ぼくは人手不足を解消するために社員に「友達紹介したら◯万円支給」とかやっている会社が嫌いです。
そう、よくバイトとかで「お友達を紹介したらクオカードプレゼント」みたいなやつです。
ぼくがいた会社はまさにその「お友達紹介キャンペーン」をやっていて、特典はクオカードとかってかわいいものではありません。
お金です。
最初の支給は5万円くらいだったのですが10万円、15万円とどんどん跳ね上がり、ぼくが辞める頃には20万円を超えていました。
ぼくはそんな経営者たちに一言言いたい。
そんなその場しのぎの策を打っているようじゃ、いつまで経っても人手不足から解放されませんよ。
会社内部を改善しないと人が辞めていく
ぼくが「お友達紹介キャンペーン」をやっている会社が好きじゃない理由は、「人入れれば何とかなるでしょ」という安直な考えでやっている感じがするからです。
まずは「とりあえず人を入れよう」って考えを捨ててください。
ベクトルを外に向けるんじゃなくて中に向けてください。
なぜなら
人手が足りていないのは単純に辞めていく人が多いからです。
ぼくがいた職場は毎月誰かしらは辞めている職場でした。
人が入ってきても毎月数人辞めていくので、一瞬人数がプラスになることもあるけど、長期的にみると良くてもプラマイ0なんですよね。
だから社員をお金で釣ろうとしても将来的に何にも意味がない。
採用に力を入れるんじゃなくて、どうして人が辞めていくのかを考えるべきです。
まずは人事を使って、これから辞める人に退職理由を聞いたり、今いる人にブレーブストーミング形式で話を聞いて、現場の生の声を聞くことです。
こうやっても現場の声を聞くことから始めてください。
「お友達紹介キャンペーン」をやると優秀な社員が辞める
これは現場にいたぼくが肌で感じたことです。
冒頭でもお伝えしたようにぼくがいた会社では「お友達紹介キャンペーン」の支給額が20万円を超えていました。
ぼくらの基本給はみなし残業代込で14万円でした。
そしてインセンティブ(月間最優秀賞の報酬)はたったの2万円です。
仕事で成果を出すことより友達を紹介して人を入れさせる方が評価されるんですね。
なんで成果主義のベンチャー企業のくせに仕事で成果を出しても大して評価されないんですか?
ベンチャーというよりネズミ講ですよね?
大して成果も出していないのに、人を一人紹介した社員は基本給も含めて34万円も貰えるのに、がんばって成果を出した人は基本給を含めても16万円しか貰えない。
こんなんじゃ、会社に貢献しようとしないよね。
だから友達紹介をやればやるほど社員のモチベーションは下がり、優秀な社員ほど辞めていくのです。
人が足りていないから「お友達紹介キャンペーン」をやっているのに、結果的に退職者を増やしているって皮肉だね。
これから生き残る会社は従業員を大切にできる会社
以上の理由から「お友達紹介キャンペーン」をやっている会社は間違えなく潰れていくでしょう。
ここではお友達紹介キャンペーンをやっている会社について思ったことを書きなぐりましたが、これは「お友達紹介キャンペーン」に限った話ではありません。
「辞めても誰か入ってくるでしょ」って発想の会社全てに言えることです。
今はどこの企業も採用に力を入れているのがどうもぼくには違和感しかありません。
どんなに優秀な人を採用しても、会社の環境が劣悪ならすぐに辞めていきます。
だから力を入れるべきなのは採用ではなくて、中にいる従業員のことを考えるべき。
今いる従業員を大切にできない会社が新しく入ってくる従業員を大切にできるわけがありません。
でもほとんどの会社の経営者がそのことに気づいていないんですよね。
そして、どんどん辞めて首が回らなくなる。
未来を守るためには今変わるしかありません。
この記事を書いた人
名前:ショウダイ
心に火を灯すというテーマで
という名前でブログを書いています。
当時の自分みたいに会社で消耗していて、環境を変えたいけど勇気が出ないって人に向けて書いています。
管理人:☆←ヒトデの一言
社員を大事に! 社員を大事に!
- これが本当に自分に向いている仕事なの?
- 本当はもっと自分が活躍できる場所があるんじゃないの?
- そんな風に考えて今の職場で力を発揮できないのは自分の甘えなの?
- 今の職場で駄目なのは才能云々では無くて、ただ単に自分がポンコツなだけなのかな……
そんな悩みを持っている方向けに
自分の強みを知って、自分に向いている仕事の見つけ方
をお伝えします