元銀行員ブロガーのRyoheiです。
早速だが
あなたは、『会社を休めない地獄』に出会った事はないだろうか?
有給休暇がとれない、風邪をひいても休めない、休みの日も会社に呼ばれる……。
そんな『会社を休めない地獄』は、おそらくほとんどのサラリーマンが経験した事あるだろう。
本記事ではそんな、会社を休めない僕が味わった実体験と、それを教訓としてあなたに伝えたい事を話していきたい。
会社を休めず、辛い思いをしているのはあなただけではない。
ぜひ、この記事を読んで少しでも気持ちが軽くなれば幸いだ。
僕の『会社を休めない地獄』の実体験
自分がいなくては、という責任感
僕が支店で働いていた頃の話だ。僕は休暇とは無縁の社畜生活を送っていた。
支店が遠かった事もあり、朝は7時前には会社に向かい、夜は遅いと23時頃に帰路につく。
日中は馬車馬のように慌ただしく業務に追われている、そんな日々だ。
当時は「休みがとれる」なんて発想は、ほとんど持てていなかった。
その一番の理由が、『業務に追われている』という恐怖だ。
入社数年目の若手の僕でも分かるくらい、職場の人手は足りていなかった。
僕の激務社畜話は、こちらを読んで欲しい。メガバンクで働いていた頃の話だ。
若手の僕でさえ、40社の企業を担当し、融資のみならず預金や決済、運用などの仕事をこなしていかなければならなかった。
そう。簡単に言ってしまえば、やる事があまりに多すぎて忙殺され、 休暇とまったく縁の無い日々を送っていた、という訳だ。
「休みなんかいらないから、この迫りくる仕事から何とか逃げたい」
という気持ちが本当に強かった。
まさに精神的には、落ち物パズルゲーム『ぷよぷよ』でギリギリまで積まれている状態だ。
もう少しでゲームオーバーになってしまう。
何とかその前に、ぷよぷよを少しでも消して行かなければいけない。
落ち着くまで休みなんとか頑張ろうと思う一方で、さらに新たな業務(ぷよぷよ)が降ってくるので、常に追い込まれている状態であった。
そしてさらに厄介なのが、担当企業がそれぞれ振り分けられているので、自分の担当業務が決まっている事。
すなわち、『誰かに任せる事がなかなか難しい』という難題だ。(あなたの会社でも、この悩みは本当によくあると思う)
その結果、「自分がいなくては」 という責任にも追われてしまい、ひたすら業務と言うぷよぷよを消す作業に追われるのだ…。
「休みを取るなんてとんでもない」という職場の雰囲気
もう一つ、かつての僕を含め、休暇をとれない人がみんな頭を悩ませる問題がこれだろう。
『職場自体が、休みを許してくれない雰囲気を作っている事』
だ。
「休みます」とでも言おうものなら
と意味不明な言葉を投げられる始末。
有給休暇はおろか、「風邪でも体を引きずって来い」と言わんばかりの雰囲気で、出社を強要してくる会社もあるだろう。
これには、僕も本当に悩まされた。
僕は生まれつき、体があまり強くない。昔からしばしば学校を休んでいたし、雨に濡れただけで熱を出すのも珍しくなかった。
幼い頃から、この病弱体質には悩まされてきたが、社会人になってからは一層ひどくなった。
体の弱い自分には、会社の激務が耐えられるわけがなかったのだ。
当然、よく体調を崩していたが、それでも出社をしなければならなかった。
どんなに具合が悪くても、僕の頭の中には「会社に行く」という選択肢しかなかった。
それは僕に限った事ではなく、職場の雰囲気がそうだったからだ。マスクをしてひどい咳をしている人でも、出社をしてくる。
周りがそれを見て、「今日はさすがに休め」と言われたところで、ようやく家に帰って休む事ができるようなありさまだ。
何と戦っているかも分からないが、『会社に来ないと負け』というような目に見えない風潮は、確かにあった。
今思い返しても、本当におかしな事だと思う。
そんな光景を見るたび、僕の中では、静かに『退職』の二文字が浮かんで行った…。
『会社を休めない理由』を一つずつ考えて行こう
僕の実体験の話はここまでだ。
ここからは、『仕事を休めない人の悩み』の背景を整理していこう。
これを紐解く事で、会社を休めるようになれば幸いだ。
- 「自分がいなければ」という責任感
- 職場の雰囲気に逆らえないから
- 仕事が終わっていないから
おそらく、休めない人の多くの理由は、この辺りだろう。
一つ一つ、今思う事をまとめていきたい。
「自分がいなければ」という勘違いに気づこう
結論から言いたい。
あなたがいなくても、会社は何も変わらず続いていく。
仮にあなたがいないと続かない会社なんて、100%その会社が悪い。
いち個人(それもトップでない人間)に頼っている組織など、長続きするはずが無いのだ。
かくいう僕も社畜の時は、「自分がいないと仕事が回らない」と思っていた。
しかし、転勤の時も退職の時も、それはまさに勘違いだった事を知った。
自分がいなくなる時の引継ぎは驚くほどあっさり行われ、 自分がいなくなっても職場は何も変わらず続いていったのだ。
その時に気づいた。
社畜だった僕も、そしてあなたも、会社の中の『小さな歯車』に過ぎないのだと。
歯車なんて、いくらでも替えがきく。
いなくなって本当に困るのなんて、せいぜい会社のトップの社長くらいだろう。
それなのに『自分がいないと』なんて、そんな気負う必要はどこにも無いのだ。
『職場』はあなたを助けてはくれない
「職場の雰囲気に逆らえないから」
もしかしたら、この休めない理由が一番多いかもしれない。
その気持ちも分かる。本当によく分かる。
ただ、改めて考えてみてほしい。
あなたがそう言う『職場』とは、休みをとれず日々働くあなたを守ってくれるのだろうか?
ボロボロになるまで働ききったあなたを、面倒見てくれるのだろうか?
うつ病まで経験した僕は、ある人に言われた言葉を、決して忘れない。
「いいか。自分の事は自分で守るんだ。会社が助けてくれるなんて思うな。会社は、最後はお前を守ってはくれないんだから」
いかがだろう。
こう考えると、身を削って働きすぎる必要なんてないのだ。
体や精神を崩した時、会社があなたを面倒見てくれる保証なんて、どこにも無いのだから。
自分の身は、自分で守ろう。
休みたい時は、自分で休む決断をしよう。
職場の雰囲気なんてよく分からないものに、流されてはいけない。
「仕事が終わらないと休めない」なんて考えは捨てよう
あるエピソードを話したい。
僕が残業で、夜遅くまで会社に残っていた時の話だ。
近くを通りかかった先輩が、僕にねぎらいの言葉をかけてくれた。
先輩「お、Ryohei君、遅くまで頑張ってるじゃないか」
僕「先輩、ありがとうございます。いやぁ、仕事が終わらなくて…」
先輩「仕事が終わらない?」
するとその先輩は、なにかを諦めるような表情で、僕に言った。
先輩「…いいかいRyohei君、仕事に終わりなんてないんだよ」
そう言い残した先輩は、虚しさを募らせながらどこかへ行ってしまった。
この時、僕は実感した。
そうか、仕事に終わりなんて無いんだ。
確かに、何かを終わらせようとしても、次から次へと新たに降ってきて、一向に落ち着かないのが現状だ。
仕事は、終わらせるものではない。
目途をつけて、区切りをつけていくものなのだ。
ある程度終わりそうな目途が立ったら、もしくは誰かに任せられそうな区切りがついたら、もうその仕事はいったん終わりだ。
一息ついて、休んでしまっても良いと思う。
仕事に、『終わり』なんてないのだから。
自分のタイミングで、終わりを作ってしまおう。
あなたは『休めない』のではなく、『休まない事』 を選んでしまっている
いかがだろう。
先ほどの章では、休めない人にありがちな理由を、一つ一つ取りあげてみた。
すると、実感しないだろうか?
「本当に休めない理由なんて、どこにも無いのだ!」
自分が休もうと思えば、『休めない地獄』からは抜け出せる。
つまり、こういう事だ。
あなたは『休めない』のではなく、『休まない事』 を自ら選んでしまっているのだ。
自分で被害者になってしまっている、と言い換えても良い。
休もうとせず、「仕事だから無理だよ……」と愚痴をこぼすだけの日々を送ってしまっているのではないか。
もちろん、これは何もあなたに限った話ではない。僕もそうだったからだ。
自分を被害者として見てしまい、「休む事もできず、黙々と働くしかないんだ」と、自分に言い聞かせていた。
でも、今となって振り返れば、ただ自分が「会社、休みます」と言う勇気が無かっただけなのだと思う。
僕は『休む』という選択肢を選ぶ事ができず、最後は精神を崩して、逃げるように会社を辞めた。
あなたには、けっしてそうなって欲しくないのだ。
ほんの少しの、休む事を選ぶ勇気を、持って欲しい。
まとめ:「きょうは会社休みます」と言う勇気を持とう
いかがだっただろう。
僕はこの記事で伝えたいのは、『あなたは、自分の意志で会社を休む事ができる』という事だ。
その為にも、「会社休みます」と言う勇気を持とう。
どうしても伝えたいので、何度でも書きたい。
あなたがいなくなっても、会社は何も変わらず続いていく。
ボロ雑巾のように働いて体と心を崩しても、 会社はあなたを助けてはくれない。
仕事の終わりは、自分で作っていくしかない。
そう、自分の身は、自分で守るしか無いのだ。
病んで崩れた自分を、誰も救ってはくれない。
僕はそれを、身をもって経験した。
あなたの教訓になれば、この上ない幸いだ。
自分を失う前に、「きょうは会社休みます」と思い切り言ってしまおう。
もしも今の会社に不満・不安があるのなら、初めの一歩は今のうちに
「いつか」会社を辞めたいなと思っているのであれば、こちらの記事も参考になると思うので読んでみてください
「いつか」では無く「今すぐ」「5分だけ」時間を使うだけで今後の人生が本当に変わります
この記事を書いた人
名前:Ryohei
説明:元メガバンク銀行員の27歳。 支社〜本部にて法人営業の後、自由を求めて独立へ。
カネや株式投資、働き方について発信していきます。
ブログ:BANK ACADEMY
twitter: @ryoheifree
管理人:☆←ヒトデの一言
- これが本当に自分に向いている仕事なの?
- 本当はもっと自分が活躍できる場所があるんじゃないの?
- そんな風に考えて今の職場で力を発揮できないのは自分の甘えなの?
- 今の職場で駄目なのは才能云々では無くて、ただ単に自分がポンコツなだけなのかな……
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自分の強みを知って、自分に向いている仕事の見つけ方
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