はじめまして、ドクダミ淑子 (@dokudamiyoshiko)です。
私は人材系の営業をしており、新卒で入社し、リーマンショックを乗り越え、かれこれ10年以上勤務しています。
接した人事の方、経営者の方は数知れず。
名刺は数えていませんが、1000枚は余裕で持っているでしょう。
「ここ、本当にいい会社!私が転職したい!」
というところもあれば、正直なところ
「うわ、超絶ブラックだ・・・一緒に仕事したくない、できることなら一切関わりたくない」(言えないけど)
というところもあります。
10年この仕事をしているので身につくスキルですが、もしかしたらわからない方は、そんなホワイト企業とブラック企業の見わけもつかずに転職しているかもしれません。
そこで今回は、中途採用に応募したときのブラック企業とホワイト企業の見分け方を書いていこうと思います。
ブラック企業の方が「面接」「採用」のやり方がうまい
働く人がもれなく社畜となってしまうようなおそろしいブラック企業。
ブラック企業は離職者が多いため、年中求人広告を出し、年中採用活動をして、毎月のように新入社員が入ってきて、そして毎月のように辞めていきます。
「採用活動が終了しました」
と報告を受け、「よかった」と思った3日後に
「入社して3日で辞めた」
「別の人が辞めた」
などの連絡を受けて「またか……」と、再度の提案のために打ち合わせに行きます。
逆にホワイト企業は、退職が滅多にないため、採用活動をほとんどしないところの方が多いです。
私が心から「いいな」と思う会社は、寂しいですが年に1回くらいしか「欠員が出たから採用したい」と声がかかりません。
ここで何が言いたいかというと、ブラック企業の方は圧倒的に場数を踏んでいるので、面接の仕方、採用活動の進め方が上手だということです。
年中採用活動をしているような企業の場合は、たとえ中小企業であっても、人事部が独立していて
- 「採用チーム」
- 「教育チーム」
などと分かれていることが多いです。
採用チームは、採用活動を年中行っています。
こんなシーンで「いい会社だ」と思っていませんか?チェックポイント
「ブラック企業の方が採用活動が上手い」
という事を書きましたが、この視点から応募~内定が出るまでに気づくべきチェックポイントをお伝えしたいと思います。
応募してから面接までが超はやい
自動返信メールなどを除いて、応募してからの連絡がめちゃめちゃ早いところは、ちょっと危険信号です。
返事が早いというよりは、即座に面接をセッティングしてくる場合です。
応募者からすると
「自分のことを高く評価してくれて、すぐに連絡してくれた」
と思うかもしれませんが、残念ながら大抵の場合はそうではありません。
ブラック企業の場合、採用基準があまり決まっていないことが多く
「応募してくれれば誰でもいい」
くらいのレベルなことが多々あります。
ですので、あなたの職務経歴などはほぼ見ず
「とりあえず明日面接に来てください」
となっているため、早いレスポンスになっているのです。
逆にホワイト企業の場合はどうかというと、ある程度経歴などを見て、上司等と相談して、それから面接に呼ぶかどうかを判断するので、多少の時間がかかります。
遅く感じるかもしれませんが、本当はじっくり考えてあなたを面接に呼ぼうとしているのです。
夜や土日の面接にも躊躇なく対応してくれる
面接日程を調整にするにあたって、もしも
- 「仕事が忙しいので、夜の面接にしてほしい」
- 「土日(などの営業日以外)に面接してほしい」
とあなたがリクエストしたとしましょう。
そんな時に、二つ返事で「いいですよ」と言ってくれる会社も、危険信号です。
人事にとっては営業時間外や休日出勤になるのにも関わらず、即答できるということは、その会社が時間外労働や休日出勤に抵抗がないということですよね。
とあるホワイト企業の人事は
「勤務時間を調整するのも、仕事のテクニックのうち。それができない人はウチでは採用できない」
と言っていました。
ホワイト企業に入りたい!と思うあなたは、営業時間内での面接しかやらない会社の面接へ、どんな手を使ってでも行くべきだと思います。
人事の肩書きが「採用に特化した役職」である
これは、ブラック企業にあてはまらない場合もありますので、要注意レベルのチェックポイントです。
滅多に採用活動をしないような会社の場合だと、ほとんど採用活動をしなくてもいいので、総務・人事・労務・経理など、採用だけではないポジションの方も多くいます。
逆に常に採用活動をしている会社の場合は、専門の部署・それだけのミッションをやる肩書などを作っていることが多くあります。
そこまで規模の大きくない会社で、「リクルーティング課」「人財開発部」などの部署があり、採用フリーダイヤルなども設置されている場合は、特に注意です。
面接担当がこなれている、営業マン風
面接担当がとてもハキハキ喋る、好感の持てる営業マン風の会社も要注意です。
人事が営業マン風ということは、営業のように「ノルマ=採用目標人数」が設定されており、それに向けて営業活動(=採用活動)をしている会社の可能性があるからです。
つまり、たくさんの人を努力して採用しなければいけない・・・ということですね。
デキるとても丁寧に話を聞いてくれるのですが、それは彼らの目標を達成するためかもしれません。
もちろんただの出来る人の可能性もありますが、念のため注意しましょう。
1次面接でほとんど書類を必要としていない
「手ぶらで面接」という企業も増えています。
ハードルが低いので面接に行きやすいのですが、逆に考えると、「誰でもいい」の表れですので注意が必要です。
最終面接が長い
最終面接を社長が行い、その時間が長い会社は、「社長がワンマン」である可能性が高いです。
いくら人事や部長クラスが
「この子は良い、採用したい」
と押しても、社長が最終的には判断するので、結局ゼロからの面接のような感じになるため、面接時間が長くなるのです。
こんな会社は、入社してからも、「社長の言うことは絶対」という社風で、そのため仕事が進まず、苦労することが多いです。
逆に一人一人に権限を与えられている企業の場合は、最終面接よりも前に、しっかりと面接官が見ていて
「この人はここが良い、だから採用したい」
という意見を伝え、人事・現場層と経営陣との意思疎通がしっかりできているため、最終面接が
「これからよろしくね」
という顔合わせ程度になることが多いです。
また、1次面接から社長面接という場合は、ベンチャーなどの場合か、ワンマン社長であったり、社員が信用できるレベルに達していない会社の可能性が高いです。
転職を希望するときには、自分自身の実力と志向を見極める必要があります。
まとめ:小手先だけの「人事テクニック」に惑わされないために
いかがでしょうか。
中途入社から社畜にならないために大切なのは、「いい感じの面接」に惑わされないことです。
大事なのは
- これまでの経験をしっかり見てくれているかどうか
- 不器用であったり不手際があったりするような採用活動面接であろうと「誠実さ」を感じるかどうか
その2点をしっかり見てみてください。
この記事を書いた人
名前:ドクダミ淑子
30代・新卒で入社した人材系の会社で営業として10年勤務。
純白~漆黒まで、様々な企業の人事・経営者と採用関連のお話をしています。
普段はアラサー女性あれこれ・婚活・本やTVのレビュー・たまにキャリアの記事を好き勝手に書いています。
ブログ「ドクダミ自由帳」
管理人:☆←ヒトデの一言
- これが本当に自分に向いている仕事なの?
- 本当はもっと自分が活躍できる場所があるんじゃないの?
- そんな風に考えて今の職場で力を発揮できないのは自分の甘えなの?
- 今の職場で駄目なのは才能云々では無くて、ただ単に自分がポンコツなだけなのかな……
そんな悩みを持っている方向けに
自分の強みを知って、自分に向いている仕事の見つけ方
をお伝えします