「誰かに転職の相談がしたい…。」
「まずは電話で気軽に悩みを聞いて欲しい…!」
そうお悩みではありませんか?
相談はしたいけど、
・地方に住んでて直接話すのが難しい
・対面だと緊張しそうで心配
などのような不安を持つ方は少なくありません。
そこでこの記事では、元大手人材会社で転職相談を8年経験した私が、電話で相談するのにおすすめの相談先を5つご紹介します!
この記事を読むと、ご自身の状況に合わせて、最適な相談先を選びやすくなります。
ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。
転職の悩みを電話で相談!メリット・デメリット3選
電話相談は、事前に知っておいたほうが良いポイントも存在します。
そこでこの章では、転職の電話相談する前に、押さえておきたいメリット・デメリットを順番に解説していきますね。
転職の電話相談をするメリット3選
まず、転職の電話相談をするメリットは次の3点です。
- 相談場所に行く必要がない
- スケジュールの都合をつけやすい
- メモなどを見ながら話しやすい
電話相談の場合は、相談相手のところに行く必要がありません。
その分、往復の移動時間を削減できるだけでなく、仕事で忙しい中でも隙間時間を有効活用して相談に臨めます。
また、対面だと緊張することもあるかもしれませんが、電話だと先に準備さえしておけば、メモなどを見て話していても相手にバレません。
せっかくの機会ですから、聞きたい質問や相談内容は漏れなく確認したいですよね。
初めて転職相談する人や、初対面でいきなり相談するのに緊張する人は、対面よりハードルが下がる電話相談は話がしやすいかと思います。
転職の電話相談をするデメリット3選
転職の電話相談をするデメリットは次の3点です。
- 静かに話せる場所を確保する必要がある
- 相談内容がうまく伝わりにくいことがある
- 通話料金がかかる場合がある
まずは、相談時に静かで周りの人がいない場所を確保する必要があります。
一人暮らしの場合は問題ありませんが、家族と一緒だと注意が必要です。
また、お互いに相手の表情が見えないので、しっかり言葉で伝えないと相談の意図がうまく伝わらない場合があります。
そして、相談料金は無料でも、通話料金がかかるかもしれません。
固定電話なら無料、携帯でも無料など、相談先HPの電話番号周辺に記載があることがほとんどですので、通話前に確認しておきましょう。
みんなどんな悩みがある?実際の転職相談で多い5つの内容
実際の転職相談では、どのような悩みを相談しているのでしょうか。
ネットであがっている転職の悩みは、以下のようなものがありました。
結局何になりたいか分からない 資格とか取って転職したい 今の仕事は不満はないけどこの給料とか出世のことが不安
— な (@ugxrhp) June 11, 2020
ボーナスもでるし有休ほぼいつでも取れて月2とかでも取れるし頑張れば定時で帰れるし人間関係も良い。難点は仕事がめちゃくちゃつまらないことなんだよな……転職したいけど失敗するのがこわい……
— やぎ (@IXAjFynWR9ZhVrt) June 9, 2020
職場の先輩に将来像とか聞かれるのほんとつらい
別にこの仕事自体めちゃくちゃやりたくて入ったわけじゃないから憧れとか目標ないし
休日スキルアップに使うの前提で話してくるけど、仕事以外の時間はパワハラしてくる先輩のこと思い出したくないから全く仕事と関係ないことしてたい
転職したい— てちは (@vergil_ts) May 19, 2020
この意見以外にも、実際の転職相談では次のような5つの悩みがあります。
- 給与に関する悩み
- 残業・労働時間に関する悩み
- 仕事内容・やりがいに関する悩み
- 人間関係に関する悩み
- ハラスメントに関する悩み
各項目について具体的に解説していきますね。
①給与に関する悩み
まず1つ目は、「給与が少ない」「昇給が見込めない」などの、給与に関するお悩みです。
成果に対して給与が上がらない、評価のポイントがはっきりしないなどがあると、仕事のモチベーションが下がることもありますよね。
また、年功序列の社内制度のため、どれだけ頑張っても若手のうちは給与に反映されない会社もあるようです。
給与額は個人の能力の問題だけではなく、業種・業界によって上がりにくい場合もあります。
さまざまな業界にくわしい第三者に相談することで、今の給与の相場観がわかるかもしれません。
②残業・労働時間に関する悩み
2つめは、残業や労働時間に関する悩みです。
入社時に聞いていた残業時間より多い、休日出勤を断れないなどの時間的拘束が多いという相談は少なくありません。
また、見込んでいた残業時間より少ない、サービス残業を強制されるなどで、手取りが少ないという金銭的な問題も起こりやすいです。
残業や労働時間は生活に直結する問題のため、できる限りクリアにしておきたい所ですよね。
残業・労働時間に関する相談は、契約当初の提示条件と実態の違いや、自分の理想とする条件を明確にしておくと、相談がスムーズかと思います。
③仕事内容・やりがいに関する悩み
3つめは、仕事内容・やりがいに関する悩みです。
最初に聞いた仕事内容と違う、仕事が単調でこれ以上のスキルアップが見込めないなど、「やってみたら想像と違った…!」という場合が多いです。
やりがいがなくても、黙々とルーティンワークとして仕事に取り組む人も確かに存在します。
ですが、このお悩みを持つ方は、「スキルアップを目指したい」「仕事を通して成長したい」などの向上心がある方が多いかもしれません。
そして、向上心がある人を採用したいと明記している求人は、世の中にたくさんあります。
どうしても今の職場で成長の機会を見出せない場合は、キリの良いタイミングでの転職がおすすめです。
④人間関係に関する悩み
4つめは、人間関係に関する悩みです。
上司や部下、職場の雰囲気などがあわず、ストレスを抱えている人は少なくありません。
社内に相談窓口が設置されていることもありますが、相手に連絡がいく可能性もあるため、なかなか利用しにくいのではないでしょうか。
人間関係の悩みは自然と解決することは少ないかと思います。
悩みの対象が、同じ職場で毎日接する人の場合はストレスの負荷も大きいものになります。
こちらも早めに信頼のおける第三者に相談してみると良いですね。
⑤ハラスメントに関する悩み
5つめは、各種ハラスメントに関する悩みです。
職場で問題になりやすいハラスメントは、大きく分けて次の4種類があげられます。
- パワハラ(組織的立場の強者から弱者への、立場を利用した嫌がらせ)
- セクハラ(性的言動によって不利益をうける、労働環境が害される等の嫌がらせ)
- マタハラ(妊娠・出産に関する嫌がらせ)
- ジェンハラ(ジェンダーハラスメントの略称。性に関する固定概念や差別意識に関する嫌がらせ)
これらのハラスメントは、全て企業側に法的措置を義務づけることが決まっています。
参考:厚生労働省「職場におけるハラスメント防止のために」
ハラスメントは、自分1人では判断や対応が難しい場合が多いです。
「こんなこと言われて辛いけど、この程度でハラスメントになるのかな…?」
「転職したいと思うけど、ハラスメントは今の会社に認めて欲しい…。」
など、少しでも疑問に思うことがあれば、第三者に早めに相談してみましょう。
電話相談できる!5つのおすすめ相談先
先ほど、実際に転職相談にあがりやすい内容を5つ紹介しました。
- 給与に関する悩み
- 残業・労働時間に関する悩み
- 仕事内容・やりがいに関する悩み
- 人間関係に関する悩み
- ハラスメントに関する悩み
では、これらに自分の悩みが当てはまった場合、どこに相談すれば良いのでしょうか。
実際に電話で転職相談ができる、おすすめ相談先は次の5つです。
- 転職エージェント
- おしごとアドバイザー
- 若者しごとホットライン
- ハローワーク
- そうだんドットミー
それぞれのサービスについて、順番に解説していきますね。
①相談回数に制限なし!「転職エージェント」
1つめの相談先は、転職エージェントです。
転職エージェントでは、回数や時間の制限がなく、気軽に何度でも相談が可能です。
中には一部有料のエージェントもありますが、ほとんどのエージェントは無料で利用可能です。
過去に受けた相談では、残業や休日出勤が多く、来社のめどが立たない方の電話相談を担当したことがあります。
お昼休みの少しの時間で数日にかけて話を聴くうちに、相場より低い基本給と残業代の未払いも課題として見えてきました。
現職より待遇が良くなる案件を紹介したところ、3ヶ月後には年収50万円UPで残業のない会社に転職が決まり、未払いの残業代の請求もできました。
結果的に転職とならなくても、残業の断り文句を一緒に考えたり、法律違反がないか一緒にチェックしたりすることもあります。
エージェントは転職だけでなく、仕事の悩み全般の対応策を一緒に考えることも仕事の内です。
ただし、エージェントごとに、相談対応にかける時間に差があるのは事実です。
以下の記事でエージェントごとの特徴を詳しく紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
②全員が有資格者!「おしごとアドバイザー」
2つめの相談先は、厚生労働省のサービス、おしごとアドバイザーです。
行政から委託された、キャリアコンサルタントの資格を持つ相談員が個別にアドバイスをしてくれます。
国のサービスで少しハードルが高く感じるかもしれません。
ですが、実際は人材会社マイナビが委託運営しているので、他サービスと同じように気軽に相談して大丈夫です。
- 電話番号:0120-987-754(平日17:00〜21:00、土日祝10:00〜21:00)
- メール相談:https://oshigoto.mhlw.go.jp/mail/
仕事のない時間帯に、有資格者にじっくり相談したい場合は、ぜひ一度おしごとアドバイザーの利用をおすすめします。
③公的機関の無料サービス!「若者しごとホットライン」
3つめの相談先は、地方自治体の若者しごとホットラインです。
若者しごとホットラインは、東京都が行っている、34歳以下の人向けの、就職や転職の相談窓口です。
就職、転職、スキルアップなどのお悩みに、就職支援アドバイザーが無料で対応してくれます。
運営は東京都ですが、東京以外の地域に住んでいても相談可能です。
相談者は本人以外の家族、知人でも問題ありません。
■若者しごとホットライン
- 電話番号:03-3511-4510(平日10:00〜19:00、土10:00〜16:00)
- メール相談:https://www.tokyoshigoto.jp/young/career_counseling/hotline/
また、35歳以上の人も「東京しごとセンター」で面談でのカウンセリングは受けることができます。
■東京しごとセンター
- 電話番号:03-5211-1571(平日9:00〜20:00、土9:00〜17:00)
- メール相談:https://www.tokyoshigoto.jp/contact/
ただし、こちらの2つのサービスは、労働法関係(パワハラや残業時間で会社を訴えたい等)や、メンタルヘルス系の相談は対象外となっています。
1回の相談時間も15分程度のため、他の相談サービスより比較的短い時間設定です。
ハラスメント系の相談がしたい、じっくり話を聞いて欲しいなどの場合は、一つ前に紹介した「おしごとアドバイザー」がおすすめです。
④地方在住でも対応可能!「ハローワーク」
4つめの相談先は、ハローワークです。
ハローワークの相談窓口は完全無料で、在職中・休職中問わず、就職希望の人はだれでも利用できます。
ただし、ハローワークの正規職員は公務員のため、定期的にハローワーク以外の部署と異動があります。
そのため窓口担当のキャリアが浅い場合や、1年更新の契約社員の可能性があるため、アドバイスは参考程度にした方が良いかもしれません。
また、相談時に実際の求人に応募する場合、ハローワークにある求人は時期によって職種がかたよっている場合があります。
悩みを相談するというより、「今転職するとしたらどんな案件があるのか」を明確にするために利用するのがおすすめです。
⑤担当者の指名ができる!「そうだんドットミー」
5つめの相談先は、そうだんドットミーです。
こちらは有料の相談サービスですが、担当者が全員、運営会社による厳しい基準をクリアした認定アドバイザーです。
そのため、お悩みの状況に合わせた質の高いアドバイスが期待できますよ。
また、相談者は、登録している担当者のプロフィールから自分で担当を指名できます。
誰が担当になるかわからないよりも、自分と相性の良さそうな担当を選べる方が、相談する側の気持ちが少し楽になるかもしれません。
「的確なアドバイスが欲しい」「相談する相手を選びたい」と感じる人におすすめしたいサービスです。
電話で転職相談をする時の3つの注意点
実際に電話で転職相談をする時の注意点は、大きく分けて以下の3点です。
- 事前に悩み・不安のポイントを整理しておく
- 勢いで転職を進めず、時間を置いて再考する
- 身近な人への転職相談はおすすめしない
大事なポイントですので、一つずつ順番に解説していきます。
①事前に悩み・不安のポイントを整理しておく
まず最初に、事前に悩みや不安のポイントを整理しておきましょう。
自分が今どんなことに悩んでいるのか、何を解決したいのかを明確にしておくことで、質の高いアドバイスが期待できます。
また、悩みを持った具体的事例があれば、日時や状況をできるだけ詳しく伝えることも大事です。
相談相手の方からいくつか質問が来る可能性もありますので、焦らないようにメモなどにまとめておくといいですね。
実際の相談中に抜け漏れなく伝えられるように、メモを見ながら話すと安心です。
②勢いで転職を進めず、時間を置いて再考する
次に、勢いで転職を進めず、時間を置いて再考してみましょう。
相談する前後は、転職に向けての意欲が高まり、衝動的に転職を進めてしまう可能性があります。
ですが、転職は今後の人生を大きく左右する決断です。
相談相手も親身にアドバイスをしてくれると思いますが、転職後までサポートが続くわけではありません。
今の悩みを解決するのに転職がベストな方法なのか、時期はいつが良いのか、など、一度落ち着いて自分と向き合う時間を作ってみましょう。
③身近な人への転職相談はおすすめしない
最後に、身近な人への転職相談はあまりおすすめできません。
同じ職場の人の場合は、これまでの関係性もあるので「これからも一緒に頑張ろうよ」と感情的に引き止めることがあります。
また、家族や友人は職場の環境や仕事内容を把握していないため、客観的なアドバイスをもらうことは難しい可能性が高いです。
転職は景気によって状況が大きく変わります。
先ほどおすすめであげたような、転職市場に詳しいプロに相談することをおすすめします。
まとめ:転職の悩みを電話で相談してみよう!
ここまで、転職相談を電話でする際のポイントを解説してきました。
相談者のニーズに合わせて、電話で転職相談ができる窓口は徐々に増えてきています。
人に話すことで、自分の中でも悩みや解決策が明確になることもあります。
1人で悩むより第三者に相談することで、状況を改善する一歩になるかもしれません。
相談した結果、「やっぱり転職しない!」という結論でも大丈夫です。
今のお悩みの最適な答えを見つけるためにも、まずは気軽に転職の電話相談をしてみましょう!
- これが本当に自分に向いている仕事なの?
- 本当はもっと自分が活躍できる場所があるんじゃないの?
- そんな風に考えて今の職場で力を発揮できないのは自分の甘えなの?
- 今の職場で駄目なのは才能云々では無くて、ただ単に自分がポンコツなだけなのかな……
そんな悩みを持っている方向けに
自分の強みを知って、自分に向いている仕事の見つけ方
をお伝えします