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ワンマン社長のセクハラとパワハラが酷過ぎる会社を辞めた話

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みなさん、はじめまして!もぐた(@mogupuchi_home)と申します。

現在30歳の私はこれまで合計・3社で働いた経験があり、その全てがブラック企業というあり得ない引きの持ち主です……。

その私が23歳の頃、初めて入社したブラック企業で実際に起こったセクハラ・パワハラ体験談をお送りします。

私が就職した企業のブラックな手口

私が入社した会社は東日本に支店を展開する、機械・装置製造業のサービス業で男性9割の職場でした。

  • 作業員:8割
  • 営業部:1割
  • 総務・経理:1割

 

ほとんどが現場で作業をする作業員、営業が数名、そして私が配属された総務・経理の3つの部署で構成されています。

社員の大半が”就職・転職難民”だった方々で、他に入社できる会社の当てがない……。そんな行き場のない人たちの集まりの会社でした。

そのため有料の求人は一切使用せず、会社HPとハローワークのみでの募集を集っていました。

もちろん求人の内容は一見”優良企業”に見えるように作られており、”経験不問”というビックワードで多くの”就職・転職難民”へアプローチしてました。

私が配属になった総務・経理部は、会社で唯一の女性ポジションで私も本社で唯一の女性となりました。
(後に経理担当者として一人の女性社員が入社し、総務・経理部は二人体制になります。)

初めての正社員、初めてのOL、初めての固定給……。全てがキラキラに見えて、当時の私はチョー浮かれた馬鹿野郎でした。

ワンマン社長の生態

その会社の社長は業界の中では極めて若く、どこの業界にもいる「俺、若いのに社長だぜ!すげぇだろ!?」と言わんばかりのイケイケっぷり。

  • お酒大好き
  • 女の子大好き
  • ご機嫌取り&ペコペコしてくれる人大好き
  • バツ2・独身

 

とにかく人として色々と問題のある人でした。

とはいえ社長業ではとても仕事熱心で、会社の繁栄のためなら自ら率先して身を削るような社長でした。

実際に営業のため東日本を転々としてから帰社された時、疲れが限界突破していたようで吐血してたこともあったくらいです。

そして前職で元・総務部長だった社長は、特に総務・経理部(私が所属する部署)の仕事内容には厳しい人でした。

「とにかくやってみろ!結果はその後だ!!」

という姿勢を大事にしている社長だったので、私もがむしゃらに仕事を覚えました。

当時23歳だった私は、若さゆえの順応性と吸収の速さもあり仕事ができるようになり、社内でも珍しく社長から”合格=好かれる”社員でした。

しかし私のように”合格=好かれる”ケースは稀で、仕事をなかなか覚えない人やトロイ人、そしてお酒が飲めない人が大嫌い。

さらにご機嫌取りしてくれない人はもっと嫌いっていう、ワガママなワンマン社長でした。

恐怖で社員を制圧するパワハラ社長

社長の一番の特徴とも言えるのが、恐怖(威圧感)をとっても上手に使いこなし、社員を制圧するスキルの持ち主でした。

声のトーン、強面の顔、昭和感漂う角刈り頭、鋭い言葉遣い……。

社長が喋ると社員が黙る。そして怖がる。絶対的な権力を行使しながら「クビにするぞ!」を口癖に脅して働かせていました。

その風貌はまるでVシネマの親分のよう。

とはいえ前途の通り社員のほとんどが”就職・転職難民”だったので他に行く当てもなく、この会社をクビにされたら生活に困る人ばかり。

結局、誰もが社長に歯向かえない構図だったんです。もちろん、私も。

年俸制という名の残業代支給なし

「年俸制!?なんかカッコイイ!!」

そんな風に思ったバカな私を攻めたいです。

この会社が年俸制にしていた理由、それは残業代を払わずにやり過ごすためでした。

業種柄、交代制で泊まり勤務の人が毎日いるにも関わらず、その全てをひとくくりに年俸制にしていたのです。

泊まり勤務はもちろん、残業代やボーナスも無し。

そして肝心の年俸制の給与は、平均よりだいぶ低い金額でした。

午前8時30分に出社し、会社を出るのは午後8時頃。月末月初は経理の仕事が立て込むため、もっと遅く帰る日もありました。

それでも「会社のために……」と頑張れていたのは、初めて入社した会社だったからでしょう。

社員は皆、「”就職・転職難民”だった自分を拾ってもらった会社だから」と文句も言えず働くしかありませんでした。

飲めない社員は社員じゃない説、まじ謎。度重なるアルハラ

社長は大のお酒好き。コミュニケーション=飲み会という、昭和感漂う風習がありました。

特にバツ2・独身の社長は、日課のように必ず社員の誰かを誘って飲み会へ行きます。

「お酒の場だって立派な仕事の一つだ!」

と思っている社長ならではの”社員との交流の時間”だったのでしょう。

私はあまりお酒が強くないのを理由に、一度も誘いに乗ったことがありません。これも社長から好かれていたこと、そして女性だったことで許される逃げ道でした。

基本的に

  • 「アイツ飲めないから男じゃねぇ!」
  • 「飲めないやつは会社に要らねぇ!」
  • 「飲めないやつは鍛錬が足りねぇ!」

 

などど、”飲めない=社員ではない” ”飲めない=鍛えれば飲める”と唱え続けていました。

ですからお酒が苦手な社員からは”飲み会=餌食”だと恐れられていたし、反対に飲み会に積極的に参加できる人は社長に好かれるという、訳の分からないルールが存在していました。

実際に会社役員は全員お酒が強かったですね。浴びるようにガンガン飲めるし、毎日のように誘われる飲み会へ積極的に参加してました。

役員の中には家族がいる人、幼い赤ちゃんがいる人もいました。それでも毎日飲み会へ行くのです。

アルハラ社長、飲み会で暴君と化す

この会社でも年に一度の社員旅行がありました。もちろん夜には宴会があります。必須です。強制参加です。

私みたいに「飲めるけど弱い」はセーフなんですけど、全くお酒が飲めない人もいますよね? もちろんここの会社にも全くお酒が飲めない人がいました。

その方はお酒アレルギーで「飲めません!本当無理なんです!!」と言いながら、結局無理強いされ飲まされてました。そしてアレルギー反応で痙攣を起こし、救急車で運ばれることに……。

「さすがにこれだけの騒ぎがあったんだから、もう静まるだろう……」

そんな予想は外れ、その後もガンガン宴会は盛り上がり、救急車騒ぎがなかったことのように過ごす社員たち。

▲救急車騒ぎの後も宴会は続行。あらかじめ呼んでいたコンパニオンと楽しそうにしています。

(これはさすがにないわ……)

そんな風に会社に疑いを持つようになったのは、この時からでした。

気に入られたらセクハラ・気に入られなかったらパワハラ

社員旅行の次に避けられないイベント、それは忘年会です。

この頃には経理担当として入社したもう一人の女性もいて、その子(以下・Aちゃん)も含めた私たちは強制参加でした。

一次会で相当酔っ払った社長は気分が良かったのか、奢りで二次会のカラオケへ連れてってくれることになりました。

もちろん”奢り”ということは断れない暗黙の了解で、私たちも他の社員も全員同行することになりました。

そこで悲劇が起こります。

酔っ払っていた社長は、移動中のエレベーターの中で私の胸を鷲掴みにしてきたのです。

はぐらかすような会話をされましたが、会話が聞き取れないほど気が動転する私。

(何が起こったの? これは何?)

一応でも尊敬していた社長への気持ちが一気に崩れ去りました。

そして悲劇は惨劇へと変わっていきます。

カラオケという個室に入った御一行、社長にとっては何をしても許される独壇場と化します。

今度はAちゃんへゴミを投げつけたり、頭叩いたり、脱いだ靴下投げつけたり……と子供のような嫌がらせが始まります。

社長はAちゃんのことがあまり好きじゃなかったからか、暴言を吐きながらパワハラをする始末。

お気に入りの私へはセクハラ、気に入らないAちゃんにはパワハラ。

結局私たち二人は社長の行為に耐えきれず、終電を逃した時間にも関わらず逃げるようにタクシーで帰ったのを今でも鮮明に覚えています。

恐怖で制圧された社員の知らん顔

セクハラ、パワハラに加えてショックだったこと、それは男性の社員が誰も助けてくれなかったことです。

目が合っても逸らされ、一生懸命ジェスチャーで訴えても知らん顔。

(何で誰も助けてくれないの?)

そう思いながら時間だけが経っていました。

帰るまで数時間、彼らは私たちに起こったセクハラ・パワハラに知らん顔し続け、社長のご機嫌だけを伺っていました。

セクハラもパワハラは、自分が動かないと誰も助けてくれないよ?

忘年会で起こったことが忘れられず、人の嫌な部分を全て見てしまったような感覚だった私は、早々に辞表を提出し会社を去りました。

しかしその会社は私が辞めた後も業績を伸ばし続け、今では東日本のみならず西日本にも進出し、全国区で支店を展開しています。

私が勤めていた頃と比べ、6倍の支店数を誇る大きな会社へと成長しています。

そして相変わらず”経験不問”で求人も出続けています。

会社を私物化し、本来払わなくてはならない社員の給与を大幅に削減しながら進んだ結果です。

実際に入社してみないと実態や内情がわからない

それが入社において最大の恐怖だと思います。

私も「頑張って就活したから」「ここまで辛抱して頑張って来たんだから」と耐え続けました。

しかし早く気付いてください。ご自身の我慢や努力と会社のブラックなのは全くの別物。

こういった経験は絶対にあってはなりません。今も恐怖に支配されている私が良い例です。こんな思いは絶対にしないでほしい。

人間とは皆、自分が一番可愛い生き物です。正義の味方?救世主?そんなもの会社にはいません。

それが現実です。

特に女性は力で男性に勝てません。私の場合は幸い、体を触られるだけで済みましたがそれ以上の行為だって現実にあります。

もしそういう行為をされたら(されているのを見たら)、絶対辞めるべきです。

そういう事件が起こる会社では長続きしません。それは会社ではなく、ご自身の気持ちの問題です。

一度”嫌なもの”を見てしまった後はどうにもこうにも気持ちを挽回する余地がありません。

気持ちが付いてこないことでしょう。

そして事あるごとに、怖がり、恐れ、色んな行事が心配になっていくことでしょう。

そんな心配をする暇があったら、本業に注力すべきです。仕事とは本来、そうあるべきものです。

洗脳されている社員は私たちのことを救ってくれるはずもありませんし、自分の身を守ることで精一杯です。

「私が悪かったから……」

なんて一ミリも思わないでください。

”自分の身は自分でしか守れない”、その現実をしっかり受け止めて正しい選択をしてほしいと切に願います。

この記事を書いた人

もぐた

<ブログ/Webライター/サイト制作のマルチフリーランス>

同性愛者。LGBT/FtX(体は女性・心は無性別あるいは両性類)。
20代に3度就職をするも全てブラック企業というあり得ない引きから、”社会不適合者”と割り切りフリーランスの道へ。
LGBT、働き方、料理、アクティビティなど、多彩なジャンルで執筆活動中。

ブログ:尻に敷かれるLGBTの世界
note:https://note.mu/mogupuchi_home
Twitter:@mogupuchi_home

 

管理人:☆←ヒトデの一言

ヒトデ君
ヒトデ君
酒が入ったり立場が上だと何故か犯罪が許されちゃうの謎だよね。逮捕されてほしいよね
本当の「自分に向いてる仕事」の見つけ方
  • これが本当に自分に向いている仕事なの?
  • 本当はもっと自分が活躍できる場所があるんじゃないの?
  • そんな風に考えて今の職場で力を発揮できないのは自分の甘えなの?
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自分の強みを知って、自分に向いている仕事の見つけ方

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