はじめまして、ワダカモコと申します。
やっと憂鬱な就活がひと段落ついた、現在大学4年の元就活生です。
私は先日まで、普通の新卒の就活ではなく、新卒障害者枠で就職活動をしていました。
- 発達障害(ASD:自閉症スペクトラム障害)
- 精神障害者保健福祉手帳3級
- 高校時代と大学2年次に、二次障害のうつ病になる
今回、このページを開いてくださった方は、
- 現在、障害者雇用で就職活動をしている方
- 障害者雇用での就職を検討している方
- 障害者手帳を受け取っていて、お仕事を探している方
が多いんじゃないかな~~。と思っています。
障害者枠で就職活動していても、
- 精神障害や発達障害というだけで落とされる
- 配慮をお願いしても、渋い顔をされたりする
- とりあえず働きたいのに、内定がもらえない
こんなことありませんか…???
私は、今年の3月から5月上旬まで渋い顔をされ続け、落ち続けました。
めっちゃ辛かったです。
でも次のことを意識しながら就活を始めてから、
選考に進めるようになったり、内定もいくつか頂くことができるようになりました。
発達障害や精神障害のある方向けの記事になりますが、
読んでいただけたらとても嬉しく思います。
発達障害の私が「障害者枠の就活」で気をつけた3つのポイント!
ポイント1:「体調は落ち着いてて業務に支障ないよ!」アピール。
↑を見て
(慢性的に体調良くないんですが…)
って思った方絶対いますよね。私もそうです。
頭痛持ちなのもあって、常に薬は手放せないですし、精神的なストレスもかなり体に出るタイプ。
それでも、個人的には最低限就労出来るのであれば問題無いと判断しました。
では、なんでこんなに「体調は安定してます」アピールをしないといけないのか。
それは企業も、「安定して毎日働いてくれる人を雇いたいから」。これに尽きます。
障害者雇用で、精神障害や発達障害が落とされやすいのは、この点も影響していると思います。
なので、ちゃんと会社に来てお仕事するだけの体調管理はしてますよ!
と逐一アピールすることを重要だと思っています。
「健康です!」と言わずとも、
「今現在、体調は安定していて、〇〇をして日々の健康も気を使っています。」
こんな風に言うだけで、面接の通過率が上がった実感があります。
以前は自分の体の状態を「健康です!」という自信がなくて、たまに体調を崩したり~と言いがちでした。
でも変な防衛線を張るより、
「今現在、体調は安定していて、〇〇をして日々の健康も気を使っています。
ですが、環境次第でかなり体調が悪くなってしまうことがあるので、
△△の場合、薬を飲んで、
30分程度安静にする時間を頂くことはできませんでしょうか?」
と、普段は健康なのよアピール+限定的な配慮のお願いという形で伝えていた方が、
個人的には企業の人に納得して頂けたと思います。
- 心や体が疲れ切っている人は、今は自分を癒すことに専念する。
- 体調について、仕事に影響ないことはしっかりアピールする。
- 「たまに体調が~」とかの防衛線を張るより、
〇〇の時は△△の配慮をお願い!のほうが印象がよかった。
- 毎日泣きたくなるくらい心が落ち着いていない方
- 仕事が出来ないレベルの体調不良で苦しんでる方
- 日によって体調の波が激しい人
- 就労にドクターストップが出てる方
こんな方は無理せずに、今はお休みしてください……。
ポイント2:障害特性についてはしっかりと理解して、具体的な対応を伝える!
障害者就職は、一般就職よりも自己分析が大切になることが多いと思います。
なぜなら、企業に自分の障害について説明して、配慮をお願いするから。
発達障害、精神障害の人は特にしっかり説明する必要があります。
なぜなら…
- 目に見えない障害なので、特性上出来ないことが第三者からわかり辛い。
- 同じ障害名でも、障害の特性や配慮事項に個人差が大きい。
- 伝えないと、配慮がそもそも必要だと分かってもらえない。
からです。
そのため、企業には
「何に困っていて」
「具体的にどのような配慮が必要」
かしっかり伝えることが、とても大切になってきます。
当たり前かもしれないんですが、企業の人に、障害について当事者レベルで詳しい人はあんまりいません…。
そのことに気が付くまで、悪い例としてひたすら、
「ワーキングメモリの容量が小さくて、メモをとるの苦手です。」
みたいな伝え方をしていました…。
どうしてこれで伝わると思ったのか、過去の自分を問いただしたいです。
気づいた後は、こんな感じで伝えていました。
「私は説明を聞きながら、メモを取るという同時進行の行為が苦手です。
聞いた情報を一時的に保持し処理する能力が、健常の方より著しく低く、
同時に2つのことに注意を向けることが難しいという、
障害特性によるものだと考えています。
聞く行為と書く行為を分けて頂ければ、メモを取ることが可能なので、
一度に話すのではなく、行程ごとに話して頂き、
合間に別途書く時間を頂きたいです。
また、書いたメモに抜け落ちがないか確認をお願いできると幸いです。」
私は、「なんで苦手なのか」「どうして配慮がいるのか」の理由も伝えてます。
障害のことを何も知らない方にも、配慮の必要性を納得して貰うためです。
また、理由を話すときにも、
- 「ワーキングメモリが…」など、発達障害に詳しい人間しか分からない言葉は
使わずに、「聞いた情報を一時的に保持し処理する能力」と言い換え。 - 特性に関しては「苦手」ではなく、医師や臨床心理士から伝えられた通りの
「低い」「難しい」などの言葉に変える。
このような点に気をつけていました。
医者などから言われた言葉は、そのまま使うことで、客観的な事実っぽい言い方になっているのでは…と思ってやっています。
人事に「客観的にみることができている」と何度か褒められているので、客それも評価に繋がってるんじゃないかな。と思います。
私は自分を客観的にみることは苦手なので、第三者に言われたことをそのまま使っています。意外といけます。
- 目で見ても分からない障害は、配慮事項などをしっかり伝えることが必要。
- 健常者にも伝わるように、具体例を出し、分かりやすく説明することが大切。
- 配慮の必要性を分かってもらえるように、理由もしっかり伝えると◎。
- 客観的に見た視点・情報も含めて伝えるようにする。
ポイント3:「私も戦力になりますよ!!」アピール
最後の1つは「障害者枠でも、戦力になりますよ!!」と伝えることです。
自信がない人間なんで、私にはこれが1番ハードルが高いことでした。
- 資格持ってるけど、ちゃんとできる自信がない (むしろプレッシャーだったり)
- こんなしょぼいことが、戦力とか言えない
こんなことを思ってました。
でも人事の人に話してみると、意外と「すごい!」とか「いいですね~」と言ってくださる人が多かったです。
私の場合はこんな感じ
- レポートでWord、プレゼンでPowerPoint、栄養計算でExcel使ってた
- なので、Word、Excel、PowerPointなら一通り使える
- 資格もこの3つを持ってる(MOS)
私からしたら社会人はこれくらいできると思っていたので、
特に戦力~!と思っている部分ではなかったんです。
でも、色々な会社の人事の方に
「〇〇お仕事を任せたら、ワダさんはできる?」
など具体的なお仕事の内容を提示していただけました。
曖昧な質問よりもこの方が回答しやすかったこともあり、ここからトントン面接が進みました。
また、配慮のお願いをしている間真顔だったのに、このことを伝えた途端に、一気に対応が変わったのが特に印象的でした。
それだけプラスの要素があったと思っています。
障害特性があり、配慮にばかり目が行きがちだからこそ、しっかり得意なこと・戦力になれることをアピールするのは大切だと思いました。
- 自分は当たり前と思っていても、相手はどう思っているか分からない
- 小さな得意なことでも、しっかりアピールする
実はこれ、就職エージェントに言われたことを参考にしました。
私は、就活の際に、「新卒向け就活エージェント」のサービスを利用していました。
その方に言われていた
- 就労できる状態というのが、障害者就職においてはスキルより大切。
- 自分の障害特性を誰よりも理解して、誰に対しても説明できるようにしておくこと。
- 障害者就職だからと言って、手帳があれば採用されるわけではない。
小さなことでもいいから伝えて、少しでも有益な人材だと相手に売り込んで。
を、自分なりに解釈して、就活の時は意識していました。
エージェントの方のアドバイスがなかったら、就活もここまでうまくいってなかったかもしれません。
しっかり
- 体調が安定していること
- 障害について理解していること
- 戦力になれること
を伝えて、皆さんも内定をつかんでください~!
この記事を書いた人
名前:ワダカモコ
ASD当事者で、新卒障害者就職の情報の少なさに絶望した女子大生。
発達障害のことについて、どんどん発信していきたいと思い、
ブログを書いたり、ライターやったりしています。
ごはん食べたり、何か作ったりするのが好き。
管理人:☆←ヒトデの一言
- これが本当に自分に向いている仕事なの?
- 本当はもっと自分が活躍できる場所があるんじゃないの?
- そんな風に考えて今の職場で力を発揮できないのは自分の甘えなの?
- 今の職場で駄目なのは才能云々では無くて、ただ単に自分がポンコツなだけなのかな……
そんな悩みを持っている方向けに
自分の強みを知って、自分に向いている仕事の見つけ方
をお伝えします