こんにちは!フリーライターのゆかです。
今回は、老人ホームで介護事務をしていたときの、セクハラ上司についてお話します。
「これってセクハラなのかな?でも、違うかも知れない」
と定義が分からずに、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、セクハラとコミュニケーションの違いについて、私の経験談を踏まえながらお話したいと思います。
それでは、どうぞ!!
目次
大学卒業後、介護事務になる

大学を卒業して、老人ホームやデイサービスなどを経営する会社に入社しました。
社員の合計は250名ほどと、とても小さい会社でした。
「小さい会社 = 色んな経験できて、いっぱい成長できる!」
と意気込んでいた私。
しかし、この小さな会社が私を苦しめることになるのです。
あれ?これってセクハラ?

「あれ?これって何だろう??」
そう思ったのは、入社してすぐのこと。
上司と2人、車に乗って移動していたときでした。



…………ん?
私は、頭なでられるのは嫌いではない。
けれども、入社したての部下に、頭ぽんぽん……?
まあでも、これくらいだったら、気にしない人の方が多いのかな。

今思えば、こう考えたのがダメだったんだろうな。
おそらく、「あ、この子さわっても平気だ!」って思わせたのでしょう。
調子にのってしまった上司は



とこのありさま。
この時点で、「セクハラ!!!」って言えたら良かったのですが、
「セクハラ=胸などを触る、キスをする」
そういうもんだけだと考えていた私。
違和感を覚えつつ、できる限り上司の手を払いのけるようにしていました。(それはやるんかい)
でも、そこからなぜか上司と2人で移動する機会がかなり増えました。
この上司、やべえ

「あれ?こいつやばいんじゃない?」
そう思うのに、時間はかかりませんでした。
なぜかというと、私の体に触ってくるのは、2人きりのときだけだったからです。
2人きりになるときとは、
- 車の中
- (よく分からない)大事な話をする会議
- (人に聞かれたくないという謎の理由での)個室へ呼び出し
などなど。
メモを取っている私の二の腕をさわり(これをきっかけで、私は半袖着れなくなった)
イスごと、お姫様だっこをし(男は自分の体重くらい、持ち上げられるものだという謎の理由)
私の顔を見て


彼氏の職業、趣味を詳細に聞き



「お前は仕事ができない」と思わせる発言をくり返して、あまりの悔しさに涙した私の手を握り

ほぼ毎日、行われました。
(仕事の話なのに、なぜ個室に入って2人で話をしなきゃいけないの?)
(というか、事務員少ないのに、2人も席を立ったら電話の対応大変じゃん)
そう思い、「ここでお話したらダメですか?」と勇気を出して聞いてみたら

そして連れ込まれる会議室。
延々と続く、誰でも知っているような世間話。
これはセクハラなんだろうか。仕事の一環なんだろうか。
そう悩み続ける毎日。食欲がなくなり、標準体型からがりがりになりました。
負のスパイラルに陥った私ですが、あることに気づいて、反撃を開始するのです。
介護事務、反撃開始

さてさて、体も心もぼろぼろの私。しかし、ある日ふと思ったのです。
「2人きりのときしかやらない」
ということは、私以外目撃者がいない。
つまり、誰も見てないところを狙っているのでは。。。??
「無邪気な感じ」を装っているけれど、確信犯やん! これはあかん。
そんなことにようやく気が付いた私。
このまま、セクハラ上司の好きなようにさせたらあかん。
反撃開始や!!!
①まず彼氏に報告。

まず、彼氏に上司からセクハラを受けていることを報告しました。

とお願いしました。
彼氏さんは、快く承諾(ありがとう!!)
何に使えるかというと、こんなときに使えます。

手をはたいて、満面の笑みで





もちろん勝手に使っても良いのですが、きちんと許可を取ったことで遠慮なく自分を守りつつ、相手に

と伝えられるようになりました。
②親に報告

次に、親に報告しました。

と伝えました。
人によっては会社に乗り込んでくれる人もいるかもしれません。自分から言い出せないという方にとっては、方法の一つではあると思います。
もちろんそこまでしてくれなくても、事情を知ってくれてさえいれば

と気に病む事がなくなります。
③パートさんに報告・相談

小さい会社の中において、パートさんの力は偉大です。
いくら会社が強がって
「そんなことを言うパートはいらん!!」
と言ったとしても、本当に辞められたら大変なのは会社。なぜなら、次のパートさんを探す方が大変だし、お金もかかるからです。
まずはパートさんを味方にしましょう。
幸いなことに、私と同じ部署に、同い年の娘さんを持つパートさんが2人いました。
するとびっくり。何とパートさんの一人も、セクハラを受けていたというのです。

とのこと。
でも、もう一人のめっちゃ気が強いパートさんは、セクハラされたことはないのだとか。
これは完全に、人選んでやってるよなあ。
もう「無邪気」なふりをしたってムダだぞ!!!!
会社に言いつけてやる!!
会社に言いつけた結果は??→何もしてくれないので介護事務、辞めちゃった

結果、私は介護事務を辞めて、フリーライターをしています。
「結局かい!!」
と思われる方もいるでしょう。
でも、しんどくなったのです。
2回注意されても、セクハラをやめない上司と、そのセクハラ上司への処罰がない会社に。
しかし、私は後悔していません。
「君には残ってもらいたい。セクハラ上司には、厳重に注意するから」
「セクハラ上司も、この会社には必要な人間なんだ」
「席は近いままだけど、とにかく注意するから、考え直してくれ」
ひたすら、このくり返しで、実際に行動に起こされることはありませんでした。
会社が守ってくれないなら、もう会社から離れた方がいいと判断しました。
自分の身は自分で守ります。
番外編:セクハラ上司を手玉にとった同期

番外編ですが、すさまじいメンタルを持った同期の話をさせてください。
※タイトルにあるセクハラ上司は、私がセクハラを受けた上司と同一人物です。
彼女は、私と同い年の介護職。
彼女の野望は「老人ホームからデイサービスへ」部署を異動することでした。
一刻も早く野望を叶えたい彼女。人事部だった、セクハラ上司に目をつけました。
(あ、この人落とせば、私も希望の部署行けるんじゃね?)
そう考えてからの彼女の行動はすごかった。
残業?あなたと仕事できるなら、何でもやるわ。
ご飯?あなたとお話できるなら、どこでも行くわ。
あの子(私のこと)がうらやましい。だって、あなたといつも、こんなに近くにいられるんだもの。
などなど、行動をくり返す彼女。
3週間ほどで、見事セクハラ上司を落とし、手玉に取りました。
今は希望していた部署に異動できて、毎日楽しく過ごしているそう。
そして、そのセクハラ上司とは、今は一切話してないそう。
同い年なのに、何このメンタルの強さ。
ちなみに、この間、私へのセクハラは消えていました。
彼女という楽しみができたからなんだろうな(単純なやつ)。
後日談:結局注意くらいじゃ人は変わらない







注意されても、セクハラの重みは分からなかったらしい。
でもね、これだけは言える。
コミュケーションに、ボディタッチ必要ない。
この記事を書いた人

名前:ゆか
こたつの中で、文章を書くフリーライター。
好きな料理は、お鍋と白米。
夏より冬派の南国生まれ。
最近の悩みは、すぐ口内炎ができること。
ツイッター:@yufur_berry
管理人:☆←ヒトデの一言
