メガバンクの出世競争の厳しさを、本音で語りたいと思う

元銀行員ブロガーのRyoheiです。

メガバンクのブラックさを書いた前回の記事は、こちらよりどうぞ。

メガバンクがブラックな2つの理由。三菱東京UFJ銀行を辞めた話

2017.06.06

さて今回は、僕が勤めていたメガバンクの一つである「三菱東京UFJ銀行」の、出世競争のブラックさについて話していきたい。

『出世競争』と聞けば、銀行のイメージが浮かぶ方も多いだろう。

そのイメージは決して間違いでは無く、銀行員にとって出世は全てであり、飲み会の場でも必ずと言っていいほど出世の話題になる。

そして仕事の際には、何百人といる同期達の中で、ほんの一握りの椅子を掴みに行くため、熾烈な争いが社内では繰り広げられているのだ。

まさしく、異常な世界と言っても良いだろう。

本記事ではそんな、メガバンクの出世競争の厳しさを、実際に勤めていた私が本音で語りたいと思う。

あなたが今、出世競争に悩んでいるなら、是非じっくりと読んでみて欲しい。

なぜ、メガンクにおいて出世がそこまで大事なのか

そもそもなぜ、メガバンクにおいて、出世がそこまで重要視されているのか。

多くの人が、一番に疑問に思う事だろう。

なので、まずはその話から始めていきたい。

僕が思うに、理由は以下の二つだ。

社風がキャリアを超重視するから

僕は、銀行に入社してから数え切れないほど、上司や先輩から出世の話を聞いてきた。

恐らくはその上司や先輩も、若いころに上の人達から、出世の大事さについて教わってきたのだろう。長年続く日本企業の体質として、社風がキャリアを超重視する形で出来上がってきたのだと思う。

これは僕の仮説なのだが、キャリアを重視する背景として考えられる事は、メガバンクの転勤の多さが関係しているのだと思う。

前回の記事で述べた通り、メガバンクは2-3年に一度転勤があるほど、非常に頻度が多い。

そして、ここだけの話だが、支店には社内だけに知られている、暗黙のランキング(順位)が存在するのだ。

全国の支店を、大きさなどによっていくつかのグループに分け、上のグループであるほどランキングが高いとみなされるイメージだ。

例えば、都心のど真ん中にある大きな支店であれば、一番上のグループ、郊外や地方の小さな支店であれば下のグループ、というように。

転勤が多いメガバンク行員は、長いキャリアの中で多くの支店を渡り歩く事になるが、各店舗のランキングは暗に決まっているので、その転勤してきた支店によって、その人の評価が自動的に決まるという仕組みだ。

その証拠に、社内で初対面の人に自己紹介する際は

「今は〇〇支店におりまして、その前は▲▲支店にいて~」

という話に必ずなっていた。

その今までの支店を聞くだけで

「あぁ、この人はエリート街道を来ているんだな」

「この人は苦労してきたんだな」

という印象を皆が共通して持っており、飲み会でも話のネタによくなっていた。

このように、メガバンクの転勤の多さと、支店の暗黙のランキングによって、キャリアが超重視される企業になってしまったのだと思う。

銀行は給料でなく、出世で報酬を与える

誤解を恐れずに言ってしまうと、銀行員の給料は、同期の間で大きく差は出ない。

もちろん、出世街道をひた走る事で役職が上がった際には、そのぶん給料が上がるが、基本的には仕事の評価は直接給料には結びつかないのだ。

年に二回のボーナスの際に、少しおまけがつく程度だと思って欲しい。

なので仕事をバリバリと頑張り、大きく業績をアップさせても、その年の『給料』が跳ね上がるわけではない。

では仕事を頑張った報酬は何で与えられるかというと、『出世』で与えられるのだ。

仕事で良い実績を残したら、その支店のトップである支店長に評価され、次は大きな支店に行かせてもらえる、というイメージだ。

ただ出世と言っても、毎年どんどん昇進ができるわけはもちろん無く、長年の仕事の頑張りが認められて、5~10年に一度くらいのタイミングで、上の役職に昇進が出来る。

なので、どれだけある年に頑張って良い成績が出ても、大して給料が変わる事は無いのだ。

「頑張っても給料変わらないからやる気が出ないよ。証券会社にでも転職しようかな」

と実際にぼやいている先輩は確かにいた。

仕事の報酬が給料ではなく出世で与えられるので、なおさら、銀行員は出世に固執するしかないのだと思う。

これがメガバンク銀行員の、悲しい現実だ。

出世競争は、入社当初から始まっている

では、実際に出世競争はどのように始まっていくのか。

僕は、同じ職種(総合職)の同期が600人弱いた。

(ちなみに、全ての職種含めると、1500人ほどおり、日本で一番採用数が多い企業だったと聞いている)

僕が入社した年は、入社式の次の日には、支店の配属通知が各新人に言い渡されていた。

先ほど説明した通り、支店に暗黙のランキングが存在している。

なのでまずは、この配属する支店次第で、新人たちの出世競争にも、少しずつ差が出てきているのである。

僕は、最初の配属は、地方の支店だったので、上司からはこう言われた事があった。

「君は、もう都心の大型店舗に配属されている同期とは差が出来てしまってるのだから、死に物狂いで頑張らないといけないよ」

驚くべき話だろう。

出世競争は、入社当初から始まっているのだ。

この非常に重要な、新人の配属場所を決める方法は諸説あるが、僕が多くの人から聞いた話では、学歴が少なからず関わっている、との事だった。

ストレートに言ってしまえば、東大卒の新人は、出世コースに乗りやすい店舗に配属される、というよう話だ。

銀行において、この最終学歴は非常に重要で、三菱東京UFJ銀行の頭取(銀行では社長の事を頭取と言う)はずっと東大か京大の人が勤めていた事で有名である。

関連記事:「東大か京大か」のパターン崩れる 三菱東京UFJ銀に「慶応卒」頭取

銀行の出世は、入行当初から始まっており、最終学歴によっても差が出ているかもしれないと思うと、出世競争のブラックさがうかがえるだろう。

出世のカギは、支店長にかかっている

では、入社してから、どのように出世の道が決まっていくのかを話したい。

ここでキーパーソンになってくるのは、支店のトップ、すなわち支店長だ。

転勤先がどこに行くか、昇格がどうなるかは、支店長と人事部の間のやり取りによってほぼ決まるというのが、僕が耳にしていた話だ。

人事部が決定権を握っていると主張しているネットのサイトは多くあるが、僕の経験則では決してそんな事は無い。

実際、支店長が人事部と電話で話しているのをしばしば、チラリと聞いていたが、

「〇〇君、頑張ってるんだよ。今月も融資を何件もやっててね。是非、良いように頼むよ」

と、支店長が人事部に言っているのも聞いた事があった。

それほど、支店長は出世の大切なカギを握っているのである。

なので、出世を狙う銀行員たちはどうしていくか。

『いかにミスをせず、支店長に気に入られるか』

を意識していくようになるのである。

銀行が『減点方式』になっているという話は、よく耳にしていた。

なぜなら、銀行はお金という大事なものを扱っているので、ミスが決して許されない。

ミスをしたら、支店長の評価が大きく下がってしまうのだ。

そして僕が見た銀行員は、驚くほどトップの顔色を伺う生き物だった。

支店長の嫌いな食べ物などは、誰もが共通認識として持っている知識であり、飲み会のセッティングでは、その料理は一切出ないように気を配っていたほどである。

銀行員が究極的に保守的であり、内部の顔を伺って仕事をする理由が、分かって頂けたと思う。

そして会社内の顔色を伺って仕事をするうちに、だんだんと精神が疲弊していくのである…。

仕事に疲れを感じたら、少し立ち止まり周りを見て欲しい

いかがだっただろうか。

これが、僕が見たメガバンクにおける、出世競争の本音の話だ。

銀行に限らず、出世競争に巻き込まれている人は多い。

勿論、上昇志向を持って、日々の業務に取り組むのは良いことだ。

ただし、僕から一つ、あなたに問いたい。

出世競争によって、犠牲にしているものは無いだろうか?

僕は銀行員時代、出世競争から離れ、地方の支店でほのぼのと働いている人も見たが、その人は、家族との時間を大事に出来ていると話をしていた。

出世だけが決して幸せではないし、社内の競争だけが全てではない。

ラットレースでひたすらに走っていると、いつか息切れしてしまうだろう。

僕は会社を辞める事で競争から離れ、2か月ほど海外にいたが、ワーホリ(ワーキングホリデー)で働いて幸せそうな人は幾らでも見た。

ワーキングホリデー:

海外で休暇を楽しみながら、現地で仕事もする人のための制度。多くのワーホリ制度利用者は、日本のサラリーマン生活に嫌気が刺して退職した人々である。

「日本でサラリーマンをしてた時より、こっちでのびのびと暮らしてる方がよっぽど良いよ。ストレスも全く無いしね」

そんな言葉も、ワーホリの人達からよく聞いたものだ。

だからこそ、あなたが出世競争によって、自分の人生すら犠牲にしていないか、振り返ってみて欲しい。

仕事に疲れを感じた時こそ、少し立ち止まって、周りをゆっくりと見て欲しい。

何気ない景色や人とのふれあいを通して、今まで気づかなかったものに、きっと気づくのではないか。

働くために生きる人生とはおさらばをして、自分の時間を大切にしていこう。

そして、既に転職を考えているのであれば、ここには転職サイトのまとめもある。

もちろんすぐに転職をしようと思っていなくても、今後の参考になる情報がたくさんある。是非参考にしてほしい。

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この記事を書いた人

名前:Ryohei

説明:元メガバンク銀行員の27歳。 支社〜本部にて法人営業の後、自由を求めて独立へ。

カネや株式投資、働き方について発信していきます。

ブログ:BANK ACADEMY

twitter: @ryoheifree

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