はじめまして!Kと申します。
私のブラック企業体験談が参考になれば(もしくは笑いのネタになれば)幸いです。
まずは業種から。
私の会社は全国チェーンのなんでも屋です。全国に200店舗近くあるフランチャイズチェーン店のエリア別マネージャーになるべく新卒入社し、23歳から約1年間働くことで見事、ボロ雑巾となったのです。
退職に至るまでの過程
退職に至るまでの過程です。
サービス残業やべぇ
いやーなんといってもこれ。
サビ残が毎月120時間超えてました。
会社曰く「管理職だから給与に含まれている」との事。
これ色々とおかしいことをもっと早く気付くべきだった!
なんで新卒で1ヶ月目で管理職やねん。何を管理するねん。自分の体調管理すらおぼつかんわ!
で、退職後に計算してみたんですけど、わずか約1年でサビ残代が軽く見積もっても100万円を超えていた!今思えば残業代請求裁判を起こしていればウハウハだった……。残念ながら記録が無いですが。
みなさんも「ブラックつれーわー」とか「やめてーわー」とか思ったら
まずはサービス残業時間を記録にとるところから始めましょう!
メモ帳に手書き等でも十分な証拠になります。
じゃないとマジで後悔します……。
続きましてパワハラ編です。
パワハラやべぇ
これ。当時は恐怖でしかなかったですが今思えば笑える出来事がいっぱい。
確実にパワハラが起こるシーンが毎週木曜日の19時から始まる会議。
19時からて……。と思ったら
これが26時まで続きます。
26時て……。
次の日、じゃなかった6時間後の出社に響くわ!
話が逸れましたが、パワハラ。
正社員は直営店というところに配属されており、直営店の数は6店舗なのですが、この店舗の店長・副店長が出席義務者です。
先程の会議で毎週の売り上げ報告をし、達成していない店舗の店長は前に呼ばれ、直営店のエリアマネージャーに
蹴られます。
もしくは
首根っこを掴まれます。
おそろc……。
月一の全体会議というのもありまして、ここでは社員も槍玉にあげられます。お客様からのクレームについて何かが理由としては多いです。
同期はエリアマネージャーに
「ぶっ殺すぞ!」
と恫喝されていました。
こわe…
まだまだあるぞ!次は始末書編!
始末書やべぇ
いや、始末書ってこち亀で両さんがめっちゃ書かされてるイメージしかなかったんですが、この会社もめっちゃ書かされる会社だったんですよ。で、その理由が
お客様に渡す領収書の但し書きがおかしい
とか、
現場指示書の書き直しが多い
とか、「理不尽!」としか思えない内容で書かされてました。
まぁ…書くだけならいいですよ?ただね、
1枚書くと1万円給与から天引き。
1万円引き!どうですかこの甘美な響き!それがモノを買うときだったらね!
店長なんて店舗責任者ということでその店舗の社員が始末書を書く場合、店長も書かされますからね!もともとヒラ社員と給与の差が2万円くらいしかないので、場合によってはヒラ社員より給与が安いなんてことも……やだかわいそう……。
続いて、ブラック企業戦士を支える洗脳編!
洗脳やべぇ
洗脳って、例えば新興宗教にハマってる人の話を見聞きすると
「何やってんだか」
と思うじゃないですか。あれ他人だから冷静に思えるんですけど、本人は完璧に洗脳されていておかしいことに気付かないんですよ!
どうやって社員を洗脳するかというと、外部の研修です。
入社して翌日には外部の研修に派遣されます。富士山のふもとに1週間幽閉です。
- THE社畜といった感じの歌を暗記させられて、駅前で大声で歌わされたり…
- 40km夜間歩行をさせられたり…
- 社会人の心構えを暗記して直立不動で大声で暗唱させられたり…
今の会社で通用しなければどこへ行ってもダメだ!といったことも含めて立派に洗脳されて会社へ戻っていきます。
時間が経って洗脳が溶けてたるんでくると、さらに上級コースに派遣される、の繰り返しでソルジャー部隊の出来上がり!
次は洗脳されて自腹を切る話!
自腹やべぇ
なんでも屋という職業上、トラブルへの対応が多いのですが、必須の工具があるんですよね。
といってもペンチやドライバーなどの基本的な工具なんですけど、これに経費が使えない!というか基本的に経費を使うという概念がない!
ズボラな人たちは不用品回収などで取得したテキトーな工具を貰って仕事をしていましたが、私はこだわる性格なのも災いして全て購入していました。1万円近く使っていた気がします…
また、ボールペンやハサミ、のりなどの基本的な事務用品も自腹でしたね!
仕事で必要なものなのに自腹っておかしい…ともっと早く気付くべきでした。社会人経験がないと「そういうものか」と思ってしまうからいけませんね。
次は最後のやばいシリーズ、有給!
有給の概念が無くてやべぇ
有給を1日も使っていません!というか、有給は都市伝説だと思っていました。
会社側の言い分としては
「外部研修は仕事ではないため有給を使用している。タダで色々学べるんだからありがたいと思え」
といったところでしたが、いやいやいや…
休暇じゃないじゃん!めっちゃしごかれてるじゃん!大の大人が研修で泣かされますからね!その上有給が勝手に消化されていくというまさに泣きっ面に蜂!
次は転職して華麗に変身した話!
転職して変わったこと
このブラック企業を私は転職する事して逃げ出す事が出来ました。
そのきっかけは心身の不調から来たものでした。
当時の私の状況
- まず、朝起きられません。本当に朝が来るのが恐怖です。
- で、お腹痛いです。毎日軟便です。
- 頭も痛いです。ズキズキです。恋の病ではありません。仕事の病です。
- まっすぐ歩けません。フラフラします。
- 立ってるのがしんどいです。
- 電車通勤でしたが行きも帰りも爆睡です。というかむしろ通過電車に飛び込みたくなります。
皆さんも上記の症状があった場合、素直にメンタルクリニックに行ってください。
可能であれば休職手続きをし(休職期間中も給与が出る可能性があります)、それが出来なければ退職をしてでも通院してください。
うつ病はほっといても治らないですし、職を変えて職場環境が改善しても、ちょっとしたムリで再発する可能性が高いです。
現在うつ病の治療中の私がその例です。
転職して良かったこと
生きてて良かったなぁ、と。
これに尽きます。
当時は死にたいとしか考えられませんでしたが、転職して、あんなにダメだった(と洗脳されていた)自分でも働いていくことが出来るんだ!
といった心境の変化がありました。
転職して悪かったこと
貯金をしていなかったので心の余裕がなかったこと。
せっかくの自由な休みなのに、貯金が無いのですぐに再就職しました。
定期収入が無いって想像以上に恐怖です。
ひたすら貯蓄が減っていく感覚は体験した人しかわからないと思います。出来る限り貯金をしておいて下さい。
また、上にも書きましたがうつの治療を行わなかったため、転職先で3年後にうつが再発し、2ヶ月休職してうつの治療に費やしました。
あのときしっかり治療していればなぁ……と今でも思います。
今後の展望について
転職して良かった!
と言っていますが、現在の職場も決してホワイトとは言えないです。
ぶっちゃけ残業も支払われませんし休日出勤手当ても出ません。
それでも恫喝や暴力が無いぶん前職よりマシですが。
私は前回の反省を活かしてこの会社で残業代の請求をします!
そして退職をし、今後の自分の生き方を見極めることに使いたいな、と思っています。
現在27歳でこんなことを言うと笑われるかもしれませんが、自分探しの期間とします。
これから退職・転職する人に伝えたいこと
何よりも洗脳されないこと!
会社の人たちは辞めようとするそぶりを見せると
「ここで通用しなかったらどこ行ってもダメだぞ!」
「部下を見捨てるのか!」
と言ったりしますが、それはあなたに辞められたら困るから脅しているんです。
そして、あなた一人が辞めたくらいで潰れる会社は無く、不必要な罪悪感や責任感を負う必要はないということ。
会社のためにあなたの人生があるのではなく、あなたが生きていくために会社で働いているだけです。そこは譲っちゃいけない芯だと思います。
再就職先の有無を恐れる必要はないよ、と言う根拠として、今は少子高齢社会により完璧な売り手市場です。
人事の人の話を良く聞いているので最先端の就職市場の情報が入ってきますが、30代前半くらいまでは特にチャンスにあふれています。
また、上にも書きましたが、単純な心の余裕という意味でも
貯金を確保した状態で退職することを可能であればおすすめします。
再就職先を焦って選ばない為にも必要です。私はその点で今の会社選びを失敗したかなぁと感じています。
あと、ブラック企業で働いていると弱気になってしまいがちですが
労働者は想像以上に力を持っており、労基等を正しく使えば会社側にかなり影響を与えることができるので、弱気にならず戦うことをオススメします。
さらに、普段の生活の質を徐々に落とし、収入がない期間でも支出に困らないよう準備しておくこともオススメします
労働のストレスを解消するためつい浪費してしまいますが、そのまま無収入になると焦りますので。
- 飲みにいく頻度を少なくする
- お金をかけずに幸福感を感じられる手段を身につける
なんて事をじわじわと進めていきましょう。
最後に、失業手当や再就職手当てなど、ハローワークは上手に使えば金銭的に有利になります。
ついめんどくさくなりがちですが、わずかな事務処理で大金が手に入りますので!
まとめ:ブラック企業からは逃げ出そう
最後にまとめです。
まとめと言うより私がこの記事を書こうと思ったモチベーションや、今この記事をお読みいただいているあなたへのエール、といった方が近いかもしれません。
・ブラック企業をのさばらせない為にも転職すべきです!需要と供給のどちらかを断てばブラック企業は無くなるはずです。
・世の中なんとかなります。ブラック企業は往々にして社員を洗脳しその会社でしか働けないようなことを言ってきますが、あなたの労働力は世の中の会社からしたら喉から手が出るほど欲しいのです。
・あなたの今の苦しい状況を「昔こんなことがあってさ」と、笑い飛ばせるようになること心から祈っています!
・逃げてもいいんです。「逃げるが勝ち」という言葉もあります。
以上。Kでした。
この記事を書いた人
著者名:K
設計職。自転車・メガネ野郎。マイブームは婚活パーティー。
ブラック企業を2社経験し、現在は休職、うつ病の治療中。夢は脱サラ、ブラック企業の撲滅。
ブログ:のーとぶっく!らいふはっく!
管理人:☆←ヒトデの一言
始末書のくだり頭おかしい・・・・・・
- これが本当に自分に向いている仕事なの?
- 本当はもっと自分が活躍できる場所があるんじゃないの?
- そんな風に考えて今の職場で力を発揮できないのは自分の甘えなの?
- 今の職場で駄目なのは才能云々では無くて、ただ単に自分がポンコツなだけなのかな……
そんな悩みを持っている方向けに
自分の強みを知って、自分に向いている仕事の見つけ方
をお伝えします