VSブラック企業 PR

日本のSEは無茶な用件ばっか押し付けてないで、プログラマをもっと大切にしろ!!

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

「今日は社畜祭りだぞ!」をお読みの皆さんこんにちは。はっしーと申します。

僕はニュージーランドでプログラマとして働くかたわら、「NZ MoyaSystem」というブログを運営しています。

もともと日本でシステムエンジニア(SE)をやってましたが、プログラマへ転職するためニュージーランドにやってきました。

なんでまた国内転職じゃなくて海外に出ちゃったの? というと、以前のSE生活を通して

日本で楽しくプログラマとして働く未来がまったく見えなかったから

なんですよ。

特に僕が働いていた、システムインテグレータ(SIer)と呼ばれる世界では、プログラマが実力を発揮できる環境が十分に用意されてないケースが多々あるのです。

SE時代、その状況に常々、怒りと悲しみを感じていました! 今日はそんなお話です。

また、どうしても仕事に行きたくない方はこちらの記事も読んでみてください

【仕事に行きたくない人へ】あなたが会社を休んでも良い理由この記事はどうしても仕事に行きたく無くて、ここに辿りついた人に向けて書いています。 仕事に行こうとすると吐き気がする。 ...

SEの設計ミスに巻き込まれて徹夜させられるプログラマたち

以前僕が勤めていた会社はけっこうな大手でした。

この木なんの木で有名な某メーカーの系列で、新幹線のホームにも広告が出てるような、そこそこの企業です。

優良企業っぽく聞こえるでしょ?

が、そういった会社にありがちなのが、プログラミングはすべて外注してしまうというやり方。

大口のプロジェクトになると、プログラムを頑張るよりもお客さんとの打ち合わせとか、システムの設計書と呼ばれる書類を作ってたほうが儲かるんです。

だから大きい会社になればなるほど、社員はさっさとプログラマから卒業させてSEにし、実際の開発はほとんどアウトソースしてしまうんですね。ここ、就活する人は覚えといたほうがいいですよ。まぁひとつのビジネスモデルなんで、否定はしませんが。

ということで、僕の参加していたプロジェクトにもたくさんのプログラマさんが外部企業から参画してました。皆さん、結構タイトなスケジュールにも関わらず、文句一つ言わずにもくもくとコーディングをがんばってくれてました。

しかし、SEの設計能力が著しく足りず、納期に間に合わせるための長時間残業が続発したんです。

プログラマさんは設計通りコーディングしてるだけですから、これは完全にSEのミス。でもだからといって、SEだけ残業したってしょうがないですよね。

 

だってSEはプログラミングできないんだもん。

 

結局のところ、何の落ち度もないのにも関わらず、SEのミスのせいで、プログラマが徹夜でコーディングしなおすハメになるわけです。5年半のSE生活の中で、僕はこんな場面に何度も何度も遭遇しました。

もう悲しくて悔しくて、どれほど心のなかで涙を流したかわかりません。

プログラマはSEの代わりに開発をやってくれてるのに、どうしてSEのミスのせいでこんな目にあわなきゃいけないんだ? プログラマがいないとシステムを作ることはできないのに、扱いがあまりにもひどすぎないか?

いくら自問自答したところで、僕にできるのはプログラマさんに頭を下げて

「ごめんなさい、休日出勤してください」

ということだけ。無力なくせに、あまりに傲慢な立場でした。そんな自分の仕事が嫌になって、結局僕は日本のIT業界を離れました。

プログラミングを外注するなら、プログラマが実力を発揮できる環境を作れ!

プログラマが酷使され続ける現場の状況を見続けて感じたのは、開発を外注するのであれば、プログラマの実力を発揮できる環境をSEが作らなきゃいけないだろってことです。

たとえば、納期をきっちりコントロールするのは、基本中の基本ですよ。

お客さんの言いなりになって、極端に短い締切を設定するなんてもってのほか。

時間に追われてあわてて作ったプログラムの品質が良いわけがないでしょ。スキルのあるプログラマを連日深夜残業に駆り出すのは、人材の無駄遣い以外の何物でもありません。

また、万が一納期に間に合わないとしても、必要最低限の機能をリリースしてほかを段階的に出していけるよう、早い段階でお客さんと交渉するべきです。

「納期に全部まとめて出す」

これしか頭にないと、SEもプログラマも疲弊するばかりです。

納期を優先するばかりに機能の品質がおざなりになって、ユーザに迷惑をかけることにもなりかねない。誰も得しないんです。

ほかによくあるのは、開発環境がプアすぎることですね。

例を挙げると、開発用PCの性能が著しく低い(いまどきメモリが1Gしかない、ディスプレイが1枚だけとか)、情報漏洩を恐れるあまりインターネット接続が禁止。(言語の公式リファレンスすら読めない)

そういった現場では、作業者の創造性にブレーキがかかってしまい、本来の実力を発揮できません。

プログラマを現場に迎え入れるなら、彼らの能力が活かせる環境くらい用意するのが礼儀じゃないの? と思います。

まとめ:プラグラマをもっと大切にしよう

日本のSIer業界は、IT業界でありながら、コーディングのできないSEが幅をきかせる不思議な世界です。

それ自体が悪いとは言わないまでも、開発をプログラマに外注するならうまいこと使えよなって思いますね。

彼らの生産性に気を配るのもSEの仕事ですよ。

無茶な要件ばかり押しつけて貴重な人材潰してんじゃねぇよと。

プログラマを冷遇するようなIT企業に未来はないぞ、と警鐘を鳴らして本日は締めとさせていただきます。ではでは。

この記事を書いた人

名前:はっしー
説明:ニュージーランド在住のプログラマ。
日本で社畜システムエンジニアとして働き、過労死しかけたことをきっかけに海外へ脱出。今は毎日定時帰宅の生活を楽しんでます。
ブログ: NZ MoyaSystem
Twitter: @hassy_se

 

 

管理人:☆←ヒトデの一言

ヒトデ君
ヒトデ君

SEとプログラマの違いをこの記事で始めて知りました

本当の「自分に向いてる仕事」の見つけ方
  • これが本当に自分に向いている仕事なの?
  • 本当はもっと自分が活躍できる場所があるんじゃないの?
  • そんな風に考えて今の職場で力を発揮できないのは自分の甘えなの?
  • 今の職場で駄目なのは才能云々では無くて、ただ単に自分がポンコツなだけなのかな……

そんな悩みを持っている方向けに

自分の強みを知って、自分に向いている仕事の見つけ方

をお伝えします