残業時間の改ざんを社長に告発したら、自分が辞める事になった話

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白い服を着て大声を上げ、

「前ーならえ!」

ピシッと全員が揃う。

一人でも揃わなければもう1回やり直し。

これが社員6,000人を超える大企業のオリエンテーションだ。

しかも4月入社前に行い、2泊3日平均睡眠時間4時間で1日中体を動かし、「全体行動が出来ない者はクビ」と言われる。

オリエンテーションを終えたら今度はすぐ同期300人との戦い。社会の洗礼に、皆どんどん痩せていく。

自分も学生時代の友達に「痩せた?」と言われ、本社と実家が2時間以上離れていた時期があり帰りの電車の中ずっと腹痛が酷い事もあった。

しかし私は「日系企業の海外進出」の仕事がしたいと思いこの会社に入社した。

本社で海外事業部に配属になり、アジア1カ国の店舗と現地法人の設立、1カ国の現地の販売会社の資本提携に伴う株式取得・売買に携わった。

2つのプロジェクトの同時進行で、初の海外進出。

やりがいもあったが、誰もやり方を知らず部署内は混沌を極めた。

残業記録の改ざんがされている……

海外事業部は2年目に日本の新店舗設営・改装と並行して、海外進出の手伝いをすることになった。

店舗新店設営は朝早く、改装は閉店後行われるハードなものだった。

一番長く従事している同世代の子は、後頭が白髪でびっしりだった。

ある日取締執行役とその部下がその子の勤怠表を見て

「これは引っかかるよな~」

と呟いた。

すぐにその子に電話をして

「(残業の記録を消しても)問題無いよな?」

と言いながら、その社員の何日かの勤怠を削ったのを見てしまった。

この会社は勤怠カードで勤怠を登録するが、最終確認は上長が行う。

自分の記録が削られたわけでは無い。しかし、こんな事がまかり通って良いのだろうか……。

残業時間の改ざんを、見逃す事が出来なかった

どうする? と自分に問いかける。答えは自明だった。

やはり、こんな事が許されて言い訳が無い。

まずは総務の長に相談したが

「あの人にお世話になったからね~」

としか言わない。

コンプライアンス部の長に相談したら

「調査するのに時間がかかるんだよね」

としか言わない。

取締執行役の上は、もう社長しかいない。

日報がwebで上げられているので勤怠も書いてあり、提出された勤怠との差異は証明できる。客観的な証拠がある。

私は社長向けに「勤怠改ざんの告発と防止策」を含めたプレゼンをする事に決めた。

翌日:社長へと告発

「社長、ちょっとお時間よろしいですか? 聞いていただきたいことがあるんです。」

翌日、社長室で証拠を並べて、勤怠の記録が改ざんされていると訴えた。

そのプレゼンを聞くとすぐ社長はすぐに総務の長とコンプライアンス部の長を呼び、すぐに対策を取るように指令が出た。

結果「店舗はその店のスタッフで作り上げるものだ」という社長の意向により、私の部署のスタッフのみではなく、今までより多く店舗新設に関わるようになり、激務はいくらか緩和された。

その後自分の部署の異動はなかったが、上長からの指令で自分の仕事内容が変わった。

恐らく「余計なことしやがって」という嫌がらせのようなものだと思う。

念願の海外進出の仕事には二度と携われなくなった。勿論店舗新店設営、改装の仕事も。

web上で見れる日報でも社長が勤怠の改ざんについて言及していたので、他のスタッフも私がした事を知ったようだ。

一緒に店舗新店設営の作業をしていた先輩は私に対してよそよそしくなった。

例の後頭が白髪の方は黙々と作業していた。

そりゃそうだ。上長にクーデターを起こしたのだから触らぬ神に祟りなしだ。

私への当たりは厳しくなる一方で、しかもやりたかった海外進出の仕事に携われないのなら……と思い、私は転職を決意した。

転職活動をして2週間で転職先が見つかり、さらにその2週間後に転職する事が決まった。

(どうやって転職したか気になる方は私のブログを読んでみて下さい!)

後悔はしていない

このことを話すと

「馬鹿な事をしたな」

と言う大学の先生もいた。

「ブラックとか自分の会社をそういう風に言ってはいけない」

と言う大学時代の友人もいた。

もしかしたら、余計なことだったのかもしれないし、自分が愚かだったかもしれない。

しかし、私は全く後悔していない。

何故ならこれは私が自分で決めた事だからだ。自分が正しいと思う事を貫いたからだ。

辞める事になる最後の日、エレベーターの前で社長に会った。

「こんにちは」とお辞儀をすると、

「辞めるんだってな。迷惑かけてすまなかったな。」と言われた。

私ははっきりと言った。

「いえ、自分で決めたことなので」

おわりに:自分の就業時間はしっかりと記録をしよう

労働基準法の知識として、45時間以上の残業が3か月続いていた場合、仮に自分から辞めたとしても、会社都合退職になるのご存知でしょうか?
(会社都合退職だと、自己都合よりお金が出ます)

それを証明するために、勤怠を取らない会社であっても日々の勤怠を記録するようにしましょう。

タイムカード等で勤怠を取っている人も

「最近さ、残業時間多いんだよねぇ」

と上司から圧力をかけられて、退勤後に作業する人を多く見てきました。

そう言う場合は、実際の記録を別の物に記録しておけば問題無い。手帳等に書き込んでおくだけでも効果はあるようだ。

勤怠改ざんを防ぐ為に、絶対に自分の実際の勤怠を記録しておこう!

おわり!

この記事を書いた人

名前:吉田彩

本を4冊出したりバンドボーカルである日本一中二病な東大院卒会社員。

ゲーム、声優、漫画、書評、闘病記等何でもありな雑記ブログを書いてます。

ブログ: ふたり暮らしのやっつけごはん&生活

管理人:☆←ヒトデの一言

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かっこいいぞーーーーー!!!

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