はじめまして、Shinと申します。
普段は外資系コンサルティングファームでを戦略コンサルタントとして働きつつ、ブログを書いたり仕事に関するオンラインコミュニティを運営したりしています。
さて、コンサルティングというお仕事は、プロジェクトによって雰囲気や労働環境が変わるものです。
いわゆる「ブラック企業」的な働き方を強いられるケースもありますし、ぼくも実際そのような経験があります。
多くの人は「どうやってブラックな状況から抜け出そうか」「どうやって労基に駆け込もうか」という発想になると思いますが、今回はあえて「その環境を利用する方法」を語ってみます。
ブラックな環境は実は美味しい
あまりにも労働量が多かったり、難易度が高いのにも関わらずそこで働いている人の量と質が伴っていない場合、ブラック環境が生まれます。
そのような環境の特徴として、
- 簡単に導入できるような効率化ができていない
- 上の人がアタマを使っておらず、無駄な作業が多い
- 自分から手を挙げれば何でも任せてもらえる
というものがあげられます。
そう、実は自分が上に立ち、組織を自由に切り回すことが比較的しやすい環境なのです。
もし、普通に優秀な人がしっかりと仕事を回している場合、あなたは作業者として粛々と経験を積んでいくことしかできません。
ブラック環境だからこそ、あなたは大きな裁量を持ち、他の人から羨ましがられるようなキャリアを築くことも可能なのです。
では、具体的にどのようにすればいいのか、実体験をもとに話していきます。
利用する方法その1:上司が混乱しているときに横から奪い取る
ブラックな環境では、上司も疲弊しているケースが多いです。
あまりにも多くのプロジェクトに、お客様からのクレーム、うまくいかない人材育成・・・上司は猫の手も借りたい状況でしょう。
そのようなときに、「これ、ぼくがやっておきますよ」といってくれる部下がいればどんなに助かることか。
「ぜひお願いしたい!」
と仕事を譲ってくれることでしょう。
そこで、上に立つ人の気持ちを理解し、組織運営を学び、会社からの評価も高める。
そうしていくうちに、「こいつはもうマネージャーとして立派に仕事を回していけるな」という評価を得て、昇進や昇給もしていくでしょう。
利用する方法その2:ブラック労働を履歴書に反映させる
利用する方法その1を使って活躍しても、ブラック企業の場合は昇給も頭打ちになってしまうケースが多いです。
ですので、早晩転職することになるでしょう。
そのときに備えて、自分が現在実施しているブラック労働について、逐一履歴書に反映させていくことが非常に大事になります。
ぼく自身、中途採用や新卒採用を行っているのですが、そこで必ず聞く質問の一つに「今までぶち当たってきた困難と、それをどう乗り越えたか」というものがあります。
コンサルティングという、ある程度ハードな仕事をこなすためには積極的にチャレンジを繰り返し、困難を解決する力は必須なのです。
もしあなたがブラック企業で働いているとしたら
- 「ハードな仕事」
- 「チャレンジの機会」
- 「困難な課題」
は山積みになっているでしょう。
ある意味、履歴書にとっては宝の山です。
その宝の山を放置してしまうのはもったいない。ぜひ、逐一履歴書をアップデートしていってください。
もし現在転職するつもりがなくても、エージェントに登録して、履歴書を添削してもらってもいいかもしれませんね。
驚くほど条件がいい企業からのお誘いもくるかもしれませんよ。
あまりにもつらすぎる場合は、とにかく逃げよう
上記で述べたことができれば、ブラックな環境も自分の糧にすることができます。
しかし
「そんなことを考える余裕もない」
「毎日つらすぎて心や体を壊しそうだ」
という場合は、すぐさま休むことをオススメします。
休職したり、無職期間が少々あったとしても、そこまで大きなマイナスポイントにはなりません。
体や心を壊して再起不能になるよりも、いったん仕切りなおしたほうが圧倒的に良いのです。
ブラック企業で働いているあなたが、少しでも幸せなキャリアをつかみ取れることを祈っています。
この記事を書いた人
男性。大学卒業後、志望をしていたコンサルティングファームに就職するも、仕事がまったくできずに落ちこぼれる。その後、オリジナルの仕事術を実践し、結果を残せるようになる。
現在は某外資系コンサルティングファームのマネジャーとして、複数のプロジェクトを管理し、企業の成長戦略業務などに携わっている。
勤務の傍ら、ビジネスブログ「Outward Matrix」を運営。ほかにも、仕事の悩みを解決するオンラインコミュニティ「Players」の運営、外部サイトへの寄稿、講演やセミナーなど多方面で活躍中。
著書に『コピー1枚とれなかったぼくの評価を1年で激変させた7つの仕事術』(ダイヤモンド社)、『シンプルTODOリスト仕事術』(ポプラ社)がある。
管理人:☆←ヒトデの一言
- これが本当に自分に向いている仕事なの?
- 本当はもっと自分が活躍できる場所があるんじゃないの?
- そんな風に考えて今の職場で力を発揮できないのは自分の甘えなの?
- 今の職場で駄目なのは才能云々では無くて、ただ単に自分がポンコツなだけなのかな……
そんな悩みを持っている方向けに
自分の強みを知って、自分に向いている仕事の見つけ方
をお伝えします