アパレル業界のブラック企業を辞めた時の話!違和感を感じた時が「辞めどき」です

こんにちは!ファッションジャーナリストの高嶋一行(@tokyosamplesale)です。

現在イギリス在住。今の仕事は全てフリーランスなので仕事の自由度は高いです。 とても快適です。

ですが、東京のアパレル企業で働いていた時は真逆の生活をしていました。

ほら、アパレル業界ってブラック企業が多いって聞くじゃないですか?

僕の会社も例外ではありませんでした。

なので今、まさにアパレル業界で働いている方に伝えたい!

もしかしたらあなたも「辞めどき」かもよ?

ブラック企業のアパレル系会社に勤務。抜け出すまでの5年間

僕は東京で5年間、スタッフ10名以下の小さなアパレル企業に勤めていました。

海外ブランドをセレクトショップ向けに販売するエージェント会社です。

わかりやすく言うと「輸入代理店」といったところかな。

この会社が中小企業にありがちなワンマン経営ゴリゴリだったんです。

今回はその一部をご紹介しましょう。

【野球部かよ!】仕事のミスで坊主頭にさせられる

実はコレ、アパレル業界では珍しくないんですよね。

「ミスったら坊主」というケジメの儀式です。

アパレル業界特有の体育会系のなごりだと思ってください。

突然、どこかスタイリストのアシスタントさんが坊主頭になっていることもあります。

その時は「この人、ミスったんだ、、、」と察してあげるんです。

なので当然ながらウチの会社にも「ミスったら坊主」のルールがありました。

坊主になる基準ですか?

社長が決めるんですよ。「お前、坊主だな!」って。w

僕ですか?

残念ながら1度だけ坊主になりましたよ。

どんなミスだったかはもう忘れましたが、納品ミスが続いたからだったような気がします。

ちなみに坊主の解除命令も社長が出します。

「お前、その坊主頭はダサいから変えろ!」がお許しのフレーズでなのでした。トホホ、、

【休日出勤確定】毎週土曜日に全体ミーティング

ファッション業界って春夏と秋冬のシーズンがあるので、どうしても忙しいピーク時があるんです。

なので休日出勤は多少あります。

まぁ、ほんとに「多少」であるなら許せるんですけどね。

ある忙しい時期に会社で始まったのが休日出勤確定の土曜日ミーティング。

10人以下の社員全員が集まったミーティングで、一週間の予定や仕事の進行状況を確認する会議です。

平日ではなかなか時間が取れないので、土曜日に行うこととなりました。

もちろん土曜日なので来客も電話も来ないです。

「これは集中してミーティングができる!」そ

う社長は気づいてしまったのでしょう。

それから、土曜日のミーティングが習慣化。

月に4回ある土曜日のうち、3回は休日出勤してたんじゃないかな。

えっ?その分、休日出勤手当がもらえるって?

もちろん、給料は変わりませんよ。休日出勤でも残業しても固定給です。

ちなみに労働基準法的には以下の基準があります。

  • 最低1週間に1度の休日。週4で4日の休日であること。
  • 週40時間以上働かせてはならない。(それ以上は残業扱い)

 

これを基準に考えると、毎週土曜日出勤はグレー。というかほぼアウトです。

どう考えても週40時間以上は働いていたし、確実にサービス残業でしたね。うーん。

【暗黙の強制参加】終電無視な上司の期限を取り続ける飲み会

ブラックな体制は仕事だけではございません。

飲み会でもワンマンっぷりは暴走しますよ!

やっぱり会社の飲み会というものは、その会社の雰囲気が出るシチュエーションではないでしょうか。

平和に飲み会を楽しむ人たちを横目に、我らの飲み会が始まります。

あっ、基本的に強制参加です。

もちろん何か用事があればお断りできますが、断れる雰囲気ではありません。

わかりますよね?「行けません!」と言えない空気感。

ただし、飲み代は全て社長が支払ってくれます。

そして、引き換えに僕たちは自由を放棄します。

  • 頼みすぎたオーダーでも料理は残さず食べる。
  • 焼酎が濃すぎても文句を言わないでイッキする。
  • ムリヤリにでも話を盛り上げる。

 

これが基本ルールです。昭和臭がプンプンしそうですね。

続いて、二次会はカラオケが鉄板のコース。

ここでも、タンバリンで腕にアザができるほど盛り上げます。

そして終わるのは朝の3時か4時。

大満足な社長はタクシーで帰宅し、僕たちは終電もない夜の街に残されるのです。もう助けて。

【最低賃金無視】踏み絵効果ある試用期間

アパレル業界は他の業界に比べると給料が少ないことは有名な話。

30代前半でも年収300万円以上あればいい方かもしれません。

ですが、アパレル業界を目指す人たちはお金ではなく「好きなこと」を優先に仕事を選んでいます。

「だから続けることができるんだ!」

とも言えるでしょう。

僕が働いていた会社では

「そんな安い給料に耐えられるかどうか?」

の踏み絵的な制度がありました。

具体的には説明すると、正社員になるまでの試用期間3ヶ月間は、

  • 1ヶ月目:日給7000円
  • 2ヶ月目:日給8000円
  • 3ヶ月目:(社長の気分次第で)日給9000円

 

という給料で働くことになります。

ちなみに僕が辞める3年前までこの値段。今は変わっているのかな。いや、変えてあげて!

ここで問題は労働時間。

毎日10時間以上は普通に働いていたので、時給に換算すると……。

また、日給9000円になるところを「社長の気分で次第」と書いているのは、誰ももらったことがないから。

よっぽどのことがない限りは日給8000円止まり。それでも頑張ってやっと正社員になるコースでした。

まさに踏み絵。試されてる感ありますね。同情するならお金ください。

ついたあだ名は「恵比寿の北朝鮮!?」

こんな感じでゴリゴリのワンマン経営のブラック企業だったため、取引先からあだ名がつきました。

それが、

「恵比寿の北朝鮮」

です。

名前の由来は、当時の会社が恵比寿にあったこと。

そして周りから見ても明らかな独裁的な雰囲気だったのでしょう。

誰か社員が辞めると「脱北者が出た」と取引先からは話題になっていました。

こういう特殊な会社だったので、スグに辞めるスタッフが多かったんですよ。

ちなみに僕は3年前に”恵比寿から脱北した者”です。

もしかしてうちの会社ブラック? と思った感覚を忘れないで

と、ここまで僕が働いていたアパレル企業のブラック度合いをご紹介しました。

ファッション業界にまだまだ勢力を残す体育会系の名残で、意外とブラックながらガマンして働いている方って多いのではないでしょうか。

僕はそんな地獄から3年前にお別れし、今では自由な仕事を楽しんでいます。

目が覚めた!ブラック企業脱出は妻の助言

やっぱりブラック企業で働き続けると、「この会社内が全て」と思い込んでしまうでしょう。

最初は

「あれ?おかしいな」

と思った理不尽なことでも

「ここではそういうルールだから」

と考えることを止めてしまいます。

僕がこの状況から抜け出せたのは、妻のおかげでした。

「その会社、絶対に間違っている」

という疑いとともに、僕を説得し会社を辞める決断まで導いてくれました。ほんと感謝。

やはり第三者からの冷静な感覚って大切。

ムダにブラック企業に慣れるとそれなりに耐えることができてしまうんですよね。

決別できたおかげて、今は誰にも縛られないフリーランスとして仕事をさせて頂いております。

体育会系なアパレル業界こそ「違和感」がシグナル

今もなお、当時の僕と同じようにファッション業界のブラック企業で働き続けている方はたくさんいます。

でも、共通して感じいるはずです。「この会社っておかしくない?」という納得いかない理不尽なことを。

「そんな感覚こそ、忘れてはいけない!」

と僕は思います。

違和感を放置して「この会社のルールだから」で納得していると、少しづつガマンする毎日に慣れてしまいます。

仕事って、もっと生き生きとやるものでしょう。特に好きを仕事にしたファッション業界であるなら!

「おかしいな?」

と思ったら、それは職場を変えるサインかもしれませんよ。ほんとに。

【まとめ】転職しようかな?というアパレル業界の方へ

転職って不安ですよね。

だって先が見えない挑戦だから。

でも、ラッキーなことにファッション業界は他の業界に比べて人の流動性が高く、転職も活発です。

なので転職先を見つけることもタイミング次第で大いにありえます。

人が抜けてしまい、スタッフ募集を行っているアパレル企業は常にたくさんありますから。

ほら、ファッションって自由じゃないですか?

「ファッションを仕事にする」を選んだ方は、ファッションが楽しいからだと思います。

だからこそ「今の仕事、楽しんでますか?」と聞きたい。

絶対に楽しめる職場で働くべきなんです。

「転職しようかな?」は立派な転職のキッカケですよ。

この記事を書いた人

名前:高嶋一行

イギリス在住のファッションジャーナリスト。tokyosamplesale.comというメディアの運営者。
ロンドンファッションウィークの取材などを中心に、ヨーロッパにてフリーランスで活動中。

メディア:tokyosamplesale.com

Twitter:@tokyosamplesale

 

管理人:☆←ヒトデの一言

☆←ヒトデ
労働基準法ミスってるから社長坊主にしよう(提案)

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