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【ネズミ講】私がネットワークビジネスにハマったきっかけと抜け出すまで

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30代後半の子育て中、共働きの主婦たまよです。

今は派遣で時間給で働いています。

何も特技もなくても、真面目にコツコツ働けば、ちゃんと生活もできるし、ある程度の夢も持てる。だけど、そう思えるまで、私は何回も転職を経験してきました。

今回はその中でも初めの1回目。新卒で就職、と見せかけて思いっきりネットワークビジネスにハマッてしまった話です。

昔から現実主義と自分では思っていたけれども、結構、そうじゃなかった。

人間って簡単に洗脳されるんだ、って事を身をもって経験しているので、よくニュースなどで騒いでいる、客観的にみて洗脳されている人に対しても、ちょっと気持ちがわかったりもします。

大学4年生の就職活動の時期。「将来が安定しているから」と公務員になることを勧めてきた父、

当時、公務員なんてまーったく興味がなかった私。

言われれば言われるほど生まれる反抗心。

周りが続々と内定をもらっている間で、自分はこの先どう進もう?

そんな心の隙間を埋めるような誘いがありました。

いわゆるネットワークビジネスが最初の就職先(いや、就職ではない)

友達「最近ね、一緒に集まる人たちがとてもキラキラしててとても刺激受けているの! 毎日が楽しいの。たまよも絶対に気に入る場所だから、絶対に連れていきたいな」

私「へー」(なんの事だかさっぱりわからない)

友達「あのね、同じ年くらいの人たちなんだけど、とにかく皆すごいの。すごい輝いているよ」

私「よくわからないけど、どんなとこなの?」

友達「来たらわかるよ!」

何度も何度も誘いを受けて、なんのことだかさっぱりわからなかった。

でもとにかく明るく楽しい彼女が言うなら、本当に楽しい所なんだろうなぁ、と思って一度行ってみる事にした。

連れて行かれたのは、繁華街から歩いて20分くらいの場所に建っていた大きなビル。

友達「かっこいいでしょ!ここでみんな、仕事をしているのよ」

私「へ、仕事? うそ、すごーい」

友達「一緒に働けたら、楽しいし良くない? こんな事、普通だったらありえないよね? これから説明会があるから! 聞いてみて!」

私「うん聞く聞く!」

そう、そこで待っていたのは、「会社説明会」。

当時の私は無知。そして、好奇心旺盛。(22歳にもなってそんなもんでした。)

なんだろう、凄い会社の説明会。わくわく〜。

彼女が言うには、みんながキラキラ、ビジネスをしている場所とのことでした。

セミナーの概要:立ち上げたばかりの会社だから、今すぐに参加すれば三角形の上の方!

時は、今から約15年近く前。

その頃には、学生やフリーターをターゲットにしたネットワークビジネスの新しい会社がたくさん出てきていました。

ア○ウェイやニュー○キンみたいな、よく聞くような大手ではなく、名前も聞いた事ないような、知らない会社。

そんな会社に誘われたわけだけど、世間知らずもいいとこで、単純に「すごい!」と思ってしまった。

説明会は2部構成。

前半:商品の話。プロポリスの話を延々30分

大学の友人「私はもう何回もこの説明会を聞いてるよ!」

と言いながら、必死にメモをとっている。

プロポリスというのは、ミツバチが樹木から集めてきた樹液とミツバチの分泌物などから出来ていて、優れた抗菌力を持っていて、なんにでも効く天然の万能薬だとか。

後半:ビジネスの話。「日本の流通を変えよう!」

世の中に出回っているものには、多大な広告宣伝費がかかっている。

たくさんの問屋を通すため、その都度中間マージンがかかって商品はお店に並ぶ頃にはとても高くなる。

口コミだったら、商品に対する信頼度も上がるし、中間マージンもかからないから、皆、winwinだよね!

アメリカでは昔からそれがあって、それがビジネスとして成り立っていて……というような話。

そして、私たちは、前半で説明をしたとにかく良質のプロポリスを買う。

そして、このビジネスに賛同してくれた人たちがまたそれを買う、仲間を増やす。

でもその仲間も仲間を増やさないと自分に収入が入らない仕組みだから、見捨てられる事なく、皆が稼げるようになる。

ゆくゆくは、プロポリスだけではなく、全ての商品を取り扱うようになる。

そうした時の取り分って、ハンパない!

今はまだ立ち上げたばかりの会社だから、これが主流になって当たり前になったとき、どうなっていると思う?

そう聞かされた私

(す、すごすぎーーーー!)

はい。頭の悪い、バカ学生の私は、ネットワークビジネスの世界に足を踏み入れる事になりました。

そして、大学卒業してからも、就職はせずに、ビジネスをやる! と宣言して突き進んでいきました。

ネットワークビジネスにかかる金銭的負担

プロポリスは1本約2万円。

それを、このビジネスに参加するよ!って人は年間契約で購入する。

月1本だから、12本分。約24万円を支払う事からビジネスは始まる。

もちろん学生にはそんな貯金なんてない人がほとんどだから、学生ローンを紹介されて、借金も抱えてのビジネスになる。

お察しの通り、かなりよろしくないビジネススタイル。

悪徳と言われてもしかたがないようなそんな会社に、1年半以上もの期間一心不乱にやっていた。

世の中で、悪い噂があったとしても「そんな悪評には惑わされずにまっすぐに前を向いている自分」に酔っていたかもしれない。

その間に、取り扱う商品が増えたり、社名が変わったり、いつのまにか人材派遣会社になっていたりと形態を変えながら、何度も

(何かおかしい……)

とは思いながらも、一生懸命昼夜問わず活動していた。

そしてアルバイトもしていた。

実家暮らしだったので、親はあきれてたと思うけど、なんとか生活はできていた。

実際のところ、そのビジネスからの収入はほぼゼロに近かった。

感覚が鈍ってきちゃって、ネットワークから月に2万円とかお給料として振り込まれたりすると嬉しかったりする。自分は24万円払ってるのにね。

なのに当時は「目先の事だけを考えていない、未来を見てる人間」というように自分の事を思っていた。

今のうちに笑っていなさい、と。

今、未来の自分が笑ってるけどね。

連絡のとれる友達には片っ端からアプローチしていたけれど、そのせいで友達を失った事もあった。

なんだか段々誘うのが怖くなったので、スタービーチという、昔の携帯の掲示板で、募集しては皆で盛り上がって

「楽しいよ! 夢を一緒に追いかけようよ!」

と仲間を増やしていった。圧倒的に20代前半が多かった。

かかるお金は商品だけでは無い。

  • 移動の為の交通費
  • 外食ばかりするので外食費
  • 終電のがして、朝までカラオケ費
  • 仲間たちのアフターフォローと称した交際費

もちろん会社からは一銭も出ない。

結局の所、ネットワークビジネスから足を洗った

そのネットワークビジネスの会社。

最初はプロポリスから始まり、ダイエット食品や物販などを経て派遣事業を始めたので、その派遣先で働く事に。

派遣では日給がもらえる。

派遣でも仕組みはネットワークなので、どんどん自分の下にメンバーをつけて、下のメンバーが働けば自分にもコミッション(収益)が入るシステム。

なので自分の組織が大きくなれば、自分は楽して不労所得を得られるってわけ。なんでもピラミッド。

今は多分法律で禁止されていると思うけど、大手派遣会社の下請けの派遣みたいな感じで、がっつりと中間マージン抜かれて仕事に行く。

そもそも、ネットワークビジネスでは皆稼げなくて大変だから、日銭をよそで稼がせながら、会社にしばるような方法だったのかもしれない。

そして学生も誘いやすいしね

「バイトしない?」

って。本当に一応はバイトだから。

派遣先の中に、キャバクラとかもあった。

六本木の立派なキャバクラに、イロハも知らない芋っぽい女の子が数人(可愛い子もいたけど、芋っぽいのは私)でお仕事。

場違いもいいとこ。

でもあれはあれで貴重な体験だった。

キャバクラはあまり向いていなかったらしく、声がかからなくなった。

次は電気屋さんの携帯販売に派遣させてもらった。

時給1300円。

だけど、週5でフルタイム、更に残業時間も結構多くて、全部割り増しの時給がつく。

結局、初めてそこでお金が順調に稼げるようになって、ようやく気付いた。

ああ、今までの私がやっていたことってネズミ請だわ。

おせーよ。もっと早く気付くだろっつー話だよね。

実際はとっくに気付いてたんだけど、ずっと見て見ぬふりしてたんだという事が今ならわかる。

今までずっと24時間体制で、定休日もなくネットワークの仕事に挑んでいても、ほとんど収入はなかった。

なのに普通に8時間とちょっと残業しながらを20日間ほど働いて25万円近い収入。

今までの仕事って何だったんだろう……。そもそもあれは仕事なのだろうか。

この先、信じてついていけば、人生笑って過ごせるようになる? ならない?

一度、夢から覚めれば、冷静に考えられます。

でも辞めるのって勇気がいる。だって、今までの自分を全否定しなきゃいけないんだもん。

別グループだったけど、同期のような仲間もちょうど同じような心境で

「私もそう思う」

とお互い胸の内を打ち明けて、一緒に泣きながら、辞める決意を固めた。

被害者でもあり、加害者でもある複雑な心境

全ては自己責任。

大人になったからそう思うけど、やりきれない気持ちも大きかった。

それでも、一緒にやってきた仲間のうち、最初に誘ってくれた友人とは今でも親友だし、一緒のタイミングで辞めようと語った友人も今でも親友。

自分の人生で遠回りはしたけれど、あれから10年以上経った今。

この今を悲観していることはなく、今の私があることは、あの時の経験のおかげとも思います。

その時の友人以外には誰にも話した事なくて、もちろん履歴書にも書けなくて、黒歴史の1つではあるけれど、私を作ったものの1つなのは間違いない。

当時、楽して稼ぎたい、とか決して思っていたわけではなく。

どちらかというと、死にものぐるいで頑張って、お金を稼ぎたい!稼ぐためには、底辺から苦労はつきものだ、と思い込んでいました。
これも洗脳のひとつ。

そういう真面目さやひたむきさは、時に危険だと、こっそりココで言います。

以上。私がネットワークビジネスにハマってから、無事に足を洗うまでの話でした。

著者紹介

名前:ぐうたら たまよ
詳細:1980年生まれの共働き主婦です。お金の使い方がへたくそで、貯金ができない現状をかえるべく、家計管理して貯金する目的で、赤裸々、家計簿公開ブログを運営中。

子どもは、小学生と保育園児の2人兄弟。たまに育児についても綴ることあり。
ブログ:30代主婦たまよ お金と生活を見直そう

 

管理人:☆←ヒトデの一言

ヒトデ君
ヒトデ君
マジでこれくらいの時期の大学生には甘い事を囁いて騙そうとする大人めっちゃいるから!! ホント気を付けて!!!
本当の「自分に向いてる仕事」の見つけ方
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