コピー機会社のユーザーサポートの仕事が不毛過ぎて辞めた話

こんにちは、うっしーと申します。

僕は静岡県の某大学を卒業したのち、某コピー機会社の営業兼ユーザーサポートとして働いていましたが、会社と取引先との板挟み状態から自分の存在価値を見失ったため辞めてしまいました。

今回はそんな体験談を綴ります。

まずはコピー機業界の仕組みからご紹介していきます。

コピー機会社の仕組み、コピー機会社はストックビジネス

一昔前の営業所などでは一線級の事務機器として使われていたコピー機ですが。皆さんはその仕組みをご存知でしょうか?

コピー機はかつてストックビジネスの代表でした。

コピー機といっても、通常の家電量販店で販売されているようなプリンター複合機ではなく、より大型なタイプで、一般の人は病院や、市役所、銀行などで目にするものです。以下わかりやすくするために(コピー機とします)

コピー機には契約時、あらかじめ一枚あたりの金額が設定されていて、「1枚印刷したらいくら(カウンター料金)」の商売です。

納入した法人が数が増えコピー機が増えれば増えるほどこの料金が収益となって蓄積されていくストックビジネスの体型を取っています。

「印刷はモノクロを使いましょう。」

「そのコピー本当に入りますか?」

など、事務仕事などで、コピーを取ることが少なくなったと言っても、こんな感じの注意書きを目にしたことはないでしょうか?

法人向けでは、カラーコピー1枚あたり10円から30円程度、モノクロでは3円から10円程度とカウンター料金に開きがあります。ちなみに1ヶ月あたり、コピーした枚数をCV(コピーボリュー)といい、コピーボリューを持つ企業を多く取引先に持つことで収益が増えていく仕組みです。

まさに「ストックビジネス」と言えるでしょう。

メーカーである本体は販売会社に商品を卸すことで、商品本体の売却益とカウンター料金で収益を上げる構造となっていいます。

コピー機業界はオセロのよう

数ある業界でもコピー機メーカーのシェア争いは、熾烈を極めていました。

コピーボリュームの多い大型のコピー機が導入されるのは、東証の上場企業や官公庁など大きなお客様が主体です。

大きなお客様を獲得すると、系列子会社で使っているコピー機を全て入れ替えることができるのです。

現場レベルでは、ルート営業した次の日にコピー機を全台撤去するといったことも珍しくありません。

これについては話をしようとしても

「すでに決まってしまったことだから」

と、取りつく島もなく、僕たち販売会社で勤める下っ端にはどうすることもできません。

また、僕たちがやるべきことはコピー機を引き上げることのほかに、上の人が介在しない中小零細企業にコピー機を購入してもらうことでした。

中小企業は町工場のおじさんから、開業医まで客層は幅広く、それぞれが独立した考えを持っています。

言い値で購入できる気前の良いお医者さんもいれば、商品を限界まで値引きした挙句、その買ってあげたという事実から何かサービスを要求すると言った、ドケチなお客さんまでいます。

おまけにコピー機業界はとっくの昔に飽和状態です。

そんな市場で販売活動をするのは、絞り切ったと思った雑巾からさらに水を絞り出すかのようなものでした。

かなり、この業界の限界が見えていました。

新卒で配属された部署は便利屋部隊だった

僕の配属先は「ソリューション営業部」という横文字のついた、一見するとちょっと格好の良い部隊でした。

ソリューション:「問題を解決すること。解決法」

コピー機が売れなくなった代わりに、パソコン本体やソフトウエアなどを販売する業務で、コピー機を販売する営業マンと同行営業をして商品を提案するのが主な仕事です。

これとほかに表向き、コピー機とパソコンの接続がうまくいかなくなった際のトラブルシューターとしての業務もあり、実質的に営業とサポート兼任業務が僕たちに課された仕事でした。

パソコンの大先生的立場を甘んじて受け入れるしかない状態。

中小企業をメインとする部隊のため、僕が新卒で間も無く配属されたことからもわかるように精鋭ではなく、研修に放り込まれてはいどうぞ、といった形です。

パソコンのソフトウエアといっても、職種が膨大なため、それぞれに合った専門的なソフトウエアを提案するといった形です。

墓石用のCADソフトから小さな病院で使われる会計ソフト。建築業界向けの積算ソフトなど、多義に渡りました。

ソフトウェアが複雑なのだから、パソコンの性能も過不足なく提案する必要があり、販売しなくてはならないが、知識が追いつかないということが起こりました。

「販売できない、提案できない」

状態というのはそれなりに辛くも、徐々に改善することは可能だと思っていましたし、知識が増えるにつれて、有効案件(稟議書提出まで)はできるようになりました。

しかし、問題はここから起きました。

Microsoft社のありがた迷惑

専門的なソフトウエアを提案し、そこそこいけるぞ、よし! と意気込んだ時に舞い込んだのは、皆さんご存知のWindowsXPのサポート終了です。

僕たちの顧客である中小企業としては、お金をかけたくない。しかし、サポートが切れると取引先との兼ね合いやソフトウェア対応ができない(Office2003未対応)になってしまうなど、入れ替えざるおえない状況をマイクロソフトは作り出しました。

これにより、専門的なソフトウエアの販売は何処へやら、会社の方針が一転してパソコンの販売に変わりました。

法人のパソコンは、富士通やNECが国内シェアを占めており、俗にスリムタワーと呼ばれる業務用のデスクトップパソコンであり、1台20万円以上するため、法人一括納品はとてもおいしい商売でした。

その上、業務用サーバーも同時に入れ替える企業が多く、パソコンだけで1千万クラスの案件がたくさんありました。

パソコンの販売は学生時代に家電量販店でアルバイトしていた経験もあり、難なくこなせるとはおもいつつも、そこに訪れる現実が僕を絶望へと追いやりました。

押し付けられた無価値の労働

専門的なソフトウェアの知識がそこそこつき、パソコンの設定もこなすことができた時に会社から命じられたのは、無償労働でした。

本来パソコンの入れ替え時、データは保護されなくてはならないため、基本的にはソフトウェアのメーカーを呼ぶのですが、中小企業としてはお金を払いたくないので、営業マンにこう言います。

「あなたのところからパソコンとソフトウェアを買うよ、その代わり設定をまけてくれ(安くしてくれ)」

あの当時はテレビの地デジ化並みにパソコンが売れていたため、飛ぶように売れ、それに伴いソフトウェアも勝手に売れていきました。

パソコンの販売に関しては普段同行する営業マンの一任でサポート料金を見積書で上司に提出しており、僕たちの意見がそこに介在することはありませんでした。

パソコンに詳しい方ならわかるかもしれませんが、ソフトウェアも利益率が高い商品です。ここもがっつり削られていました。

販売会社としては単に物を販売した売上をあげられればよく、利益率が最も良いサポート料金をないがしろにしてしまったのです。

実際どのくらいの金額をディスカウントしていたかというと、9割近く割引していました。

一般的な会計ソフトでデータの移行をする場合、10万程度が相場です。堅牢性を重視するため、多くの時間をバックアップとシステムの並列稼動を優先するためです。

それを15000円程度で受けていました。

家電量販店が一般家庭向けのPC出張サービスよりも安い金額です。

結果、専門的なソフトウェアをほぼ無償に近い形で完璧に移行をするという無償労働になってしまったのです。

こうして、営業マンの成績と中小企業の要望での、しわ寄せは、全て僕たちの部署に来てしまったのです。

最終的に

  • 「無線LANルーター(家電量販店で)買ってきたから設定して。」
  • 「何もしてないのにデスクトップ画面に変な広告が出るようになった(実際は大人向けサイトをがっつり見てる履歴が残ってる)
  • 「ウィルス対策ソフトって無料のあるの知らないの?(無料のマルウェアソフト勝手にインストール)」

 

これらの内容も対応するのは僕たち便利屋部隊の役目になりました。

一方的な要求は一度受けたらずっと受けなくてはなりません。

こうして、本来のソフトウェアを提案し、一体何のために自分がこの会社にいるのかわからなくなりました。

給与査定には全く加味されず、なぜか後ろ指を指される。

販売会社の楽しみといえば、販売金額に応じたインセンティブですが、当然ながら、利益を上げていない僕たち部隊は一円もなし。

当然のことながら同期入社していた営業マンよりもボーナスは少なく、また設定作業は時間がかかるため、サービス残業も余儀なくされました。

ありがたがられるかと思いきや、僕たちがやっている業務を自分の売上ノルマにフォーカスされた営業マンには理解されていませんでした。

でてきた言葉は唖然とする内容。

「設定作業は座っているだけでしょ?楽だね。」

「俺たちが販売しているから給料もらえてよかったね。」

 

と、会社の中で後ろ指を指される始末。SEやサポートをする側の立場の人にはありがちかもしれません。

パソコン特需の波が終わった後も、この流れはしばらく継続しました。

システムに不具合があった今すぐ直せ! とユーザーから強い要望があり、実はシステムの入れ替えで使い方が変わっただけなのですが、便利屋体制を敷いてしまったため、営業マンは断れず、また僕たちが無価値の労働をするはめになるのです。

お客様は神様ではありません、断れるなら断りたい。しかし、断ったら別の販売会社で購入するでしょうし、そこに少なからず購買欲求があるのならば、売りに行かなければならないのが会社です。

そうした層をターゲットにせざるをえない会社の苦労も考えました。

しかしながら、業界自体が終わっていることに気づいているのに見て見ぬ振りをし、違った方法を取ろうとしない、営業にも、会社にも嫌気がさしました。

遺恨は残り、払拭しきれずに転職といった次第です。

会社を辞めた後、所属していた部署の先輩が僕の跡を追うように会社を辞めたと聞きました。人員が不足したため、さらにエスカレートしていったようです。

まとめ:自分のポジションと、会社がとっているスタンスをきちんと理解しよう

業界争いのしわ寄せは必ず、中小企業に勤める給与の低い若年層に降りかかります。

中小企業のおじさん、おばさん社長は

「モノを買っているのだから。」

「いつも贔屓にしているのだから。」

といった理由で、したり顔で技術に対して無料を強いるのです。

エンドユーザーのわがままを甘んじて受け入れなければならない、といった状況はどの業界にも存在していると思います。

一事が万事ではありませんが、絵に描いたような販売会社の不満を体験した僕が言えることは

木を見て森を見ずにならないように、自分のポジションと、会社がとっているスタンスをきちんと理解しないといけない、という事。

そうしないと、気づかないうちに泥沼にはまってしまうということです。

この記事を書いた人

名前:うっしー

説明:モテない境遇ををこじらせた、美人大好き26歳♂

恋愛、ガジェット、FX投資ログをメインに「僕の頭の中を投影する」をテーマにブログ書いてます。最近のマイブームはインスタでリア充及び美人を眺めることに喜びと絶望をすること。これらを糧に今日も元気に生きています。暗号通貨はやってません。

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