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【入る会社間違えた!】2年半働いたけどもっと早く辞めれば良かったって話

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新卒で2年半働いた会社員時代、入社当初から私が毎日考えていたことがあります。

 

「会社辞めたい。」

 

ずっとずっとそう念じながらだらだらと働いてきたわけです。

どうすれば自分にとってより有利に会社を辞められるか、そればかり調べていました。

もちろん、辞めたい気持ちにも程度の差はあります。毎日お局にいびられていた頃は本当に切実に辞めたかったし、その後異動して馬が合う上司と出会って

「やっぱりここでやっていけるかも」

と思っても、結局その人がもっと上の人の理不尽にさらされているのを見てはじんわりと徐々に辞めたい気持ちが芽生えていくのでした。

そもそもなぜそんな会社に入社したのか

ブラック企業。自分が新卒で入る会社を間違えたことは初めからわかっていました。

どうにも私は就職活動というものが苦手だったのです。

スーツを着て集団に紛れるとなんだか気分が悪くなってきて、家の近所の小さな3社ぐらいしかまともに面接に行けませんでした。

会社の方にかわいがってもらうような言動ができなくて、けれどそれを重視しない会社に行くにはあまりにもスキルがないのでした。

そんな自分だから、と甘んじて受け入れたブラックの内定だったのです。

辞めたいのに辞めなかった理由

当時の私は自分の狭い世界だけで見た「一般的な価値観」に縛られていました。

 

  • 「新卒切符を捨てるのか」
  • 「転職にはスキルがないと」
  • 「どこも辛いのは一緒」
  • 「無職期間が長いと社会復帰が難しくなる」

 

総じてもったいない。

ブラックでもホワイトでも、いざ入社してしまえば世間の評価は同じ「きちんとした正社員さん」というかんじでした

(ここで言う世間とは、取引先や飲み屋で知り合った大人の方々など、あくまで当時の私が知りうる範囲の身近な人々のことです。)

今思えば、会社の数だけ事情はあるし、人間関係や状況もちがう。

それなのに周りの人々は「新卒、正社員」というステータスだけでそれらをざっくりとくくって「辞めたらもったいない」という一般論を唱えていたのです。

若い子に「辞めちゃえ」と言うのは無責任という風潮

思えば昔からなんだってそうでした。

習い事も部活もアルバイトも、私が知る世間は漠然と「物事をやめる」ということに対してあまり良い顔をしなかったのです。

だから私もそういうものと思って育ってきました。

しかし今振り返ると、興味のない習い事など時間とお金の無駄でしかなかったし、アルバイトなんてたかだか時給数百円の関係、そこまで陰鬱にしがみつくこともなかったと切に思います。

同じく会社も辞めてから振り返ると、辞めたこと自体に後悔はなく、どちらかというとむしろ

「もう一年早く辞めてもよかったのではないか?」

という方向に後悔していたりもします。

私が会社を辞めたとき、先輩にこう言われました。

「辞めるか迷ってる人間に辞めろなんて無責任なこと言えなかった」

と。

それは先輩の優しさで、たしかに正しいことでもあるかもしれません。実際そういう人は多いように感じます。

でもどちらを選んだって最終的に決めて、その結果を背負うのは本人です。

だから私は「辞めろ」と言うことも「続けろ」と言うことも、他人の人生である限り同じぐらい無責任であると思うのです。

仕事を辞めた後に思うこと

思えばあの頃、私が「会社を辞めたい」と相談した相手はほとんど会社員でした。

どうしても自分が会社で働いていると身の回りもそういう人が増えるのです。

それに同じ「会社員」という境遇の先輩として、やはり状況をわかった上で言葉をくれるのではないかと、そういう期待もあったのです。

しかし今振り返ると、もっといろんな立場の人と知り合っていろんな価値観や意見を聞けばよかったと思います。

(もしかしたらこれは今のんびりと振り返るから言えることであって、実際は働きながらそんな時間作れなかったかもしれませんが)

また、会社を辞める前は

「目先が気に入らないからと言って辞めても結局似たようなつまらない会社に入っていたずらに職歴を増やすことになるだけではないか」

「大卒で無職やフリーターは世間の目が辛いのではないか」

など漠然といろいろな不安がありましたが、実際辞めてみるとそこまでたいした問題ではありませんでした。

無職やフリーターで旅をしていると、時間がある分社長さんやフリーランス、会社員の方や外国人バックパッカーなどよりさまざまな人々に出会ってお話する機会に恵まれるようになりました。

優秀な人ほど人を肩書や現状だけで判断せず、ただ「真剣に人生を生きているか」で判断してくれるものでした。

会社を辞めて2年。私の近況

会社を辞めてからいろんなことをしてきました。

シェアハウスに住んだり旅をしたり家庭菜園を始めたり、もちろんブログも。

私の場合はとくに起業したりはしなかったけれど、「自分を見つめなおす」という意味でとても有意義な無職期間でした。

「やりたいこと」なんて言うと暑苦しいけれど、それなりに自分が興味を持てることや重きを置いていることもわかってきました。

ゆっくり休めたので当初のように「もう社会復帰はこりごり」という気持ちも緩やかに収まってきました。

その結果、最近希望の会社に就職が決まりました。

無職期間にやってきたさまざまなことの中から、自分が多少なりとも興味が持てたことを追求してお給料をいただけたらいいなと思ったのです。

よほど人間関係で悩んだり体を壊さない限りは、きちんと勉強してある程度の役職を名乗れるまで勤め上げたいと考えています。

また、何かの拍子にすぐに辞めてしまったとしても、無職やフリーターが自分にとってそこまで辛いものではないことを、今の私は知っているのです。

会社を辞めたばかりのあの頃、よもや自分がきちんと会社を「志望」して就職を決めることができる日が来るなどと露ほども思っていなかったので、自分でもびっくりです。

そしてあれだけ面接が苦手だと思っていたのにあっさりと再就職できたこともびっくりです。

中途は新卒とちがってスーツもいらないし人混みで話を聞く必要もなかったのです。

おわりに:時には勇気を持つことも大切

人生何が起こるかわからないから保身も大切だけれども、それで辛くなるぐらいなら、自分の人生を自分で切り開こうという勇気も時には大切だと思います。

何かを始めるときリスクは必ずついて回るけれど、待っているだけでは何もつかめません。

まだリスクが小さい若いうちに一歩踏み出すことは、きっと人生の大きな財産になると思います。

これを読んでくれたみなさんのこの先の人生に、幸あることを願うばかりです。

もしも今の会社に不満・不安があるのなら、初めの一歩は今のうちに

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この記事を書いた人

名前:トレイC

20代後半。モノは少なめ。

節約や手作りに凝る割にはすぐにJILLSTUARTを買う。

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ヒトデ君
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