェントを最優先します。
企業とのつながりがどのエージェントも同じ場合は、自分が信頼しているエージェントを選ぶと良いですね。担当者との相性や、キャリアアドバイザーの能力などで選んで構いません。
他で内定が決まったときの掛け持ちしていた転職エージェントの断り方
転職エージェントを複数利用していると、他で内定が決まったときの連絡に悩むこともあるかもしれません。もし言いづらいと思っても、無視や放置はしないように気をつけましょう。
連絡方法は電話かメールで大丈夫です。エージェントによっては、ホームページのお問い合わせフォームから連絡する場合もあります。
伝える内容は、以下の2点です。
- 他で内定が出たこと
- 今後の求人紹介を止めてもらうこと
長文にする必要はないので、シンプルに伝えましょう。直接言いづらい場合はメールで、文章が苦手なら電話で伝えると良いかもしれません。
まとめ:転職エージェントを複数利用して内定を目指そう
転職エージェントを使って転職を成功させるには、エージェントの複数利用がポイントになります。併用すると、以下のようなメリットを得られるからです。
- より多くの求人の中から探せる
- エージェントごとの非公開案件を見られる
- スキルや交渉力の高い担当者を探せる
各エージェントには、そこでしか扱っていない案件があります。掛け持ちをして、他のエージェントの非公開案件も見てみるのがおすすめです。
また、複数のキャリアアドバイザーと接する中で、優秀な担当者と出会えるかもしれません。そうすると、転職活動をよりスムーズに進めやすくなります。
転職エージェントの併用にはメリットが多いので、ぜひいくつか登録をしてみてくださいね。
- これが本当に自分に向いている仕事なの?
- 本当はもっと自分が活躍できる場所があるんじゃないの?
- そんな風に考えて今の職場で力を発揮できないのは自分の甘えなの?
- 今の職場で駄目なのは才能云々では無くて、ただ単に自分がポンコツなだけなのかな……
そんな悩みを持っている方向けに
自分の強みを知って、自分に向いている仕事の見つけ方
をお伝えします