みなさんこんにちは。
世界を裏から見てみようという旅行ブログを運営しているリュウジと申します。
私は新卒から3年間旅行会社の社員として働いた後、個人で4年ほど仕事をしています。
旅行会社と言えば先日倒産したてるみくらぶが話題ですが、今回はそんな旅行会社の裏側にも触れつつ、私がいかにして会社を辞めて今を生きているかを書いていきます。
会社でバリバリ働くことを夢見た私が、色々な危機を乗り越えながらもなんとか生きていけている様子をご覧ください。
意識高い系大学生だった私
会社の内部を描く前にまずは私の大学生時代を軽く紹介します。
私は大学2年生の時にうつ病になったのですが、一人旅をしたことがきっかけで復活!
むしろどんどん色々な人と話がしたいと思うようになり、いわゆる意識高い系大学生となりました。
就活の際には色々なセミナーに参加し、最終的に選んだのはベンチャー系の旅行会社。
一人旅で人生が変わった私は、旅行の素晴らしいところを伝えたいという想いから、激務を覚悟で旅行会社を選びました。
ちなみに最終面接では
「10年で役員になります!」
と社長の前で宣言し、面白いやつだなと笑われました。
就活を無事終えた私は意識高い系大学生に拍車がかかり、
就活対策のセミナーを行ったり、
会社員向けの自己啓発セミナーに参加したりして、
大学生活を満喫することになります。
就職して自信を打ち砕かれる
そんな大学生活を経て、旅行会社に就職した私。
最初の方は
「バリバリ仕事をこなしてどんどん出世してやる!」
と息巻いていたのですが、だんだんとあることに気付いていきます。
それは
「先輩たちすごく仕事できるな……」
ということ。
考えてみれば当たり前の話なのですが、当時かなり調子に乗っていた私は
「先輩なんてすぐに追い抜ける」
と思っていました。
自分の調子乗り具合に少しずつ気づいていきます。
そして入社時からでかいことを言っていたので、理想と現実のギャップに悩み出すと同時に、周りからも冷めた目で見られ始めます。
スタート地点が高いとできなかった時の絶望感が半端ないので、自分自身はもちろん周りからの目も厳しくなるということを、この時はじめて知りました。
部署異動によって毎月150~200時間の残業を経験
そんな現実とのギャップに悩む私に転機が訪れたのは、入社して3年目になった頃。
それまでは営業を担当していたところから、国内旅行の受付・手配をする部署へと異動になります。
この国内旅行の部署と言うのが、社内でも屈指の残業の多い部署で、他の部署の人からは不夜城と呼ばれていました。
当時私の残業時間は毎月150~200時間。
終電で帰宅することは当たり前で、会社に泊まったり休日に出勤したりすることも日常茶飯事のことでした。
さらに残業代を申請しようとすると上司から呼び出しがあり
「リュウジくん。部署の売上厳しいから、残業代のことは少し考えようね。」
と言われる始末。
結局200時間ほど残業していたとしても、もらえる給料は手取りで16万円。
毎日深夜に帰宅するので、深夜に食べるラーメンだけが私の楽しみでした。
毎月残業が増えてくると、はじめの頃の想いを考える余裕もなく、ただ毎日言われたことをこなすマシーンとなっていきます。
身体にガタがくるのはもちろんのこと、精神も正常ではなくなってきますので、電車に飛び込もうと思った事も1度や2度ではありません。
そうなると仕事でもミスが増えてきますし、悪いスパイラルに入っていくことがわかります。
しかし、相談できる相手もいないので負のスパイラルから抜け出すことができません。
最終的には上司に怒られた勢いで会社を辞める
そんなある時私は旅行に行くお客様の名前を間違える、さらに搭乗する飛行機の便を間違えるという重大なミスをしてしまいます。
お客様には事情を説明し、事なきを得たのですが当然上司からは怒られます。
しかしこの時の私は怒られたことを受け入れる余裕すらなく、怒られた原因はこれほど働かせる会社にあると話をしました。
上司としては私をなだめたかったと思うのですが、私の勢いは止まらずそのまま会社を辞めると宣言します。
正直会社を辞めた後のビジョンは全くなく、貯金も5万円しかないという状況だったのですが、もうとにかく会社から逃れたかったという思いしかありませんでした。
会社に入る時には最短で出世すると宣言していたので、めちゃくちゃカッコ悪いなとも思いましたが、正直もう耐えられませんでした。
会社を辞める時は色々な上司との面談が何度もあったり、辞めるまで半年かかったりしましたが、最終的には円満に退社をすることができたのは幸運だったと思います。
貯金5万円で独立する道を選ぶ
このような流れで私は新卒から3年働いた旅行会社を退職することになりました。
働いている時は次のことを考える余裕もなく、給料も安かったので貯金も5万円しかない状況でした。
会社を辞めた後は転職をすることも考えたのですが、正直会社で働くことがトラウマになっていたので、独立するという道を選びました。
と言っても何かスキルがあるという訳ではないので、独立後はライター、就活塾講師、転売、営業代行など色々なことにチャレンジしました。
当然いきなり独立することは容易ではなく、電気やガスが止まることも何度かありましたし、家を追い出されたので住み込みで新聞配達をしたりと色々苦労をしました。
色々大変なことは多いのですが、私としてはあの時会社を辞めてよかったと思っています。
あのまま会社で働いていたら下手したら自殺をしていましたし、今生きていけているだけで幸せを感じます。
独立したからと言って大金を稼げているというわけではありません。
しかし会社を辞めた後は心にもかなり余裕ができたので彼女を作ることもできましたし、そのことが日々の癒しとなっています。
これからの人生、また会社で働くことになるかどうかはわかりませんが、この経験はしっかりと活かしていきたいと思っています。
まとめ:デカイ事言っちゃっても気にすることなく辞めたらいいよ
私はこのような経験を経て、現在は旅行分野をメインにしたフリーライターとして活動しています。
現在の私の基礎になっているのは、旅行会社で働いていたことですので、そういう意味ではすごく感謝をしています。
私のように野望に燃えて会社に入社するという人もいると思います。
もちろんその想いは大切ですし、会社でバリバリ働くということも人生の選択肢の一つです。
ただし、それで身体を壊してしまったり、命を絶ってしまうことは絶対にしてはいけません。
『逃げるは恥だが役に立つ』というドラマが大ヒットしましたが、デカイ事を行った割に何もできなかった私としてはこの言葉がすごく身に沁みます。
どれだけ恥ずかしくても命に代えられるものはありませんので、引き返すことができるうちに引き返してください。
自分の人生以上に大切なものはありませんよ。
この記事を書いた人
名前:リュウジ(リュウジ (@ryuujisino) | Twitter)
紹介:3年間の旅行会社勤務を経て独立。
現在旅行分野を中心にフリーライターをしています。大学2年生の時にうつ病になるものの、沖縄に一人旅をした時に色々な人と知り合う事で復活。現在は旅行に行く人を増やしたいという想いから、旅行に携わる仕事を模索しています。
管理人:☆←ヒトデの一言
- これが本当に自分に向いている仕事なの?
- 本当はもっと自分が活躍できる場所があるんじゃないの?
- そんな風に考えて今の職場で力を発揮できないのは自分の甘えなの?
- 今の職場で駄目なのは才能云々では無くて、ただ単に自分がポンコツなだけなのかな……
そんな悩みを持っている方向けに
自分の強みを知って、自分に向いている仕事の見つけ方
をお伝えします