こんにちは、ドクダミ淑子 (@dokudamiyoshiko)です。
私は普段人材系の営業をしており、新卒で入社し、リーマンショックを乗り越え、かれこれ10年以上勤務しています。
接した人事の方、経営者の方は数知れず。
名刺は数えていませんが、1000枚は余裕で持っているでしょう。
「ここ、本当にいい会社!私が転職したい!」
というところもあれば、正直なところ「うわ、超絶ブラックだ・・・一緒に仕事したくない、できることなら一切関わりたくない!」(言えないけど)というところもあります。
さて、そんな中、たまに出てくるのが「社員は家族」と社長がのたまう会社。
言い換えると「アットホームな会社」でしょうか。
中には
「うわ……気持ち悪い」
と思うような会社もあります。
そこで今回は、アットホームなブラック企業の話をまとめてみました。
その1:社長が「名前+呼び捨て」
「社員は家族、だから名字で呼ぶのはおかしい」
そんな考えからなのか、下の名前で呼び捨てにする会社がありました。
「おーい、花子!これコピーして」
「この件の担当は、太郎にしますので、今後は太郎に声をかけてください」
社員同士も、下の名前で呼び合っているようですし、メールの表示名も「株式会社○○の太郎です!」なんて書かれています。
そして、いつまでたっても苗字がわからないので、「ドクダミと申します。太郎様はいらっしゃいますか?」と電話をする羽目になります。
社員同士は違和感がないのかもしれませんが、担当営業のこちらは違和感ありまくりですし、おそらく多くの取引先が違和感を感じるでしょう。
それでも気にしない、だって家族だから!
その2:休みの日に社長が自分の家に招待してBBQを強制
ある日、取引先から相談の電話がかかってきました。
「内定を出した学生の、内定取り消しをしたい」
※学生などの内定辞退は法的にセーフだが、企業側の内定取り消しは一部例外を除きアウト
「企業からの内定取り消しは法的に問題ですけれども、何があったんですか?」
聞くと、こんな話でした。
- 内定を出した学生達を、社長の自宅で開催するバーベキューに招待した
- 一人の女子学生が「社長の自宅にいきなり行くのはちょっと抵抗が……」と断った
- 社長、激怒
「これから家族として迎え入れようとしているのに、それを拒否するとは何事だ!」
とお怒りになられたとか。
でも、普通の会社だと、突然社長の家に行かないよなぁ。
学生もビックリするのは当然だよなぁ……と思いました。
彼女は自分から内定辞退したようでした。
入社前にわかってよかったねと思うしかありません。
その3:社員同士が全員結婚して、リアル家族になってほしい
ある会社の新卒社向け会社説明会の冒頭の社長スピーチを見に行ったことがあります。
その中で社長は、「社員は家族だ」と語りだしました。
ふむふむ、このパターンか・・・
と思った私に、目玉が飛び出るお話が出てきました。
- 社内恋愛は大いに推奨している
- 自分の理想は、社員同士が全員結婚して、本物の家族になってくれること
- ある時、社員同士が結婚して、子どもが生まれた
- 父になった男性社員が感動して一番に電話したのは社長
- 「親よりも、先に社長に報告したくて」という男性社員
- 社長はとっても感動しました。めでたし、めでたし
え? その男性社員何やってんの?
親に最初に報告しろよ……
社長がこんな話をしたら、従順な社員はこぞって一番に報告をするようになり、逆に実の親に先に電話した社員がフルボッコにされそうですよね。
「何で社長より先に親に報告するの? あり得ない」
みたいな意味のわからないことになりそうです。
純真無垢な学生は、これを聞いて感動している人と、引いている人が半々くらいでした。
心の汚い私は、「社員全員がリアル家族」で社員同士の複雑すぎる相関図や、社内W不倫などの昼ドラ風な愛と欲なストーリーを想像してしまいました。
濃厚な人間関係と「家族だから当たり前」に耐えられる人は、どうぞご自由に
さて、こんな家族的な温かさのある会社。
私は御免ですが、みなさんはいかがでしょうか?
濃厚な人間関係、なんでも言い合える関係、魂のつながり。そんな環境が心地いい、楽だという人は是非探してみてください。
その社風・風土に溶け込んでいる以上は、どんなに仕事ができなくても、クビにはならないのがこういう会社の強みです。
だって、家族なんですから。
どう考えても自分には合わない、想像するだけで鳥肌が立つ、という人は、異端児としてかわいそうな目に合う可能性が高いので、合わないと思ったら即・退職届を出すことをオススメします。
この記事を書いた人
名前:ドクダミ淑子
30代・新卒で入社した人材系の会社で営業として10年勤務。
純白~漆黒まで、様々な企業の人事・経営者と採用関連のお話をしています。
普段はアラサー女性あれこれ・婚活・本やTVのレビュー・たまにキャリアの記事を好き勝手に書いています。
ブログ「ドクダミ自由帳」
管理人:☆←ヒトデの一言
- これが本当に自分に向いている仕事なの?
- 本当はもっと自分が活躍できる場所があるんじゃないの?
- そんな風に考えて今の職場で力を発揮できないのは自分の甘えなの?
- 今の職場で駄目なのは才能云々では無くて、ただ単に自分がポンコツなだけなのかな……
そんな悩みを持っている方向けに
自分の強みを知って、自分に向いている仕事の見つけ方
をお伝えします