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【管理者養成学校】ブラック企業の外部研修がヤバかった話

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高野 蛍(Kouya Kei)です!

さて、今回書かせて頂くのは

ブラック企業の外部研修の話

です。

もしかしたら有名な研修の話なので、皆さんも聞いたことはあるかもしれませんね。

ちなみに外部研修で行った所の公式ページはこちらです。

管理者養成学校

私が行ったのはもう少しマイルドな2泊3日のものでした。(ちなみにその後このサイトにある研修にも実際に行く事になります)

ここに書くことは「全て」実際に体験した事であり、嘘偽りは一切ありません。

それでは早速いってみましょう。

また、どうしても仕事に行きたくない方はこちらの記事も読んでみてください

【仕事に行きたくない人へ】あなたが会社を休んでも良い理由この記事はどうしても仕事に行きたく無くて、ここに辿りついた人に向けて書いています。 仕事に行こうとすると吐き気がする。 ...

入社式の翌日、いきなり研修へ

入社式でのあいさつにて役員さんが

「早速ですが君たちには明日から 厳しい研修に行ってもらいます」

と言い始めました。滅茶苦茶驚きました。

なんせ、研修に関してそれまでなんの告知も無かったからです。そう言う事は入社前に言ってくれよ!

翌日、みんなで仲良くバスに乗り研修会場へ……。

正直、この時はまだ全然舐めてました。ちょっとした旅行のような気分です。

学生気分の抜けていない私たちは、このあと待ち受ける地獄を知るよしも無かったのです……。

地獄の特訓が、はじまる

全員なぜか会社の制服着用です。ちなみに二泊三日ですが着替えがありません。

でっかい会議室のようなところで講師を待ちました。

講師がドアを空けたと思ったら

「はいります!」

とドスの効いた大声とともに入ってきました。

入社式前に説明を受けてきた私たちは

「どうぞ!」

と大声で返します。

(こういったルールでした。この記事書いていて改めて「異様な光景だなぁ」と思った)

こうして研修の火蓋が切って落とされたのです。

外部研修って聞いてたけど・・・・・・軍隊かな??

まず初めにやる事は

起立、気をつけ、礼、着席、の練習です

小学生かよ! というツッコミが聞こえてきますが、中々に大変でした。

起立、気をつけ、礼、着席!

全ての動作を全速力でしなければなりません。

サラリーマンたるもの時間は命!

ダラダラ動くということは命を削るも同然!

死にたくなくば素早く行動せよ!

といわんばかりの指導ぶりでした

起立を全速力で! イスが弾け飛ばんばかりです。

こんなん客先でやったら逆に怒られるレベルです。

気をつけは背筋ピーン! です。

かかとは揃えて、つま先はこぶし一個分ひらき、両手はすべての指をつけ、手の位置は中指をズボンのヨコの縫い目にあわせ、胸をはり、アゴを引き……。

という状態を一瞬で作り上げなければなりません

次は礼です。これがまたハード

「礼!」

と指導員がツバを飛ばしながら絶叫したら、光の速さで90度のお辞儀をします。

コツとしては、おしりをうしろに突き出す意識でヘドバンしましょう。これは決して大げさな表現はありません。スピードが命なのです。

そして両手は気持ち上にスライドさせます。

これをしないと手がダランとなったように見えてだらしないのだそうです

そしてヌメッと頭を上げます。

実際のスピードとしては直立状態から90度のお辞儀をキメるまで0.3秒。

残り0.7秒を使って直立状態まで戻すというイメージです。

(カラダがリズムを覚えていたので実際に測ってみました)

光の速さでお辞儀をして,ゆっくり直立状態に戻す理由は

相手より早く頭を下げ、相手より早く頭を上げないため

だそうです。畜生根性が垣間見えますね!

この起立・気をつけ・礼・着席を

1時間くらい練習します。

今まで経験したことのない筋肉痛に見舞われますよ。

椅子はキチンと仕舞いましょう(怒号)

席から立ったらイスをきっちり机の下にしまわないとブチ切れられます。

「お前はイスをしまうこともできんのか!小学生でも出来るぞ!そんなんで社会人やってけると思うなよ!」

と徹底的な人格否定を受けます。

あまりの怒号に泣く同期もいました。

わたしは「社会って厳しいんだなぁ(小学生並の感想)」みたいな感じでしたが。

挙手だって全力で

例えば課題が出て意見を求められる場面で

「希望者!挙手!」

と言われたら,

意見がなくても挙手しなければなりません。

しかも挙手の所作があって

「はい!」

と全力で叫びながら右手で、指と指の隙間を作らず、指先を天井に突き刺さんばかりの勢いで挙手しなければなりません。

ダラっと挙手するとブチ切れられます

座る姿勢もブチギレポイントです

あとは座る姿勢ですね

足を組むとかもってのほかです。ブチギレ対象です。足首の部分でクロスもだめ。

肘もついてはいけません。

頬杖もだめ。椅子に浅く座るのもだめ。貧乏ゆすりだめ。背筋は伸ばさなければなりません。

注意されたら「ありがとうございます!」(絶叫)

また,注意されたときって「すみません」とか「サーセン」とか「チッ(舌打ち)」とかで返すと思うんですが,この研修で教わったのは,注意されたら

「はい!ありがとうございます!」

と絶叫するということでした。

理由は

「お前のためを思って注意してやってんのに,なに謝ったりふてくされた態度とってんだ!感謝しろよ!」

だそうです。

まぁ一理無い事も無いですが、その光景は異様ですよね。

講師「お前はイスをしまうこともできんのか!小学生でも出来るぞ!そんなんで社会人やってけると思うなよ!」

同期「はい!ありがとうございます!」

ドMかな?

で、注意されたらありがとうございますと返すって今までやってこなかった習慣なので、つい忘れるんですよね

すると講師が

「忘れもんだぁ!」

と叫ぶんですよ

つまり「ありがとうございますと言うのを忘れているぞ」と言いたいのでしょうが、いきなり

「忘れもんだぁ!」

とか言われてもとっさに

「ありがとうございます!」

とか出てこないんですよね

で、講師はどうするかというと、語気を強めて

「忘れもんだぁ!!」

とまた言うんですよね

 

そんな洗礼を受けたわたしたちは、軍隊の行進にも参加できそうな統率ぶりをみせはじめました

人間ってすごい!

外部研修は座学やラジオ体操も一味違うぞ!

1時間で研ぎ澄まされた統率力を身に着けたわたしたちに待ち受けていたのは座学でした。

何故か全員が立った状態でのスタートです。

課題に正解しないと着席出来ません。そんな座学ある?

例えばこんな課題がありました

「あなたは新入社員です。駅から会社までの出社の道のりで途中,会社の先輩が前を歩いていることに気づきました。どう挨拶すればよいか答えなさい」

というのを実践します。

はたから見たらコントでした。

講師が会社の先輩役として歩きます。

わたしたち受講生は講師に声をかけるのですが、片っ端からダメ出しをくらっていました。

正解は、急いで講師の前へ行き

「おはようございます!」

と絶叫し

「先に会社に向かいます!」

という社畜コミュニケーションをとることだそうです。

目上の人に後ろから声をかけるのはNGと言っていました。

他の課題では

社会人の心構えを暗唱するテスト

とかありました。

仕事をミスしないための、5W1Hみたいなものを覚えて絶叫するという課題でしたね

他には全力ラジオ体操とかいうのがあって、これは1班数人の班分けを行い,

「イチ!ニ!サン!シ!ゴ!ロク!シチ!ハチ!」

「ニイ!ニ!サン!シ!ゴ!ロク!シチ!ハチ!」

と絶叫しながらラジオ体操第一を間違えることなくやりきるという課題もありました。

異様な光景です。

課題の審査はヨコ一列に並んだ状態から

「体操隊形に開け!」

と絶叫するところから始まっています。気が抜けませんでした。

研修最終日の山場:重役が来るぞ!

2泊3日の研修も晴れてゴール目前の段階で最後の課題が課されました

「決意表明と感謝の言葉」

つまり社畜としての誓約と会社への想いを絶叫する機会が与えられたわけです

なんと会社の偉い人が来るというではありませんか!

他にもエリアマネージャーと人事担当者の3人というメンツです。

この発表はいわばこの研修の天王山です。

その発表内容を考える時間が与えられたのですが、この研修合宿を振り返っても

(絶叫してた記憶しかない……)

というのがわたしの正直な感想でした

しかし本心をそのまま言うわけにはいきません。大人には嘘をつかねばならない時があるのです。今がその時だ!

おそらく当時のわたしは頭をフル回転させてあることないことをメモとして書いたと思うのですが、なんにしろ心無いことを書き連ねたので

なにを書いたか全く覚えていないんですよね。

なんか感謝しまくってた記憶はあります。

さて本番がやってきました。

例によって

「希望者!挙手!」

の掛け声とともに全員が一斉に

「はい!」

と手をあげます。

心から発表したくて挙手をしている人間などこの場には一人も居ないでしょう。

こともあろうかわたしが一番最初に指名されてしまったのを覚えています。

「高野さん!どうぞ!」

の掛け声で火蓋が切って落とされたのです。

もう叫ぶしか、無い!

クルリと三人衆の方に向き直し,直立不動で

「わたしはァ!この研修に参加させていただきイ!改めてェ!自分の社会常識の無さを知りましたァ!そしてェ!」

と。

飲み終わりの氷が溶けて薄まったチューハイより薄い内容を絶叫でごまかすことに成功したのです!

全員の発表が終わると(残り一人なのに「希望者!挙手!」とかやってたけどあれ意味あったのだろうか)、修了証の授与があります。

発表者順に講師から修了証を手渡しされ,握手をするのです。

そして三人衆を含めた全員で記念撮影をしました。ソルジャーの出来上がりですね!

まとめ:外部研修先には気をつけて

良くあるブラック企業の研修がどんなものかわかっていただけたでしょうか?

今回ご紹介したのは外部研修なので,どんな企業にいても研修に参加させられる可能性があります。

みなさんが就職なり転職なりで、その会社にヘンな研修が無いかどうかを確認するには、研修の有無と外部研修であれば研修を開催している会社名を聞くといいです。

ググれば出てきますので!

ちなみにわたしが参加させられた研修先は「管理者養成学校」という物でした。

公式ページはこちらです。

管理者養成学校

見てわかる通り、いきなり踊る「地獄の訓練」の文字。

ちなみにコースが色々あるのですが、私は別のコースももちろん修了しているので(ドヤ顔)、またの機会に書きますね。

あと「自分はこんな研修でどうにかなったりしない」と思う方もいるかもしれませんが

外部研修の場合、講師陣はプロですので

間違いなく染まりますよ。

かなり破天荒な人でないと染まらず切り抜けるのは難しいので、対策としては表面上だけ染まっておきましょう。

芯まで染まると

「仕事こそ人生!仕事ができない人生は灰色なり!URYYYYYYY!」

といった企業戦士になってしまい、やがて心を病みますので注意です(実体験)

研修なんぞ所詮ドーピングです。

一時的なモチベーションアップであり、修了直後はスーパーマンにでもなった気分ですが、2週間もすれば実力が伴っていないことに気づきそのギャップに苦しみます。

負のオーラを漂うブラック企業の社畜と成り下がりますので「この研修で人生を変えるんだ!」なんて気負わず、まぁ気楽に受けしょう。

 

今回は、最後までお読み下さりありがとうございます。

続編はこちらです

富士山のふもとに7泊8日幽閉されて、毎日叫ばされるブラックな研修がある!お読み下さりありがとうございます! 高野蛍(こうや けい)と申します。 前回は二泊三日での外部研修に連れて行かれた話をしました。 ...

高野 蛍(Kouya Kei)がお送りしました。

みなさんのクオリティ・オブ・ライフ向上のお役に立てれば幸いです!

この記事を書いた人

著者名:高野 蛍(Kouya Kei)

ブラック企業を2社経験し、現在は休職、うつ病の治療中。夢は脱サラ、ブラック企業の撲滅。

ブログでは雑記,グルメ,DIY,お店紹介なんかをしています。ぜひわたしの生活を助けてください!(直球)

ブログ:のーとぶっく!らいふはっく!

管理人:☆←ヒトデの一言

ヒトデ君
ヒトデ君
やべぇ・・・・・・って思ったけど、これ3部作の1作目らしいです・・・・・・
本当の「自分に向いてる仕事」の見つけ方
  • これが本当に自分に向いている仕事なの?
  • 本当はもっと自分が活躍できる場所があるんじゃないの?
  • そんな風に考えて今の職場で力を発揮できないのは自分の甘えなの?
  • 今の職場で駄目なのは才能云々では無くて、ただ単に自分がポンコツなだけなのかな……

そんな悩みを持っている方向けに

自分の強みを知って、自分に向いている仕事の見つけ方

をお伝えします