どうも、星野良輔と申します。
精神疾患(うつ病と言われたり双極性障害と言われたり)になって会社を退職。
現在はライターやメディア運営などで生計を立ててます。
双極性障害とは?
ローテンション(うつ状態)とハイテンション(躁状態)を繰り返す病です。
1型と2型があり、2型は軽い躁状態なので、うつ病が治ったと勘違いされることもあるややこしさがあります。
詳しくはこちら:双極性障害とはどんな病気?当事者の私がすべてお答えします。
最近ブラック企業や長時間労働についての報道が増えてきましたよね。
わたしが正社員として働いていた2014年ごろは、まだそれほどうるさくなかったんですよ。
やりたくない仕事だったってこともあるんですが、100時間の残業時間で体と心に大ダメージ。
結論から言えば、たった数ヶ月でうつ病の診断を受けて会社を休職。
長い休職期間を経てもなお、復帰することはできずに退職することになりました。
今回は会社を退職するまでの流れについて書いていきます。
また、どうしても仕事に行きたくない方はこちらの記事も読んでみてください
大学を卒業後、プログラマー専門学校に進学
大学では遊びまくっていたので専門学校は真面目にやりました。
プログラマーの専門学校では、業務系ソフトウェアをガッツリ勉強!
業務系のプログラマーとして採用され、業務系のソフトウェアを作る予定でした。
が!
配属数日前になって、組み込み系ソフトウェアの事業部に回されちゃったんです……。
業務系ソフトウェアと組み込み系ソフトウェアの違い
同じソフトウェア制作でも微妙に違うんです……。
ここでは例えとしてシェフをイメージしてください。
- 業務系=和食
- 組み込み系=洋食
といった感じで、同じシェフでもやる内容がまったく違うんですよ。
それなりに評価もしてもらっていたので、自分も自信を持って就職したんですよねぇ。
何度も戻してほしいと言ったんですが、念願叶わず洋食のシェフとしてデビューすることになりました。
プログラマーとして就職するも、環境は最悪
同期ゼロ、1番近い年齢で30代半ばという相談ができない環境でした。
それ以上に、自分のやりたかった和食のシェフの仕事から、もっともやりたくない洋食のシェフにストレスを感じていました。
上司に嘆願しても、3~5年は今の職場で頑張って欲しいと言われるばかり。
仕事の内容は雇われた会社でするのではなく、他社さんに派遣される形でのお仕事でした。
それなのに、本来なら数年経験したエンジニアがする仕事を任されてました。(システムの設計)
一番キツかったのはレビューという工程で、
設計書をお偉いさん方の前で発表しながらツッコミを受けるドMのような会議があったんですよ。
話している途中に
「はぁ……」
「あのさぁ……」
「……(苦笑い)」
みたいなんがよくありました。
いやいや、こちとら新入社員でやらされてんだぞっていう。
心に余裕がなくなってくると、イライラするというよりひたすら傷つくんですよ。
この時、すでにうつ病だったんでしょうな。
仕事の難易度が高すぎるのとスキル不足もあって、100時間近い残業で完全に疲弊しました。
あ、そうそう、名古屋で務めてたんですけど、名古屋はサークルKが圧倒的に多くて、僕の活動範囲にはサークルKしか無かったんですよ!
しかもコンビニ弁当がおいしくないんです……。
終電間際に帰っていたのでコンビニ弁当しか選択肢がなかったのに、あれは本当にストレスでした……。
サークルKの弁当が美味しかったらもうちょっと働けてたかな(笑)
急に文字が読めなくなったよ!
会議で厳しい指摘を受けて凹んで自分のデスクに戻った後、その異変は突然起きました。
なんだかおかしいんですよ。視界がゆがむ。
いつもなら理解できる人の言葉も、なにを言っているのかよくわからない。
自分のなかに不安な気持ちと焦る気持ちが入り混じり、冷や汗をかく。
その日は適当に仕事をやり過ごし、残業もせずに帰宅。
夜に、直属の上司に家まで来てもらい
「死にたい」
と口にしていました。
わたしが追い込まれていたことにまったく気づいていなかったようで、その豹変ぶりに驚き、すぐに営業所長に連絡を取っていました。
次の日、営業所長と話し合いの場が設けられ、その後、産業医と面談しました。
産業医からは、とりあえず精神科を受診してみてよ。と、ほぼ丸投げ状態。
この面談に意味があったのか、今となっても疑問です。
会社として形式的にやらざるを得なかったのかな。
精神科を受診し、3ヶ月の休職命令
精神科医:「……診断書を書きます。3ヶ月休職してください。」
星野:「…え?」
無意識に営業所長に連絡をして、全てが終わったと思いながら帰路につきました。
帰りの電車のホームで特急に吸い込まれそうになる自分にビクビクしながらも、なんとか無事に家に到着。
(これからどうなってしまうんだろう……?)
スーツを着たまま力尽きるように眠ってしまいました。
夜中に目が覚めたわたしは、どうやって家に帰ってきたのかもよく分かっておらず、怖くなりました。
自分が自分ではなくなるような感覚……。
今思い出しても恐ろしいですね。
実家に強制送還されることに
食べられない・起き上がれない・生きる希望もわかない・なぜ自分がここにいるのかわからない。
仕事が忙しくて、テレビなんか全く見ていなかったので、放送されている地元の番組も知らないものばかり。
「自分はいま何県にいるんだっけ?」
と思うほど、わけがわからなくなってました。
食事もほとんど取れずに、会社からの連絡にも反応できない状態が続きました。
3日ほど経って、直属の上司が心配してうちに足を運んでくれました。
そこであまりにやせ細ったわたしを見て。実家に強制送還するように営業所長に進言してくれたそうです。
175cmで65kgほどあった体重が52kgまで減っていました。(上記写真参照)
今にして思えば、ありがたいことですが、当時は捨てられたと思いましたね……。
まとめ:やりたくない仕事で「うつ」になってしまった人へ
実家に帰ってきてから、わりと穏やかな生活になって、ちょこちょこっと回復していきました。
が、休職期間中に復帰することはできず。
というか、復帰しようという気はありませんでしたね。過酷過ぎる環境だったので……(笑)
今になって当時のことを振り返ってみると、やりたくない仕事に回された時点で断っておくべきだったかなと思います。
大きく見ればプログラミングという同じ仕事ですが、最初に説明したように、洋食のシェフとして修行してきたわたしがいきなり和食を作るなんてストレスが半端なかったわけです。
「社会人ならある程度我慢しろや!」
というお叱りの声もあるでしょうけど、心の底から嫌な仕事はやっぱり無理だったなと学びました(笑)
なるべくしてなったところはありますが
もしあなたがいまやりたくない仕事をしているなら、本当に考え直したほうがいいですよ。
ストレスがどんどん溜まっていって、わたしのように精神疾患になってしまうかも。
一度こころが折れると、復活までかなり時間がかかります。
我慢は費用対効果悪すぎます! しっかり考えてね!
また、うつの人にこそ転職エージェントを使ってほしいです。
詳しくは下記記事で書いています。
以上。
「やりたくない仕事をやってたら「うつ」になって退職する事になった話」でした。
他の方のブラック企業の体験談と共に、「絶対ブラック企業を辞めた方が良い理由」を書いている記事もあるので、良かったら読んでみてください
この記事を書いた人
名前:星野良輔
説明:プログラマーとして名古屋で勤務。うつ病を発症し会社を休職、診断が双極性障害、冬季うつ病と揺れ動く。
休職期間中に回復の見込みなしで会社をクビに。治療と勉強のためにブログを開設したらハマりました。
趣味はブログを書くこと、読書、スポーツカーに乗ることです。
ブログ:双極性男子のあたまのなか
管理人:☆←ヒトデのコメント
- これが本当に自分に向いている仕事なの?
- 本当はもっと自分が活躍できる場所があるんじゃないの?
- そんな風に考えて今の職場で力を発揮できないのは自分の甘えなの?
- 今の職場で駄目なのは才能云々では無くて、ただ単に自分がポンコツなだけなのかな……
そんな悩みを持っている方向けに
自分の強みを知って、自分に向いている仕事の見つけ方
をお伝えします