転職体験談 PR

特に不満がなかったけど転職することにした話

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「あ、会社辞めなきゃ」

その衝動はいきなりやってきました。

どうも鳥頭(@Tori_HeaDer7)と申します。

この度、新卒から3年ちょい働いている会社を辞める決意をしました。

明確な不満があっての転職ではありません。

ブラック企業なわけでもなく、残業はほとんどなく、パワハラが横行しているわけでもない。上司とも同僚ともそれなりにうまくやれている現状です。

そんな環境から転職することを決意した私の話です。

ちなみに私のスペックはこちら。

  • 26歳女
  • 4年目の平社員
  • ブルーカラーからホワイトカラーまで何でもござれの便利屋担当
  • 叩いて被ってじゃんけんぽんでヘルメットで殴りに行く困ったちゃん

 

製造関連で、残業はほとんどなく、自分の時間は取れる会社です。

ただし給料は安いため、副業に精を出す社員が後を絶たない職場です。

入社二ヶ月で転職を決意した経緯

新卒でとりあえずと言った形で入社したものの

「あぁ、辞めなきゃな」

と思ったのはわずか二ヵ月後。

ざっくりいえば、業務内容に興味が持てなかったことが理由です。

はじまったばかりにも関わらず、与えられた仕事に対して

「しょーもな」

と感じてしまったんですよね。

配属先が所謂現場で、機械をがんがん扱うような部署だったことも、その気持ちに拍車をかけたのだと思います。

今、与えられている仕事ができるようになったところで、機械をよりがんがん使いこなせるようになるだけ。

その状態になんの魅力も感じなかったことが、そのまま「辞める」という意志に繋がりました。

そんな入社二ヶ月以降、私の行動の指針は

「転職時、他の企業でも役に立つスキルを獲得すること」

となりました。

「どれだけ作業こなすスキルが身に付いたところで、これって他の会社から見た時、だから何?って言われるやつだよね、応用の利かないその道の職人になることだけは避けなきゃいけないよね」

どこかの鳥頭がこんなことを考えていたとかいないとか。

ならば

転職したとき役に立ちそうなことはやる。

役に立たないと思ったことはやらない。

持てる力すべてを使って、転職面接でしゃべれるネタ作りに勤しもうじゃあないかァ!!

ということで「できるようになっても仕方ないこと」については全力で手を抜き、作業以外のことに全力を注ぐ困った社員がここに爆誕しました。

その目的のためならに上司に噛み付くこともためらわない、そんな疫病神誕生の瞬間でもありました。南無三、上司達よ(他人事)。

それから3年半。干されはしなかったものの、わんぱくな素行も相まったのか、ブルーカラーからホワイトカラーまで複数の部署を転々としました。

いろいろ思うところはありましたが、広く浅いながらも、貴重な経験をさせてもらっている感はありました。

吸収するべきことも常に見えていました。

だから辞めるであろう「いつか」は恐らく少しは先かな、そんな風にふんわり考えていました。つい、最近までは。

それが「いつか」から「今」になったきっかけ。それはとある元上司の退職でした。

辞めたきっかけ:「何も得られない」と言って辞めた上司の話

「この会社にいても何も得られないと思った、希望が見出せなかった」

退職する日、会って話したとき、元上司はそう零しました。

誰よりも仕事を頑張る人でした。

仕事を教えるのもうまく、ムードメーカーも買って出るような、人望にも厚い人。

最初の部署の上司で高校の先輩でもあり、異動してからも何かと気に掛けてくれる優しい人でした。

他部署の人からの信頼も厚く、個人的にもこんな仕事が欲しいな、と思うような案件を常に抱えている人でした。

その上司が言った「何も得られない」という言葉。これが衝撃でした。

現在の鳥頭を振り返ってみると

「まあ、何もしてなかったわけではないんだよね」

と自分を評価する程度にはいろんなことに手を出してきたように思います。

 

  • 業務改善の提案
  • システムの導入
  • 手順書の作成
  • プロジェクトの進行
  • 他部署との調整

 

等々、足で稼いだ情報を緻密に集計し、それをまとめて裏をとって、といった地味なことに適正があるらしく、それを活かしてがんがん仕事を進めていきました。

実績ともいえることもできました。少しずつ成果を積み上げていくたびに、成長していると確信を得ることが出来ました。

その上司もきっとそうだろう。勝手にそんな風に思っていたんですよね。

でも、その人は言うんです。

「何も得られない」と。

 

 

この会社にいれば、優秀は歯車にはなれるかもしれない。

けれど、一旦外に出てみれば、別の会社でも武器になるようなスキルなんて持っていなかった。

営業職のような対人スキルもなければ、システムエンジニアのような専門技術もなかった。おもしろい仕事はさせてもらったと思っているけれど、急にそれらに意味がないような気がしてきた。

 

上司はこんな感じのことをぽつぽつ話してくれました。

友人との会話の中で痛感させられた現在の自分の状況。

それがこの先、この会社にいて自分は大丈夫なのかという不安に直結したようです。

上司の言葉はとてつもなく同意できるものでした。

誰にでもできる作業を身に付けたところで意味はない。

本当のスキルは、作業以外の部分で培われるものだ。そんな私の考え方に沿うものを感じました。

しかし、同時にそれは自分の考え方は肯定してくれましたが、行動を否定しているように感じました。

目の前にあった誰でもできる「作業」。

それを回避し、問題児と呼ばれてでも部署全体の効率化のための提案をしてきた自負があります。

その過程で得た気付きや価値観を、私は成長と呼びました。

でも、上司の言葉を聞いて、私が今まで成長と呼んだものに自信が持てなくなっていました。

本当に私は成長しているのか。成長していると思っていたことって実は気のせいで、同じところをぐるぐる回っているだけなのではないか。

自分が手掛けてきた仕事。それは確かに「作業」ではありませんでした。

しかし同時に、自分にしかできないことではなかったのかもしれません。

今の自分を冷静に見ると、できないことばかりな現状を裏付けるように、報告書一つ満足に書けない自分がそこにはいました。

「今までやってきたことって全部ムダだったのか!!」

と一気に確証に迫ることはないものの、同じような価値観でここまでやってきた上司の結論を無碍にもできませんでした。

今やってる仕事、あなたにとって「無意味」じゃないですか?

一生懸命やってきたつもりではいたのに、どうしてそう思ってしまうのだろう。

そう思わずにはいられませんでした。

無力感だけは感じることがないように。

自分には何もないのだと嘆くことだけはないように。そうやってここまで来たはずなのに。

なぜか「何もない」でいっぱいになっている自分がいました。

別に明確な不満があったわけじゃない。

けれど「転職しなきゃ」と自分を方向転換させたもの。

それは「今やっていることは実は無意味なんじゃないか」という疑念です。

最初は「転職してキャリアアップすること」を目的として、「転職してからも使える技能の取得」を手段としていました。

私の思考には「転職してどうなりたいの?」という問いが欠けていました。

疑念の根っこにあるのはこれ。先を見据えているつもりだったのに、全然見据えられていなかったわけです。

非常に空回りです。

あやふやな目的に対して、絶対的な手段。

このアンバランスさこそが「無意味」と考えるものの元だったのではないかと思います。

目的から目を逸らし、手段を疑いもしなかった。一言で言えば、思考停止していたのでしょう。

自分では常に考えているつもりでしたが、的外れだったんですよね。

「無意味」って、やる気とか、スキルとか、将来性とか、諸々の感情を凌駕する感情だったわけです。正直甘く見ていました。

3年かけてやっと辿りついたのがここってちょっと待ってよ……。と嘆きたくもなります。

今更気が付いたのかといえばいいのか、今気付けてよかったと解釈していいのか。。正直まだ解釈が定まっていません。

自分の働き方を思考停止せず考えつくしてみる

長年社会人やっている人からして見れば「何言ってんだこいつ」と思われるような、当たり前なことなのかもしれません。

けれど私にとっては痛感したと言っていい事実です。

思考停止しないこと。

自分のやりたいことに思いを馳せること。

ちゃんとやっているつもりでしたが、できていなかった二つのこと。

三年間という期間を費やして見えたのは、いつの間にか立ち止まってしまった自分でした。

思考停止しないことって難しいんですよね、意外と。

二度も同じ事を繰り返さないよう、自分の目的を考えることを兼ねて働き方を考えるサイトに記事を寄稿しています。

記事を書くことをきっかけに、ほんの少しずつですが、自分のやりたいことについて結論のようなものも出てきました。

いろいろ気付かされることが出てくるたびに、「思考停止している自分」が脳裏をよぎってちょっと悔しくもなるんですよね。。

「会社辞めたい」と思う人には、辞めたいと思うそれぞれの理由があると思います。

そんな理由の根幹にあるもの、それが「無意味感」ではないか。私のちっぽけな経験ではありますが、そんなことを思いました。

転職を成功させるために今頑張る!と意気込んでいる人の参考になれば幸いです。

この記事を書いた人

一羽の鳥頭@Tori_HeaDer7。人生っていつも修羅場。

HNは友人に「3歩ですべてを忘れる鳥頭」と表現されたことがきっかけ。

叩いて被ってじゃんけんぽんで、ヘルメットで人を殴りに行くタイプの人間です。

 

☆←ヒトデの一言

ヒトデ君
ヒトデ君

転職がもっとカジュアルに出来るようになるといいなぁ

本当の「自分に向いてる仕事」の見つけ方
  • これが本当に自分に向いている仕事なの?
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